Politologue Sans Frontieres 「国境なき政治学者」

ペンシルベニア大学政治学部博士課程を卒業し、アメリカ空軍戦争大学で教鞭を取った後、アメリカ中西部のセントルイス大学の政治学部で教えています。国際関係学、安全保障、東アジアの政治学を担当しています。ここ数年は日本の軍事力と文明間の紛争の研究を進めています。 このブログでの意見と表現はあくまで著者個人のものであり、必ずしも関係機関の政策を反映するものではございません。

今学期の授業が始まった

授業の初日は極寒の朝で始まった。マイナス15℃。

高校生だったとき、冬に自転車で最寄の駅に行くときにも寒風にさらされてはいたが、マイナス15℃となると寒風で顔が痛くなった。

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アメリカ政治学会発表への提案書を提出

今夏ボストンで開かれる予定のアメリカ政治学会年次会のための提案書を2つ、提出した。今回は両方とも日本の安全保障に関する論文で、結構進んでいる作品であるため提案書を書くのも比較的楽だった。あとは良い結果を待つのみである。

ボストンを最後に訪れたのはなんと2008年だった。当時の記録を読んでみると物凄く忙しいスケジュールで動いている。今回もし再訪できることになったらゆっくり時間を使いたい。

「治安フォーラム」にて拙稿「トランプ政権を脅かす「ロシアゲート」の捜査」が掲載されました

01110932_5a56b0b847cd6「治安フォーラム」の最新号にて拙稿「トランプ政権を脅かす「ロシアゲート」の捜査」が掲載されました。

本稿ではトランプ政権を徐々に追い詰めているこの捜査の行き着く先はどこだろうか、そして日米関係にはどう影響するのだろうか? という問題を検証しています。


特に、この捜査が暴いているトランプとロシアの関係が今後どの方向に進むのか、そしてトランプ政権がそれにどう対抗するのかについても言及しています。


いつもの通り、本稿は著者個人の意見であり、必ずしも所属機関の政策を反映するわけではございません。


興味のある方はぜひご笑覧下さい。

Jack in the Box のハンバーガーを食べてみた

普段はあまり行かないファストフードだが、今週偶然割引クーポンが入っていたので行ってみた。店の名前は Jack in the Box。初めての場所である。日本にあるのかは知らないが、アメリカ国内だけでも2200店舗あるようだ。

オーダーしたのはダブル・ジャック。セットメニューでもないのに、正規の値段だと単品で5ドルもする。

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中身はこんな感じ。箱に書いてある通りまぁまぁジューシーで、肉にかけられているソースが美味しい。

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「エア・パワー研究」に拙著が掲載されました

航空研究センターが主催している「「エア・パワー研究」に拙著「サイバー空間のグレーゾーン化にどう対応すべきか」が掲載された。

今回は育児で大変な時期の執筆だったので、中々時間が取れず、結果として短い論文になってしまった。しかしその制限の中、最善は尽くした。これからも発展し続けるサイバー空間の研究に少しでも貢献できればと思う。

ちなみにこの論文への謝礼は発生しない。そもそも私が幹部学校の客員研究員として就任する際にも、余分な税金は一切使われていない。逆に、このように国に貢献する貴重な機会を頂き、感謝の気持ちで一杯である。

客員研究員としての私の任期は今年で切れるが、次の方にも頑張って頂きたい。

トランプ大統領の先週のスケジュール(一部)

今日の Axios Sneak Peek が先週のトランプ大統領の仕事スケジュールを公表している。

  • On Tuesday, Trump has his first meeting of the day with Chief of Staff John Kelly at 11am. He then has "Executive Time" for an hour followed by an hour lunch in the private dining room. Then it's another 1 hour 15 minutes of "Executive Time" followed by a 45 minute meeting with National Security Adviser H.R. McMaster. Then another 15 minutes of "Executive Time" before Trump takes his last meeting of the day — a 3:45pm meeting with the head of Presidential Personnel Johnny DeStefano — before ending his official day at 4:15pm.
  • Other days are fairly similar, unless the president is traveling, in which case the days run longer. On Wednesday this week, for example, the president meets at 11am for his intelligence briefing, then has "Executive Time" until a 2pm meeting with the Norwegian Prime Minister. His last official duty: a video recording with Hope Hicks at 4pm.
  • On Thursday, the president has an especially light schedule: "Policy Time" at 11am, then "Executive Time" at 12pm, then lunch for an hour, then more "Executive Time" from 1:30pm.

