Politologue Sans Frontieres 「国境なき政治学者」

ペンシルベニア大学政治学部博士課程を卒業し、アメリカ空軍戦争大学で教鞭を取った後、アメリカ中西部のセントルイス大学の政治学部で教えています。国際関係学、安全保障、東アジアの政治学を担当しています。ここ数年は日本の軍事力と文明間の紛争の研究を進めています。 このブログでの意見と表現はあくまで著者個人のものであり、必ずしも関係機関の政策を反映するものではございません。

拙稿「なぜトランプはここまで北朝鮮を挑発し続けるのか?」が出版されました@治安フォーラム

連載させて頂いている治安フォーラムにて、拙稿「なぜトランプはここまで北朝鮮を挑発し続けるのか?」が掲載されました。

本稿ではトランプ政権の北朝鮮政策の根本的な要素について考察しました。特に、トランプ本人によるオバマ政策への不満と、トランプ本人の個性と性格がどのように交錯し、なぜここまで攻撃的な政策を作り上げているのか、について書きました。そして最後に、これからの北朝鮮情勢が日本に何を意味するのか、について言及しています。

興味のある方は是非どうぞ。

Monsanto International Business Conference に参加してきた

大学のビジネス・スクールが開催した Monsanto International Business Conference に招待されていたので、金曜日に顔を出してきた。

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とは言ってもこちらは育児で大忙しの日。授業は週一でも仕事は毎日入っている。なので短い間だけ参加した。

数多いスポンサーのテーブルを横切りながら自分の席を探していたら、主催者のはからいでなんと最前列のテーブルだった。写真は大学総長のスピーチ。

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ビジネスの世界も中々面白い。普段私が授業でしているのような中国の経済台頭などの話を、色々なデータを用いて話しているのを聞くのは刺激的だった。

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今夜の最低気温はマイナス10℃!

ついにこの日がやってきた。今晩夜明けの予想最低気温はマイナス10℃。明日は仕事で大学だが、雪の心配はしなくて良さそうだ。

葬式に参加@クレーブ・コア

身近な人の親類に不幸があったため、今日は家族で葬式に参列してきた。セントルイス郊外でも裕福な地域にある葬式場には午後4時の開始時間と同時に何百人もの人が列を作り、赤ん坊を抱きながら我々も順番を待った。同僚数名とも会い挨拶を交わしていると、セントルイス市長からビジネス経営者など豪華な参列者を目にした。

数十分後、今回不幸があった、目的の人に会い気持ちを伝えると感極まっていた。こちらの赤ん坊にも手を差し出し可愛がってくれ、短い間だったがしっかり話すことができて良かった。

これはアメリカ特有のものなのか分からないが、葬式で会う人とはハグから始まり、笑顔で話をする傾向がある。悲しみを全面的に前に出す日本のやり方とはかなり違う。

また、赤ん坊を連れての参列は珍しいのか、多くの参列者がこちらを見て声をかけてきた。確かに子連れは我々だけだった。見知らぬ人に囲まれて緊張していたはずのわが子はその間、一度も泣かずにしっかりいい子にしていた。

F22@航空ショー

「過去最大」規模という米韓合同訓練が行われている。自衛隊も注目している大切な動きである。

F22が珍しく登場する予定そうだ。去年、セントルイス郊外で行われた航空際を訪れた際、F22が自由自在に空を飛ぶ姿を見て驚いたのを思い出した。ハワイでの訓練などはそれまでにも目にしていたが、何万人の観客の前に特別な動きでパフォーマンスするラプターには感動した。

以下のページにその時の写真を掲載してある。

セントルイスの航空ショーを観てきた

航空ショーの続き

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学部の採用試験を終え考えること

日曜日、私の学部のアメリカ政治の分野で今年採用した候補から電話ががあり、数十分のあいだ話した。その人は学部の状況や、契約に関する交渉の仕方などに関して幾つか質問がしたかったようである。質問に答えると喜んでいた。良い結果がその人にとっても、私の学部にとっても出れば幸せである。

私が就職活動をしたときはその相手先にはこの種の質問を信頼してできるような人はいなかった。なので少しでも助けになれて良かったと思っている。

思えば、アメリカ留学を目指していた数十年前も、留学の方法に関してアドバイスしてくれる人はいなかった。留学先をどう選ぶのか、願書はどう入手し、いつ提出するのか、ビザとは何か、それをどう取得するのか、など基本的なことは自分で調べなくてはならなかった。家族はしっかり心のサポートをしてくれたが、私の行っていた高校は日本国内の大学進学がメインであったため、海外を目指していた自分の進路は自分で決めた。

