Politologue Sans Frontieres 「国境なき政治学者」

ペンシルベニア大学政治学部博士号取得→アメリカ空軍戦争大学勤務→現在はセントルイス大学の政治学部で教えています。政治学部准教授、国際関係学科主任、そしてアジア学科主任。国際関係学、安全保障、東アジアの政治学を担当しています。

ハドソン研究所、イラク・アフガン戦争のブリーフィング

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今日火曜は正午からハドソン研究所にて武器輸出のパネルに参加。無料で出たサンドイッチを頬張って話を聞くこと30分。そして午後3時ごろ、知り合いの日本人教授に仕事場のビルでバッタリ再会し、スタバに寄って1時間ほどお話を聞かせて頂く。この方は私の博論の内容に近い研究をされている日本では珍しい方で(良い意味で)、去年のスワモスでもご一緒させて頂いたため共通の話題が多い。

仕事場内で今日依頼が来たのだが、ワシントンでインターンシップをしているユタ州の大学生40人ほどのグループに対し、今度イラク戦争とアフガニスタンでの戦争についてのブリーフィング(発表)を行う事になった。ペンでもあまりない機会なので、とても楽しみにしている。このような外部へのアウトリーチは大好きなので、早速準備を開始した。まだ二十歳前後の大学生に多くを学んでもらえるよう頑張ろう。

南部バージニア、学部の同僚の変化

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新居が決まったので、近所をもっと知ろうとオリエンテーションに出かけた。近くにある普通のスーパーに入って気付いた事は、周りの人々が話す英語の南部訛り。そう、ここバージニア州は立派な Old South と呼ばれる歴史的な南部地域の一部を成す。今までのペンシルベニアとは違い、政治的にも思想的にも赤い共和党の州なのである(参照:Red states and blue states)。早速数年前まで住んでいたサウスカロライナを思い出した。ここバージニアはSC同様、サザンホスピタリティと呼ばれるように、気候だけでなく人々の態度も温かい事で有名なのである(参照:Southern hospitality)。

地図:http://wwp.greenwichmeantime.com/images/usa/virginia.jpg

話は変わるが、私の同僚の中で小さな変化があった。私と同じ学年で専攻が同じの友人が、博士論文の執筆を中止し就職したという。その人間は学年で最も賢く成績も良く、私が博士課程の試験に一度失敗した時もやさしく手を差し伸べ助けてくれた人だった。最近は連絡を取っていなかったが、非常に論文に燃えている人間だったので、私にとってもある意味驚きである。やはり博士課程と成績の優秀さに直接的な因果関係はない。前にも書いたが、政治学部の博士課程終了率は、入学者の50%に過ぎない。博士課程に必要な時間と経済的な費用を考える場合過酷な職業である。そしてまた、人間も変わるものである。

アレクサンドリアにて

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自宅の写真。家具が揃っていて暖炉付き。日当たり良好。

今年のアメリカ政治学会@シカゴ、Vol.2

前回の続き。

金曜日4時起床。発表を控えていたため、午前中はスライドの準備。11時半から、3月にオックスフォードで知り合ったウォルターと再会し、近況報告。

正午よりケイモスの年次会議に参加。議長のアイク・ウィルソン中佐の指揮のもと会議開始。議題は少なかったが、今後の運営の方針を参加者全員で確認。そして私はこれからのウェブサイトの係を担うことになった。これは今後私がアメリカ政治学会の軍事系研究員に今まで以上に近付く事を促進する役割で、プリンストン大助教授のジェイ・ライオールと共同で進める事になった。また、アイク、ジェイ、私の三人は研究分野も非常に近く今後ともよい関係を築けそうだ。

私の発表は2時開始。前日再会を果たしたスコット、ウォルター、そしてオハイオ州立大のトム、そして日本の防衛大の教授らが客席に座る前で(来るなと言ったのに)、15分ほど博士論文の最重要の部分を発表した。もう少し内容にキレがあってもよかったが成功には違いなく、ある程度の達成感を得た。

私のディスカッサントはジョージタウン大学のエデルスタイン教授で、批評的で名高い彼からマイルドな賞賛の感想を頂けたのは良かった。それよりも更に建設的なアドバイスを頂けたのも嬉しかった。

発表後、前日再会を果たしたコーネルのジェニファーと待ち合わせ、我がペンシルベニア大政治学部国際関係学科のレセプションに招待し、4時過ぎから参加。メキシコ料理の高価ビュッフェに感激、学部の同僚らとも数ヶ月ぶりの再会を果たす。

