Politologue Sans Frontieres 「国境なき政治学者」

ペンシルベニア大学政治学部博士課程を卒業し、アメリカ空軍戦争大学で教鞭を取った後、アメリカ中西部のセントルイス大学の政治学部で教えています。国際関係学、安全保障、東アジアの政治学を担当しています。ここ数年は日本の軍事力と文明間の紛争の研究を進めています。 このブログでの意見と表現はあくまで著者個人のものであり、必ずしも関係機関の政策を反映するものではございません。

我が家のサンクスギビング

育児で忙しいところ、妻が感謝祭のための料理を作ってくれた。

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買い物は3人で出かけた。昨日行ったトレーダージョーズは七面鳥を買う客でごった返していた。ちなみに去年のご馳走はここから。

トランプが核攻撃を命令するまで

昨日の USA Today 誌に、トランプ大統領がどのような過程を経て核攻撃を命令するのか、という情報が書いてあった。記事はここから。

トランプが空軍に核ミサイルの攻撃を命令する場合、空軍司令官がどう対応するのか、という疑問が上院を含めたワシントンの各地でなされている。この記事では具体的にどのようなステップを経てそれが起こり得るのか、について叙述してある。以下の通り。

1. The president consults with his advisers. They explain his available options, and the Strategic Command chief located near Omaha, Neb., gives a recommendation.


2. The president chooses an option and orders the Pentagon war room to implement it.


3. The Pentagon war room asks the president to authenticate the order using a code, the  "biscuit."


4. The war room formats and transmits a launch order that is the length of a tweet directly to executing commanders in submarines, to those overseeing land-based rocket missiles in the mid-Western U.S. and to bomber forces.


5. The launch order is checked for its authenticity by commanders using special codes that they already possess.


6. The launch orders are transmitted to all commanders around the world simultaneously.


7. If the codes are authenticated, the land-based weapons are fired within a minute or two and within 15 minutes for submarines.


Hyten 司令官によると、違法の核攻撃命令の場合はそれを拒絶するとのことである。上記のステップには合法性は述べられておらず、仮定されている。従って現実はより複雑なやりとりがあると思われるが、合法性を乗り越える場合、アメリカからの核攻撃の過程は明確であるように思える。

在シカゴ総領事がセントルイス大学を訪問す

月曜日の授業ではシカゴの日本総領事館から伊藤総領事をお招きし、日米関係の講演をして頂いた。私や学部、そして学生にとってはとても名誉なことで嬉しかった。

講演の前には予め用意しておいた日本のチョコレートや煎餅を生徒たちに配布し、日本の文化的側面の理解を促した。チョコレートはもちろん、煎餅を気に入っている生徒もいたので良かった。

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日本の外交政策における重要事項を説明する総領事。一つ一つしっかり説明して頂いた。生徒も頷きながらノートを取っていた。

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今月下旬の日米サミットを含めた、日米首脳の会談について語る総領事。

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質疑応答の後、生徒たちと記念撮影。今回はミズーリ州の日本名誉総領事(写真最右)とも挨拶をすることができて良かった。

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家族からの贈り物

日本の家族から娘への品物が今日届いた。家族全員で喜んでいる。日本製の赤ちゃん用麦茶や「喉突き」防止付きの歯ブラシ、へその緒ケース、そして日本語の絵本はこちらにないので助かる。洋服はファミリアの肌着が入っていてファミリア・デビューを果たした。その他にも日本の食材も入っていて嬉しいギフトだった。

ちなみに右上の足はアメリカ製ですゎ。

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DMZでの亡命劇

先日の北朝鮮兵士の亡命劇は収束を迎えそうだ。

場所となった板門店のJSAには仕事で何度か足を運んだ。韓国側の建物内に加え、DMZ近くの国連軍の基地ではスイス軍とスウェーデン軍の将官からもブリーフィングを受けた。米軍一向で歩いた地形もよく覚えているし、他の軍事基地で見られる以上の緊張感も味わうことができた。現地では例えば、北朝鮮側に向かって手を振ることなどのシグナルを送ることは禁止されていた。

