Politologue Sans Frontieres 「国境なき政治学者」

ペンシルベニア大学政治学部博士課程を卒業し、アメリカ空軍戦争大学で教鞭を取った後、アメリカ中西部のセントルイス大学の政治学部で教えています。国際関係学、安全保障、東アジアの政治学を担当しています。ここ数年は日本の軍事力と文明間の紛争の研究を進めています。 このブログでの意見と表現はあくまで著者個人のものであり、必ずしも関係機関の政策を反映するものではございません。

野生のシカに遭遇

昨晩の散歩で遭遇した野生のシカ。裏山からこちら側に入ってきたようだ。家族連れの模様。

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夜に近所を散歩していると…

妻の提案で、ここ最近は夕食後の明るい時間に家族で近所を散歩している。夏のセントルイスは午後8時ごろまではまだ明るく、気温も20度くらいである。赤ちゃんを体の前に抱き、数十分間歩き続ける。

とても安全な地域に住んでいるので歩いていても安心できる。事実、近所の家を見ると夜になっても庭に遊び道具を置いておいたままにしているし、車庫のドアも開いたままにしている。車を駐車するのもガレージの中ではなく、その外に置いており、路中もしている。

人種的に言えば住人の95%は白人のエリアであるため、散歩の途中で会って挨拶をする人たちもほとんどが白人である。こちらが赤ちゃんを抱きかかえているため安心するのだろう、向こうも積極的にこちらに寄ってきて、赤ちゃんを見て挨拶してくる。そこで自然に会話が生まれる。わが子はまだ気付いていないが、赤ちゃんの持っているパワーは凄い。

先日は中国人だと思われるアジア人の家族に遭遇した。「ニーハオ」と我々に話しかけてきた。向こうも稀に見るアジア人家族を見て話しかけたくなったのだろう。遭遇とは言っても数メートルの道を挟んでの挨拶だったため会話は生まれず、また次回への持ち越しとなった。このエリアではアジア人はほとんど見ないため、アジア人家族の間ではある種の共通意識が自然に生まれる。

昨晩は近所を散歩していて、日本に3年ほど住んでいたという白人の女性に会った。人見知りが始まり鳴き始めるわが子をあやしながら、数分間の楽しい会話が生まれた。妻の出身地やいつごろこちらに引っ越してきたのか、どこに住んでいるのか、という話である。その女性は餅と団子が好きなのだという。明らかに親日で、また近い将来会えることを楽しみにしている。

「アメリカの「中国の軍事力に関する年次報告書」に載らない重要なこと」@治安フォーラム

毎月連載させて頂いている治安フォーラムにて、拙稿「アメリカの「中国の軍事力に関する年次報告書」に載らない重要なこと」が掲載されました。

今月は、毎年ペンタゴンが5月に発行している中国の軍事力に関する資料を分析し、それが日本の防衛に何を意味しているのか、そしてその資料に欠けているのは何か、という問題について考察しました。特に人口知能やマシーン・ラーニングの分野で中国がアメリカの弱点をどう突き、それに対してアメリカがどう対応しようとしているのか、という問題も考えました。

興味のある方は是非どうぞ。

私の学部ではこのような人を今年採用します

私の学部では今秋、教員を2人採用します。両方ともTTの助教授のポジションです。

分野はアメリカ政治と国際関係学・比較政治です。

国際関係学・比較政治の分野ではできれば双方の分野のイントロの授業と計量手法含む方法論の授業ができる方を探しています。後ほど掲載するアドには中東もしくは地域間(cross-regional)の国際関係がプラスと書かれています。地域間の国際関係学は例えば人権、地球温暖化、核拡散などの問題を含みます。

現時点で個人としてここに書けるのは、個人の研究の専門性も重要ですが、それよりも国際関係学(と・もしくは)比較政治のイントロの授業、そして特に方法論の授業を学部・大学院のレベル両方で教える能力を持っている人を探している、と感じます。

セントルイスはその近郊も含め350万人が住む中型の都市で、日本人学校もあり、日本食も豊富にありますので住むには問題ございません。私の学部はとてもフレンドリーな学部で、特に若手にとっては仕事のしやすい場所です。授業は基本的に2・2ですが、ここ3年間で私は1・2を2度させてもらっているように、研究を含む自由時間を多くの教員に与える、とても良い学部です。

詳細は後ほどここに掲載しますが、興味のある方がいらっしゃれば今からでも私にご連絡下さい。この種の動きは早いほうが良いと、経験上感じます。

アメリカに移住するための簡単なテスト

トランプ政権が模索しているアメリカの移民法の改正案が物議を醸している。何をやろうとしても問題を起こしている当政権が、前々から言っていたように、今回は移民法に手を出しているのである。

