Politologue Sans Frontieres 「国境なき政治学者」

ペンシルベニア大学政治学部博士号取得→アメリカ空軍戦争大学勤務→現在はセントルイス大学の政治学部准教授及び国際関係学科主任。専門はサイバー、国際安全保障。航空自衛隊幹部学校客員研究員(2016-18)

経歴・学術論文等はこちら:https://researchmap.jp/katagirinoriyuki

ツイッターはこちら @norikatagiri1。

執筆、講演等の仕事の依頼は nori.katagiri@slu.edu までお願いします。

研究者の方々へ、Global Studies Quarterly (https://academic.oup.com/isagsq) への寄稿を是非ご考慮下さい。副編集長として編集作業に携わっております。お気軽にお問い合わせください。日本の多くの大学がそうであるように、JUSTICE (https://contents.nii.ac.jp/justice) 所属大学の方々はオープンアクセス出版料金が免除されます。

スタバのチョコレート・マシュマロ味フラペチーノ

近所の店で「チョコレート・マシュマロ味フラペチーノ」を売っていたので買ってみた。

20240319_061647

初めて見たフレーバーで期待していたが、味は従来のとほぼ変わらず。マシュマロの味もしなかったw。

今日の散歩道にて

今日の散歩道にて。

20240318_133948

毎日新聞「修士号でも年収300万円台 非常勤講師の男性「まるで捨て駒」」

日本のブレイン・ドレインに更なる拍車をかけるこの種の報道は止まらない。



一方で分野にもより、外国語教育学が大変そうだとの印象を持っている。ステムの分野と一概に比較することはできない。

実はアメリカでも講師採用の問題は大きく認識されており、各大学で講師を転々とする学者も稀にだが見られる。しかしほとんどの場合は、その悪循環に気付いて転職している。

このブログでも何度かペンでの同期や先輩後輩について書いてきたように、公職への転身、一般職、教育事務職に移る同僚は何人も見てきた。

人工知能学会の総括

今回の人工知能学会は素晴らしい内容のプレゼンテーション満載で多くを学んだ。ミズーリ大学トルーマン・スクールと法学院との共催だったこともあり、法律家からの話は難しい内容が多かったが、広い意味で知的興味の近い専門家と一緒に仕事をすることによりネットワークも進み、非常に充実した2日間を過ごすことができた。特に朝食、昼食、夕食を一緒にとった連中とは色々な議論をすることができた。

私の話の内容は人工知能とサイバー攻撃の関係で、ランサムウェアグループから国家のハッカー集団のサイバー作戦に人工知能がどのような影響を与えているのかについてだった。私の番が初日の早い日だったということもあり、後々のパネルの議論にある程度の影響を与えることができ、個人的にもサイバー安全保障の専門家と食事を得て様々な話をすることができた。

今回は今までの自分の研究の方向性が間違っていなかったということが確認できたのと同時に、人工知能に関しては今後も研究すべきことが多く残っていることがわかった。その点でも良い刺激になった。この種の学会は今後も参加したい。

Politics & Policy で論文が出版されました

Politics & Policy で論文が出版されました。

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/polp.12590

I examine how the proportionality principle shapes state responses to a cyberattack. I do so by investigating variation in the effects of the principle of proportionality on the state response. The variation accounts for four types of state response. First, if states respond to a first strike in a proportionate manner, they are in compliance with the principle, and attackers are likely to take it as an indication of willingness to honor the principle. Second, states may react to attackers with an excessive response in violation of the principle, which would force attackers to react as or more harshly. Third, states may accidentally make a proportionate response when they in fact seek to impose excessive harm on attackers. Finally, states may generate an excessive response by error when they in fact seek to comply with the principle.

本稿ではサイバー空間における国際法と国際基本の有効性と限界に注目しました。特に、比例性の原則がハッカーにどのような影響を与えつつ、法的・規範的な縛りをせずにデジタル空間における行動を自由にしているのか、という問題について考察しました。興味のある方は是非どうぞ。
月別アーカイブ