当時は東京の神田あたりに留学センターのようなものがあった。私と同世代で、東京の学校に通いながらアメリカ留学を目指していた方なら恐らく覚えていらっしゃるだろう。当時高校三年生だった私は放課後に一人で何度もそこを訪問した。アメリカの大学全ての情報が英語で書かれている分厚い本をあけ、何時間もかけてそれを読み、一つ一つ大学を調べ、その中から少しずつ選び、願書を郵便で取り寄せたのを覚えている。

今となってはネットがあり留学調査も便利になったが、当時の私にはそのような手段しかなかった。新宿に留学をサポートしてくれる会社があり、一度訪問し話を聞いたが、結局はビジネスで、別途数十万円がかかると聞いて諦め、自分で探すことを決意したのをよく覚えている。

そもそも、このブログを立ち上げたのは、そのスピリットに似たところがある。アメリカの政治学会に挑戦し、成功を収めたい人のためのブログである。今後も何らかの形で同胞の日本人にはアメリカの政治学で成功して欲しい。

フリン前大統領安全保障補佐官の逮捕

今週後半に起きたマイケル・フリン前大統領安全保障補佐官の逮捕は、トランプ政権の中枢まで捜査が行き届いていることを意味する。これを含むいわゆる「ロシアゲート」の捜査の全体像に関しては、来年1月に出版される予定の「治安フォーラム」紙上で分析しているので、ここでは割愛する。

しかしまさにその1月までの間にも、この捜査は発展するだろう。私はトランプ大統領の弾劾の布石は徐々に打たれていると感じるし、マイク・ペンス大統領の誕生のための準備はワシントンの日本大使館を中心に外務省でも既に行われていると見る。ムラーの捜査が始まって1年足らずで既にマナフォートやフリンが逮捕され、捜査に協力しているのである。今現在次の標的として噂されているのはトランプの婿のジャレド・クシュナーである。今後の大きな変化に準備をするのなら、まさに今である。

アメリカのメディアでは今回のフリンの逮捕劇が意味するところを大体的に報道している。今朝のNPRなどは朝の早い時間からそれがメインのトピックだった。私の友人に多いリベラル派の分析者は特に、半分喜びながら今後の行く末を読み取っている。フォックス・ニュースのような右派メディアでさえも、トランプ政権のやり方に徐々に批判的になってきている。総じて、アメリカのメディア全体がトランプ政権の崩壊を示唆し始めている。

これに対して日本のメディアは今後も頑張る必要があるだろう。私が見る限り、アメリカ社会に関して伝えられる日本の報道は議題とニュースの選択が極めて偏っており、アメリカの全体的な構図がうまく描写されていない。日米関係の同盟部分があまりにも強く強調され、肝心のアメリカ社会の見方などが、日本国民に十分、そして批判的に伝わっていないのである。

去年の大統領選挙後から伝えられたアメリカ社会の思想的な分断はこの数ヶ月で結晶化し、同時に反トランプ派の拡大が進んでいる。セントルイス郊外に住む私の周りには共和党が多いはずだが、そこでも明らかな変化があるだろう。この1年でアメリカがどう変わったのか、何がその変化を起こしたのか、そしてその変化が今後何を予測させるのか、この種の分析が日本国民にしっかり伝えられるべきだと思う。

新聞記者のインタビューに応えると

ニューヨークの大手新聞記者からの依頼で日本の安全保障政策についてインタビューを受けた。大学オフィスで1時間近くかけて丁寧に、そのアメリカ人記者の質問に答えた。いつごろ記事になるのかなと思いながら、その後記者から送られてきたメールで書いてあったのは何と、

「この内容についての記事はしばらく書きません」




(゚ロ゚;)エェッ!?





ノ( ̄0 ̄;)\オー!!ノー!!!!





しばらくして記事にはなるかもしれないが、その保証もないまま記者のために費やした貴重な1時間。それだったら家で娘と一緒に遊んでたほうが良かったぜ!

論文完成させ投稿する

感謝祭の週末は論文を一本終わらせ、国際関係学のあるジャーナルに投稿した。良い報を待つのみ。

我が家のサンクスギビング

育児で忙しいところ、妻が感謝祭のための料理を作ってくれた。

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買い物は3人で出かけた。昨日行ったトレーダージョーズは七面鳥を買う客でごった返していた。ちなみに去年のご馳走はここから。
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