Politologue Sans Frontieres 「国境なき政治学者」

ペンシルベニア大学政治学部博士号取得→アメリカ空軍戦争大学勤務→現在はセントルイス大学の政治学部で教えています。政治学部准教授、国際関係学科主任、そしてアジア学科主任。国際関係学、安全保障、東アジアの政治学を担当しています。ツイッターもどうぞ@norikatagiri1。

期末の採点と確定申告

アジア政治学の期末論文の採点を進めている。頑張っている生徒も多く、今回は少なくとも3分の1はA範囲の成績に収まるかもしれない。今週後半からは別のクラスの期末の採点が始まる。採点結果提出締切は今月20日。

採点の週に気付いたのだが、来週で今年度の確定申告の締切がやってくる。これに毎年時間がかかる。今年度はコロナの影響で、連邦税も州税も1ヶ月の延期が与えられた。1ヶ月前は授業の真っ只中だったため申告を伸ばしていたら、知らないうちに期末試験の期間と重なってしまったw。

研究論文完成させて期末試験の採点へ

今日から期末試験の採点が始まった。アジアの政治のクラスを最初に採点し、来週後半からは国際関係学入門のクラスを採点する。今回は両クラスとも論文形式なので時間がかかるため、タイミングをずらせておいた。ただそれでも、今後数日間は採点の仕事で大忙しとなる。

それを予想していたため、昨日、今まで進めていたサイバー安全保障の論文を完成させ、ジャーナルに投稿した。今回の論文は世界政治の傾向に合っている部分が多く、楽しみながら研究と執筆をすることができた。あとは良い結果が残るよう頑張るのみ。

学部生をどうやってアメリカ政治学科の博士課程に合格させるか

今年度達成した目標の一つに、教え子をアメリカの政治学の博士課程に奨学金付きで合格させたことがある。ペン時代からアメリカの大学生の進路・進学状況を結構見ているが、博士課程に進学する生徒は私の回りにはほぼ皆無である。従って博士課程への推薦状を書くこともほとんどないのだが、今回の経験は私個人にとっても自信のつくものだった。

今回はその経験を元に、学部生をどうやってアメリカ政治学科の博士課程に合格させるかについて書く。

まず、今回の学生は

1.修士号や社会人経験を経ずに博士課程に直接進学する。
2.国際関係学、特に国際安全保障を専攻。
3.2年生時に博士課程進学を志す。
4.計量系の授業はほとんど取らず、質的研究手法が中心。
5.インターンシップや課外活動は豊富。
6.学部時代の成績はトップ。
7.アメリカ生まれのアメリカ育ち。
8.数校から奨学金付きの入学オファーを受け、他の大学にもウェイトリスト入りを果たした。

今回私が行ったことは以下の通り。

1.学生の早いうちからアドバイザーとなり、博士課程での生活や大学教員としての仕事について教える。博士課程受験の際に重要な学部生時代の成績や、GREなどについても教える。

2.私の授業で書いた研究論文を助け、1年生の夏休みに政治学の専門誌に投稿させた。2年かかったが小さな専門誌にて出版された。また、アメリカの政治学会でその論文を発表させるため、学部に話をしてこの生徒のための出張手当を出させた。

3.3年次、受験する大学を調べさせ、一つ一つのプログラムの長所や短所を直接説明し、的を絞らせた。この生徒は大学教員を目指していることが明確だったため、修士号は薦めず、直接博士課程への入学を薦めた。今年度はコロナが原因で、コロンビア、ペン、ブラウン等の博士課程では入学を中止していたため、少数の私立大学に加え、幾つかの公立大学に焦点を置いた。

4.この生徒への推薦状は自分でも書いたことのないくらい強烈なものを書いた。誇張は全くせず、数ページに渡ってこの生徒の長所を全て、丁寧に説明した。1枚の推薦状は数時間かけて書き上げ、それを宛先となる受験校一つ一つに対して内容を変えた。具体的には、このプログラムではどの教授とマッチするかなど、予め生徒と話をし、生徒の受験パッケージと合致する内容で提出した。

他にもあれば、このエントリーを更新します。

今年の卒業生シンポジウム

今週開かれる卒業生シンポジウムで、私の教え子数名が研究発表する。その中の一人が、担当教員に対して送る言葉を書いてくれていた。

"Dr. Katagiri has been a tremendous resource to me throughout my time at SLU. He challenged me in every class, encouraged me to think bigger, and guided me throughout this independent research project. I will always be grateful for the impact he has had on me as an intellectual and a person."

こういうのはいつ頂いても嬉しいね。

National Teacher Appreciation Week

今週は National Teacher Appreciation Week ということで、学校にはこのようなバナーが。こういうのは日本にあってもいいね。



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「白夜の弔鐘 」

先日書いた、田中芳樹氏による「白夜の弔鐘 」は面白い。

1980年代に書かれたもののため、冷戦時代の限定的な技術や諜報組織を上手に反映した構成が、とてもしっかりしている。

また、モスクワとパリを舞台にしたスパイの暗躍も興味深い。

高村薫氏の「リヴィエラを撃て」と時代も近いため、比較できる部分が多少なりともあるだろう。

一体誰がズーム会議中に葉巻を吸ってスクリーンを真っ白にするのか?

先日行われた、うちの学部のスタッフ会議にて@ズーム。

1.天気がいいこともあり、重鎮教授の一人が、自宅の庭だと思われる屋外から会議に参加。私はこの教授とは結構仲が良い。

2.会議中、彼はズームをオンにして、タバコを吸い始めたのが分かった。よく見ると葉巻だった。

3.うちの学部は基本的に仲の良い学部なので、みんなでケラケラ笑いながら会議をしている。その教授も葉巻を吸いながら楽しんでいる。

4.すると突然、彼のスクリーンが真っ白になり、彼の顔が見えなくなった。葉巻の煙を、スクリーンに向かって吐いたから、こちらからは真っ白なスクリーンになったのだ。

5.ようやるわって、中々のネタに爆笑してしまった。そしたらそれを見ていたほかの教授も爆笑し始めた。

うちの学部は結構こんな感じ。彼をみて、この大統領候補の出馬宣伝を思い出した。何回観ても笑ってまう。良い子はマネをしないで下さいw。


期末試験論文が開始

今週から期末試験が始まった。今学期は授業が全てズームであることもあり、教室での授業がなく、試験は全て論文形式を採用した。生徒には9日ほどの期間を与え、自宅で進めてもらう。

前回同様、論文の中心部分は多くの課題を読み、それをプロセスし知的に表現することを目的としているため、宿題の重要性が高い。中間試験ではこの点を強調したため、生徒も理解しているだろう。

新書届く

先日出版された本が届きました。私も寄稿させて頂きました。サイバー安全保障において、民主主義国家が取れるカウンター戦略についてです。



そこでオフィスの友達と一緒に記念撮影。

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田中芳樹氏の「白夜の弔鐘 」読み始め

田中芳樹氏の「白夜の弔鐘 」を読み始めた。



期待しています。
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