その改正案に基づくポイント制の簡単なテストがタイムのネットで行われている。30ポイント以上達成すれば、アメリカに移民できる(グリーンカードを取得できる)だろうというものである。

やってみると、私の家族は特に問題がないようだが、トランプ政権が以前よりも審査を厳しくしようとしているのが分かる。

博士号を持つ、アメリカの大学での教授職を探す日本の政治学者にとってネックになりそうなのは、給料が77900ドル以下の場合は、与えられるポイントがゼロだという点だろう。任給がこれを越す助教授一年目のポジションはアメリカでもそれほど多くはなく、トップのポジションは大抵の場合はアメリカ人が持ってゆく。日本人に対しては様々な点で目に見えないバリアがあるからである。

これでは一年目以降の終了ビザ(H1B)は下りてもグリーンカードが認められない、ビザのサイクルが延々続くことを示唆しているのはないか。

30分後

完成!

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赤ちゃん服の日米比較

離乳食を食べるようになった我が子。体もどんどん大きくなってゆく。夜でも暑いここセントルイスでは夜中に汗をかいていることが少なくなく、着替えも頻繁である。着替えさせるときにその服の特徴など気付くときがある。

わが子は生まれてくる数週間前に私たちの友達から愛のあるシャワーを浴び、その時に沢山の洋服をもらった。中にはもう小さくなってしまったものもあるが、とても助かった。出産にあたり、家族からも洋服をもらい未だに着続けている。そしてネットや、地元のカーターズでも数枚購入した。

個人的な意見では、アメリカのベビー服は一般的にきつくできており、あまり身動きが取れない。ボタンの数も多く、真夜中に暗い部屋で小さなボタンをとめることになる。また、夏服でも少し厚くでてきるので汗もより頻繁にかいている気がする。

一方で日本のは、特に赤ちゃん本舗の薄めのベビー服は私のお気に入りで、ボタンの数も少なく、薄くできており、着替えも簡単だ。比較的上手にスペースを使っているので、赤ちゃんの身動きもより簡単にできる。

というわけでベビー服は日本のがとても良い。

International Association for Political Science Students でのポスト

政治学を学んでいて、国際ステージでの活躍を求めている学生の方へ。興味があれば是非応募してみて下さい。

Call for Applications 

for the Academic Coordinator

of the International Association for Political Science Students (IAPSS)

Deadline for submitting applications: 15 August 2017.

The International Association for Political Science Students (IAPSS) is launching a Call for Applications for its Academic Coordinator (AC). The position of the AC is a newly established one within the IAPSS Academic Department that builds on the successful experience with the position of the Academic Think Tank Coordinator.

The AC will not only oversee the 2018 Working Group of the IAPSS Academic Think Tank (ATT) but will also lead it as the Academic Committee for the two main IAPSS conferences, the IAPSS World Congress and the IAPSS Convention. Thus, this unique position encompasses the management of a talented group of senior students and junior scholars as well as the roles similar of a co-convener of a major academic conference.

Specific responsibilities include

  • developing the theme of the 2018 Working Group/Academic Committee of the IAPSS ATT which is linked to the 2018 IAPSS Annual Theme;
  • drafting the Call for Applications for the members of the 2018 Working Group/Academic Committee and executing the selection of the candidates, in cooperation with the Head of the Academic Department;
  • the general management and continuous development of the 2018 Working Group, with emphasis on contributions at main IAPSS conferences, in the IAPSS blog A Different View and IAPSS journals, as well as external events and publications;
  • drafting the academic content of the Call for Abstracts for the IAPSS World Congress 2018 and IAPSS Convention 2018;
  • overseeing and coordination of the Academic Committee responsible for the evaluation process of the submitted (1) abstracts (2) travel grant applications from the perspective of their academic quality and (3) papers to the IAPSS World Congress 2018 and the IAPSS Convention 2018;

Other responsibilities may be allocated upon discussion and mutual agreement with the Head of the Academic Department.

 The position requires:

  • a high degree of mutual responsibility, motivation, self-initiative and dedication, combined with reliability and flexibility with regards to the work in a highly international environment with a strong intercultural competence;
  • readiness to devote at least seven hours per week during 16 months (September 2017 – December 2018) to the execution of the various tasks that come together with the position;
  • excellent command of the English language (spoken and written);
  • current enrolment in a political science or related programme at a graduate or a PhD level or graduation from a graduate or a PhD programme within five years from the date of application;
  • strong communication skills;
  • experience with academic research;
  • experience in and willingness to work with a high degree of organizational and conceptual freedom, but punctual and committed to adhere to work-related frameworks.

 It is beneficial if candidates have:

  • experience with the coordination of academic or non-academic working groups;
  • publications or other research outputs (e.g. conference presentations) on a topic or topics linked to the IAPSS Annual Theme 2018.