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しかし記事を読んで、少し違和感がある。韓国側の地域には確かに隠れることのできる地形はある。しかし下の写真にあるような監視所を囲む森の中を走って韓国側に向かったとしても、40発以上も北朝鮮側から韓国側に発砲されて反撃しないのは不自然に感じる。

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また、記事には「銃声で異変に気づいた韓国側は、実弾を準備し、防弾チョッキを着用するなど態勢を強化」とあるが、韓国軍の兵士はエリート中のエリートの兵士で、常に実弾を装備し防衛体制は24・7である。

日本のお菓子をアメリカ人の学生に食べさせる日

毎週月曜に教えているアメリカ外交政策のゼミでは、時間帯が夕方ということもあり、スイーツを生徒に与えている。普段は近くのスーパーで買ってきたケーキなどを出すのだが、次回は授業の内容が日本ということもあり、こんなものを用意した。

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他にもいろいろ考えたが、日本と言えばやはり煎餅。アメリカ人の学生がどう反応するのか楽しみだ。下のきっとカットは少しずつアメリカ人の間でも浸透してきた。アメリカでは中々感じることのできない、日本人の想像力と製造能力の高さをしっかり感じて欲しい。

拙著「トランプ政権の今、米軍で何が起きているのか?」@治安フォーラム

毎月連載させて頂いている治安フォーラムの最新号に、拙著「トランプ政権の今、米軍で何が起きているのか?」が掲載されました。

今回は、普段情報が限られている米軍の内部の変化について書きました。特に、米軍内のトランプ政権への支持率の変化と、軍人を多く擁するミリタリー・コミュニティが政権の政策をどう評価しているのか、そして政権のアフガン政策や北朝鮮政策をアメリカ人がどのように見ているのか、などについて言及しています。

また、アメリカでのトランプ評価と日本での評価に温度差がある点、そしてトランプの一連の問題発言が日米関係を混乱させる可能性についても考察しています。

興味のある方はぜひどうぞ。

大学キャンパスの紅葉

この時期に大学を歩くとこんなに美しい通りを歩くことができる。

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国際関係学教授のオファーが決定

学部では国際関係学科の教授採用の過程を終え、一人の候補に仕事のオファーをすることが昨日決まった。昨日の午後に開かれた教授会で私は先頭をきって別の候補を押したが、最後の決選投票で6対5で敗れた。残念だができることはやった。あとは学部が一丸となり、オファーを出す候補にできるだけ良く考えてもらえればと願っている。

今回の学部会議では中々白熱した議論が繰り広げられた。私の意見に真っ向から反対する上司との対決は中々見られないものだった。とは言っても空軍にいた時代から採用のことに関しては私も自分の意見を上司に向かって公然と述べてきたため、初めてのことではない。いずれにせよ、このように自由に発言させてくれる学部にはとても感謝している。そしてこれはこの学部の強みであると感じている。

今週後半からはアメリカ政治の教員の採用の最終プロセスが始まる。どの候補におさまるか、今から楽しみだ。

Kampai Sushi を訪れた

金曜日に、Kampai Sushi という和食レストランを訪れた。大学から車で10分ほどで、セントルイスの中心部でもトレンディな地域に位置している。

日本ではまずあり得ないネーミングで、出てくる料理も半分以上はアメリカナイズされていた。唐揚げだろうと思ってオーダーした「日本のフライドチキン」は単なる手羽先で、メインでオーダーしたチラシ寿司もカニカマなどが入っていた。

セントルイスの和食でいいと思うのはワサビだろうか。ここも同じように名前が少しアレだが、中身がしっかりしている。そう思いながら帰り道に Bob's Seafood に寄ってサーモンを数枚買って、夕食には寿司を食べた。やっぱり家での食事が一番だ。
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