これを見ると例えば火曜日は午前11時に仕事を始めたようだ。その後は昼食を含んだ数時間の「自由時間」。その日に仕事を終えたのは午後4時15分。執務室と自室を行ったりきたりしているようだ。

ここ数年の間は私も自宅が半分ほど職場化しているため、その部分は少し重なるところがある。平日でも普通に家で育児と仕事を行っている。しかしトランプと私が違うのは、必要であれば育児という「言い訳」のできる私のほうが、仕事にかける時間が長いことである。

しかしそれよりも重要なのは、トランプが PDB を毎朝しっかり受けて適切な指示を出しているかである。このスケジュールではそれが読み取れない。PDB はメールでも受け取ることはできるが、ウィキペディアによるとトランプは平均週一でしか読まなかったときもあるようだ。CIA/FBI嫌いがここでも見受けられるとホワイトハウスの不安が更に高まる。

氷点下の日々を越えて

クリスマスイブの前日から続いた氷点下の日々は明日の日曜日に終わる予定だ。この2週間の間、ここセントルイスでは0℃を越すことは一度もなかった。冬眠から覚める気分である。まるで春が始まるかのような感じである。

今回はマイナス22℃という珍しい体験もした。私が高校生だったときは毎日自転車に乗って最寄の駅に行っていたが、冬の時期になると「寒ィー」と思いながら手袋をしてペダルをこいでいた。豪雪地域で知られる越後湯沢に家族でスキーに行ったときも、積もりに積もった雪を見てこんなところがあったのか、と思っていた。

しかしそれでも流石にマイナス22℃まで下がることは無かったはずである。来週は少しずつ気温が上がるので楽しみだ。

今日は正午でもマイナス16℃だったけどね

査読の依頼

久しぶりに、国際関係学のある専門誌から査読の依頼が来た。授業が始まるまで10日以上あることもあり、承諾した。

皮肉なことにも、数ヶ月前に私が提出した論文を弾いた専門誌だが、こうして仕事を任せられるのはある意味名誉なことでもある。しっかり読んで公正に評価をし、感想をお伝えしようと思う。

ノリッチ大学での発表会@バーモント州

バーモント州にあるノリッチ大学(Norwich University)から仕事と出張の依頼が来た。アメリカで最古の私立軍事大学である。

大学の研究所が新しく始める専門誌の初号に私の論文を掲載し、今年後半に開く予定のワークショップでその論文を発表して欲しいという。トピックは北朝鮮と日本。

その大学に知っている人はいないため、わざわざ私のことを探して連絡を取ってきてくれたのだろう。アメリカ流とも言えようか、このようないきなりのアプローチは大歓迎である。研究所の所員は誰も知っている人がいないが、新しい仕事仲間を作ることができそうで今から楽しみだ。

バーモント州を最後に訪れたのは2011年。ジョンズ・ホプキンス大学が主催するワークショップで一週間ほど過ごした。日本ではカレーで知られる場所だが、こちらで言えば紅葉とジャムで有名な場所である。

バノンの背信

今日報道された、トランプの元補佐官のスティーブ・バノンの「背信」は特に驚くべきことではない。トランプ政権の重要人物の多くは前政権と比べても自分のための擦り寄りに過ぎないからである。どんなに問題を抱えた政権でさえも一年ほど閣僚として仕事をすれば、多くの場合はワシントンでのシンクタンクやロビーグループでの「クッシー」な仕事が待っている。トランプへのアクセスをネタに政権内部の「今後」をテレビや新聞で話せば、数ヶ月の間は飯が食えるわけである。

バノンが東京を訪れた先月、日本人政治家の数人が彼と会いツーショットの写真をブログやニュースレターで流しているが、もう少し気をつけるべきだと感じる。トランプに「直通する」人物との写真はそれ自体価値があるのは理解できるし、一時的な喜びを感じるのも理解はできる(私もこのブログで政治家との写真を掲載している)。マイケル・フリンとのツーショットを掲載している方もおられるが、正直言うと、物事が静かなうちにその写真も取り下げたほうがいい。

もっと気をつけて相手を選ぶべきである。バノンやフリンのような人物を知らないのなら、その人が書いた本や政策を読み勉強し、アメリカの新聞やメディアからどう評価されているのか、その人が本当に日本のためになるのか、今後どの方向に向かうのか、などを考えてから行動に移るべきである。

今回のバノンの行為はそれ自体想像できたことであり、他の政権幹部も追随する可能性が高い。最近政権を去った幹部はもちろんのこと、最終的には婿のクシュナーのような人物でさえも、数年後に暴露本を書くことになるかもしれない。トランプ政権を相手にする日本政府や企業の方々には言動に十分注意して欲しい。
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