2時間ほどで御暇し、今度は逆にジェニファーに招待されコーネル大政治学部のレセプションに参加。似た研究をする博士候補生数名に紹介され楽しいひと時を過ごす。

少し外で休むと、今度は去年のスワモスで一緒だったシカゴ大のネギーンと再会、そのままシカゴ大のレセプションに招待され、そこでも新しく友人を作った。

学会とは結局はこのような社会的な交流が中心で、そこでこうした簡単な同窓会を開いて今度の展望を語り合うというフォーラムという役割が強い。

土曜日:午前中はぶらぶらして、午後から教授職の面接に参加した。そう書くと驚く方がいるだろうが、私の研究はまだ就職の段階に到達しているわけではない。今回は実はアメリカ全国の大学の5・6校から面接のお誘いが来ていたのだが、その中でも特にオハイオ州のある大学から熱望され、一度事情を説明して断ったのだがそれでもというので、そして私も個人的に将来的に有益かと思い、2時から個人面談に行ってきた。

現在の研究から教育観などの質問にすらすら答え、こちらからもいくつか質問すること30分、面接は非常にスムーズに進みかなり気に入って頂いたような感じがした。相手方からの視線が熱いのである。今年は特に考えていないが、いずれ何かの縁があればと思う。いずれにせよ今の時点で重要なのは博士論文を進める事なのだ。

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このブログの読者の中には今後の私の進路に興味のある方が多いと思う。ここで詳細に明記する必要はないため簡単に書くが、私は将来の就職先は世界中全ての場所を見て考えている。アメリカとヨーロッパもよく見ているが、もちろんアジア諸国や日本も考えている(興味の強さは一方的だろうが)。いずれにしても一番重要なのは、学問だけの発展ではなく、私自身の家庭とのバランスなので、今後時間を使って慎重に決めてゆくつもりだ。

今年のアメリカ政治学会@シカゴ、Vol.1

ここ数日日本語へのアクセスがなかったため、久しぶりに先週の学会発表の日記をアップロード。

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水曜日:シカゴに着いたのは水曜日。空港からホステルに直行しチェックインを済ませると、すぐに地下鉄にホップインしてシカゴの中心街へ。会場のハイヤット・ホテルに入り学会の登録を済ませる。それにしてもシカゴは大きい。フィリーよりも大きいとは思っていなかった。時差ボケで疲れていたので、7時頃帰途に着き夕食を軽く取って9時ごろ就寝。

木曜日:もちろん朝4時ごろ起床。ホステルのインターネットを使って事務を済ませ、9時ごろロビーに出ると去年の軍事ゼミ「スワモス」同期でコーネル大博士候補の友人ジェニファーに遭遇。小一時間ほどキャッチアップの会話を済ませ、学会へ向かう彼女をよそに私はミシガン湖に向かいビーチでリラックス。

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午後から学会へ赴き、いくつかパネルを見て歩き、それでもしっかり博士論文を進め、午後6時から4つのレセプションを梯子した。海外からの参加者のためのレセプションに出席すると防衛大の教授を久しぶりに再会しご挨拶を交わす。その後大学院生参加者のレセプションに出席し、わがペンシルベニア大政治学部の夕食会に参加。久しぶりにボスのエイブリーに会って近況報告。最近仲が特に良くなってきた。ペンの夕食会の途中に少し抜け出し、今度は私が参加しているアメリカ政治学会の軍事学系グループのケイモスのレセプションに参加。するとコロンビア大の授業で昔TAをしていて、現在はロードアイランド州の海軍大学校にて教鞭をとる先輩のスコットに遭遇。彼も私を良く覚えていてくれ、そしてベッツ教授にはお互い特に世話になっていたため、すぐに懐かしの会話が成立。更にはコロラド大政治学部博士候補で、これまた去年のスワモスで一緒で、今年からワシントンの国防大学で教えるシェインにも再会。盛り上がりも絶頂を迎えるも時間がなくなってきたので、ペンのレセプションに戻るため大急ぎで会場を後にした。その夜も当然時差ボケのため10時ごろ就寝。

金曜日:もちろん、今日も4時起床。発表を控えていたため、午前中はスライドの準備。11時半から、3月にオックスフォードで知り合ったウォルターと再会し、近況報告。正午よりケイモスの年次会議に参加。

続く。

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ワシントンの住処が決まる

どうやら最近のエントリーの内容から何人かを必要以上に心配させてしまったようなので、今回はより肯定的な内容のを一本。

金曜になり、ようやく住処が決まった。バージニア州アレクサンドリアの自然に囲まれた、ワシントン郊外のこれほどとない安全な場所の一室を借りた。苦労して探した甲斐もあり、部屋は大きく清潔。自然というと周囲は緑で囲まれ、近くには国立公園もあり、自転車を新しく購入して探索しようと思っている。大変だったが良い場所が見つかってよかった。

