Politologue Sans Frontieres 「国境なき政治学者」

ペンシルベニア大学政治学部博士課程を卒業し、アメリカ空軍戦争大学で教鞭を取った後、アメリカ中西部のセントルイス大学の政治学部で教えています。国際関係学、安全保障、東アジアの政治学を担当しています。ここ数年は日本の軍事力と文明間の紛争の研究を進めています。 このブログでの意見と表現はあくまで著者個人のものであり、必ずしも関係機関の政策を反映するものではございません。

相川・特命全権公使宅にて

火曜日の夜。

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外交問題評議会での講演

外交問題評議会での講演の様子。写真を撮って下さったのは北テキサス大の前田さん。どうもありがとうございます。

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アメリカの学部生に合う政治学専門誌を探して

今年の春学期に教えた生徒の一人が極めて優秀な論文を書いたため、その論文を出版できないか模索している。この生徒はまだ一年生だがすでに国際関係学に関して高度な理解を持っており、大学の中でも優秀な生徒が集まる honors college に所属している。私の理解では奨学金をもらって大学に通っているタイプの学生である。

今回書いた論文のトピックはプラン・コロンビア。コロンビアの現在の政情まで結びつく、ここ十数年に渡り続いたアメリカの援助政策である。優秀な論文だったため、学期末に彼女に連絡を取り、政治学会の雑誌に投稿するように薦めたところやる気を見せている。現在は私の添削をもとに肯定作業に取り掛かっている。

というわけで、どのような雑誌が彼女に向いているか、政治学会の中の専門誌を探してみたところ、PSAのが良さそうだと感じた。学部の同僚数名に聞いて見ると似たような感想が返ってきた。少し精査してみようと思う。

研究発表のお知らせ@ワシントンのCFR

お知らせです。

来る6月6日午前、ワシントンの外交問題評議会にて研究の発表をします。議題は日本のサイバー戦略です。一緒のパネルのレオは別のトピックで話します。

招待状をお送りしますので、興味のある方はお気軽にご連絡下さい。

高校生の研究助手を持つ夏

今夏、私の研究助手を務める学生と会ってきた。現在進めているサイバー戦略の論文を手伝ってくれるのである。その生徒は高校2年生。競争率の高い大学に合格するために、夏休みを使って研究の経験を積みたいのだと、私の学部長を伝えて私が依頼されたのである。

フロンテナクのパネラで会って話をしてみると、とても賢く物分りの良い男の子だった。ミズーリ州でトップの高校に通うだけはある。高校ではサイバー関係の研究をすでにしており、毎日、新聞を読み国際事情をフォローしている。

研究の内容は予め伝えていたが、今回実際あって内容を確認したのは良かった。20分ほどでアポは終わった。

米国務省による日米同盟に関する「ファクト・シート」

米国務省が21日に日米同盟に関するファクト・シートを発表した。政治・軍事局が担当したこの書類は中身が薄い。私がいた空軍でもそうだったが、基本的に政府声明の多くは意図的に具体性を制限するものが多く、これも例外ではない。書いてあることは在日米軍の基本的なことから対日武器輸出、国際社会における日本の役割などである。

トランプ政権になり優秀なアジア・日本専門家が不足していることもあり、日米関係にもこれが顕著に現れている。特に日本が懸念しているはずの、そして日米同盟でも重要な部分であるはずの東シナ海情勢に対する政策が欠けている。また、緊張関係が増す対中、対露戦略も言及されていない。事実関係を述べたファクト・シートではあるが、語ってない部分も多いファクト・シートである。

五味洋治氏の「金正恩」は良かった

img_0b0742c3a093e2c449ce5bc6bec96aae876319我が家の書斎が娘のおもちゃで一杯になり、ここ最近は娘の遊び部屋で仕事をさせてもらっているのりっぺです、皆様こんにちは。

最近、娘の絵本と北朝鮮関係の図書を購入した。その中で関心したのが五味洋治氏の「金正恩」。英語の図書では中々知りえない情報が満載で良い意味で驚いた。フランスやスイス、韓国などの海外調査も含めしっかり研究されている。

北朝鮮関係の資料が多く出版されている今日、これほどの価値のある本にめぐり合えたのは幸せ。

学部教員の集合写真

先日の謝恩会に出席した教員の集合写真。

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今学期の授業を終えて

時系列的には卒業式の前に来るべきトピックだが、今学期の期末試験を採点して思ったことを少々。

教えた2つの授業のうち、国際関係学入門の授業は学生も活発で、授業に対する姿勢も肯定的なものが多かった。この授業をして3年経つこともあり、内容もほぼ完成していることもある。それもあってか、中間試験の平均点は高く、生徒も多くを学んでいた。しかし期末試験の平均は急に下がった。特に中間試験で高得点を出した生徒にそれが見られた。考えられる理由としては、中間の出来が予想以上に良かったため、期末で手を抜いてしまったことだろう。採点をしていて、授業の後半で使っていた文献をそれらの生徒がしっかり読んだというものが見出せなかった。

もう一つの授業はアジア政治だった。これは朝9時半という、比較的早い時間帯に始まった授業だったこともあり、生徒の中には遅刻するものも多く(私のクラスでは5分以上の遅刻は欠席扱いになる)、授業に出ても眠そうな顔をしている(従って中々授業に参加できない)ものが多かった。それもあってか、試験と論文の平均点はあまり高くなく、生徒が多くを学んだというものもあまり見られない、ある意味残念な結果になった。また、私の大学が不必要にヨーロッパ志向が強いこともあり、アジアを含むそれ以外の地域への理解が比較的乏しく、この授業に対する生徒の態度もそれほど強いものではなかった。

来年の春学期には、このアジア政治の授業と、3年前に教えた「戦争・平和・政治」の大学院の授業を担当する。

卒業式

去年は出れなかった大学の卒業式、今年は参加した。とはいっても学部主催の謝恩会だけだったが、羽ばたく教え子たちとしばしのお別れをすることができて良かった。

中にはほぼ3年前に教えた学生らが私を探して笑顔でハグしにきてくれたのは嬉しかった。彼女らの就職先を聞くと地元のセントルイスからシアトルからニューヨークからイタリアのボローニャまで幅広い。

今年は私が担当した大学生が卒業生の最高賞を受賞した。担当教員にとっては誇りである。

大学学長の話の最中。
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1時間半ほどでお開きになり、今度は学部の同僚のスティーブ宅で学期終了の乾杯。楽しい時間を過ごすことができた。
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