Framework of the Position

The position is – as all other positions within IAPSS – voluntary and unpaid, and applies for the period from 1 September 2017 to 31 December 2018.[1] It is executed based on a signed volunteering agreement specifying the main responsibilities. Costs and expenses related to the execution of the position (e.g. for travel, accommodation, public transport) are covered by IAPSS (budget allowing). Participation in the board meeting connected to the IAPSS World Congress in April 2018 and the IAPSS Convention in 2018 is strongly encouraged and the related costs to a given limit are covered.

IAPSS Membership

Occupying the position implies that you are a member of IAPSS at the moment of your installment. IAPSS membership embraces a wide range of benefits and services and comes at a student-friendly rate of either 10 or 15 EUR p.a. depending on your country of origin. Discounted rates are available for two-year memberships.

Please send your CV, a letter of motivation (max. 1 page, referring to your academic experience, skills, interests, and plans related to the development and promotion of the IAPSS ATT/Academic Committee) and one paper (published or unpublished essay, thesis extract or other academic text of maximum 15 pages and preferably related to the IAPSS Annual Theme 2018) to academic@iapss.org no later than 15 August 2017.

All applicants will be notified within 7 working days from August 15. Shortlisted candidates will be invited for a Skype interview. The installment will take place on September 1.

Please do not hesitate to contact us in case of further questions or inquiries.

On behalf of the IAPSS Executive Committee

Max Steuer
Vice President and Head of the Academic Department
International Association for Political Science Students (IAPSS)
Nijmegen | The Netherlands
academic@iapss.org
www.iapss.org | www.facebook.com/iapss | www.twitter.com/iapss

[1] Formally, the IAPSS Internal Regulations require the position to be renewed from the new legislative mandate of the Association starting as of 1 June 2018. However, as a custom the mandate is renewed in case of mutual satisfaction with the executed tasks and responsibilities.

Executive Committee
The Executive Committee is the executive body of the association. It consists of the President, Secretary-General, Treasurer, Head of Academic Department, Head of Events Department, Head of Congress Management and Head of the International Cooperation & Public Relations Department. Members are elected to this body at the General Assembly, taking place in April each year.

今後も続くワシントンの喜劇

トランプ政権の混乱は今後もしばらく続きそうだ。

プリーバスやスカラムーチの更迭はある程度予期できていた。今後予想できる内紛は多少登場人物が変わり、バノンやアレンやマクマスターを巻き込み、彼らの安定性を脅かすことになるだろう。今までに無い凄いペースで関連省庁の事務方の役人が辞任しているが、ある意味皮肉なことに、政権内で上に上がれば上がるほど、左遷や辞任、更迭の可能性が高くなるのも、現政権の問題の一つである。

にも関わらず政権入りしようとする人間は多い。時期駐韓大使に噂されているビクター・チャはその一人である。彼の場合は職場が基本的にワシントンだけでなくソウルにもなるため、混乱からは一定の距離を置くことができるため彼なりに賢い選択である。もちろん、トランプに仕えるという事実が今後彼をどう評価するかはギャンブル以外の何物でもない。

私は先日ワシントンで別の人と話し、日本のために政権入閣を進めた。その人間はトランプとはある程度問題があるため現在のところは運が無さそうだが、現政権が優秀な人材の不足に悩まされるのは時間の問題である。その人間の入閣はある程度楽観視できるだろう。問題はその時までに興味が薄れていないか、もしくは政権自体が無くなっていないか、だろう。


アメリカで赤ちゃんを連れて街を歩くと…

アメリカで子供を育てるのは中々面白い。

うちの子をベビーカーに乗せて街を歩くと、ほぼ毎回、見知らぬアメリカ人から声をかけられ、赤ちゃんを見せてと言われる。

喜ばしいことなのでこちらも応じるが、ほぼ毎回、「あら可愛いねー」から「いま何ヶ月?」から「名前は何?」から色々聞かれる。そして最後は必ず、「Have a blessing day (では良い・恵まれた一日を)」という感じで終わる。

どこ行ってもそうである。スーパーで食材を探していても、ホームセンターでクーラーのフィルターを探していても、全く知らない人が男女問わず笑顔で近づき、「赤ちゃん見せて」と言ってくる。

大体2・3歳くらいに見える、歩き始めただろうと思われる小さな子供達もうちのベビーカーを見つけるや否や、「あっ赤ちゃんだ、ベビーだ」と言いながらニコニコこちらを見て、話しかけてくる。つい最近までその子達が赤ちゃんだったのに、そう言ってくる。可愛いものである。

大人の場合は知らない人なのでこちらも多少は警戒し、話し方やボディランゲージで多少のシグナルを送り、赤ちゃんに触らせたりすることはしない。そして向こうも多少は顔を近づけて赤ちゃんをよく見ようとするが、特に触ろうともしてこない。

アメリカで子供を育てるのは中々面白い。
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