ここ最近は同僚のクアンの家に泊めさせて貰っていた。彼はこちらが驚くほどの親日の台湾人で、ワシントン郊外の部屋数が6?7個ほどの豪邸に住んでいる。奥さんと一緒に親日家で日本のドラマに精通していて、二泊したのだが夕食後はとにかく「白い巨塔」のDVDを数時間連続で観せられた。夕食は毎晩奥さんが日本食を作ってくれた。おかげで体調も整った。

ワシントンに到着

ワシントンに着いた。フィリーからのバス停では旧友のパトリックが迎えに来てくれ、早速豪華なステーキの夕食で歓迎してくれた。昨夜は彼の家に泊めさせてもらい、今朝から新しく私の客員研究先である CDI (Center for Defense Information) に顔を出した。私は今後一年間、この研究所でストラウス・フェローという客員研究員の名を拝命し自分の博士論文に勤しむ事になる。

それにしても何という厚遇だろうか。いきなり大きなオフィス・スペースを与えられ、コンピューターから電話から何でも全て頂いた。安保系のシンクタンクなので軍事系・政治系の学術本が捨ててあり(大学ではないため)、最新の文庫を数冊頂いた。5年前あれだけ一生懸命働いた分返ってきたのかもしれない。

一方で、家探しに苦労している。昨夜過ごしたパトリックの場所は清潔面で大きな問題があり、寝ている間に「蚊ではない」、普通に飛んでいる中型の虫に数箇所刺されてしまった。私は前から少し皮膚が弱い。食事にも少し苦労しそうだ。シカゴといいワシントンといい、栄養価の低いものばかり食べているので、健康的な日本食が本当に恋しく思う。ま、人生のうちそういう時期も必要だろう。耐えるのみ。

次期国防長官の候補、知られていない「マダム・スシ」

昨日無事フィラデルフィアに到着した。今夜にもワシントンへ向けて出発するため時間がないので、今回のエントリーは短く。大丈夫、私は元気にやっています。

一週間ぶりの日本語での日記になる。今回はこの一週間で得た興味深い情報をいくつか。国際政治系のネタがお好きな方には絶好のエントリーのはず。

1.来年の大統領選挙で、民主党候補が大統領に選出される場合、国防長官に指名される可能性が最も高い人物は、ハーバード大のアシュトン・カーター氏と CSIS のジョン・ハムレ氏との噂。情報のソースは現在はワシントンの国防大学で教鞭を取り、今回シカゴの学会で再会した友人です。ほかにも候補は多いが(オハンロンやキャンベルなど)現在はこの二人が最も有力との事。

2.先日、防衛大臣の職を辞した小池百合子氏。ワシントンでは、

ライス国務長官との会談では「私は『日本のライス』と呼ばれているようですが、日本でライスは米(こめ)になります。よって、マダム・スシと呼んでみてはいかがでしょうか」などと英語でジョークを飛ばした。


と、英語を理解する人間にとっては寒すぎるジョークを飛ばしたようだが、今回の学会で知り合った、ワシントンの国防総省に勤める日本部長のB氏に感想を求めると、「小池氏は日米関係にとって重要な人間だったのは確かだが、「マダム・スシ」なんていうネタは聞いたことがない。」との事。

ということは、この「スシ」ネタ、日系のメディアが大袈裟に伝えているだけの現象ではないだろうか。国防総省の日米関係の責任者が本気で首を傾げるほど重要ではないアジェンダなのは確かである。

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次回のエントリーはワシントンから。

Flying from Chicago to Philadelphia

Today I am flying from Chicago to Philadelphia. It has been three months since I was last in the lovely old city. I have a mixed feeling about going back there, but I will spend just one night before heading south to Washington to get settled there for nearly a year.

Living in DC will be an enormous challenge for me, at least for the first week. Housing search has been quite difficult, and although I am staying at a friend's house, I expect a far worse conditions than I have been put in the last few days (i.e., staying at a cheap youth hostel). But again, with the usual spirit of courage and confidence, I will do my best to manage every challenge to come. I believe once I get in DC I will have access to writing in Japanese here. So I hope this will be the last time that I type English in this blog.

APSA presentation

Friday afternoon, I presented my paper to a panel of scholars at the conference I am attending in Chicago. The presentation went well. There are so many things I would like to write about in Japanese, so I will leave details for later dates. I have met many new people and made friends with some of them, while meeting with old friends.

Today I will visit the United Center to see a statue of Michael Jordan. I will take a day off tomorrow Sunday; perhaps I might hop on a bus to go to Milwaukee.
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