Politologue Sans Frontieres 「国境なき政治学者」

ペンシルベニア大学政治学部博士号取得→アメリカ空軍戦争大学勤務→現在はセントルイス大学の政治学部で教えています。政治学部准教授、国際関係学科主任、そしてアジア学科主任。国際関係学、安全保障、東アジアの政治学を担当しています。

今週の「サンデー毎日」

今週の「サンデー毎日」(9月6日号)もとても良い記事を多く掲載している。



まずは安倍首相の退陣説の記事。現在はいわゆる interregnum と思われる時期でもあるし、後継者を中々上手く育てていなかったこともあり、安倍政権の今後の見通しは書きにくいだろう。その中で面白いシナリオを幾つか提示している。

特に良かったと思えるのは、32頁の在宅勤務に関する記事、47頁の「牧太郎の青い空白い雲」、78頁の大学情報、120頁の「世界透視術」、132頁の「埼玉川口の異郷」など。現在の日本人が考えるべき点を、対立議論という形で表現してみたり、中々言いにくい観点を説得力のある書き方で伝えている部分もある。

総じて、国内ニュースと海外の情報を高い質を保ちながら伝えている。他誌には見られない有益な教育関係の分析と、真面目な内容の記事を多く掲載しているため読んでいて飽きない。

コロナ期に生徒に聞けることと聞けないこと

大学の指示で、コロナ期に生徒に聞けることと聞けないことが明らかになってきた。
  • まず、学生はコロナ肺炎の感染などについて、自分の担当教員に伝える義務はない。
  • 教員は、学生にコロナ肺炎の感染などについて聞く権利がない。
  • 学生がコロナ肺炎に感染した場合は、大学の保健室から、個人情報やプライバシーを抑える形で、教員に伝えられる。
  • 学生は本人の判断で、教員に感染などについて伝える権利を持っている。
  • コロナに感染した生徒がコロナに感染したと教員が知った場合、その教員は自分の学部長含む第三者にその詳細を伝えることはできない。あくまで保健所とやり取りをし、今後の授業の方式などを決める。
ここら辺りを抑えておけば基本的には問題なく過ごすことができる。

荒れるベラルーシ情勢

ベラルーシ大統領のルカシェンカ近辺が物騒になっている。

今回の大統領選挙で国内の治安が悪化し、自身のセキュリティが不安になっているのだろう。先ほどの報道を見るとカラシニコフを右手に持ち、防弾チョッキ着用。15歳の息子にもライフルとベストで武装させている。

自分のセキュリティ・フォースの武装を強化すればいいのだが、もう自分自身で銃を持たなくてはならないほど不安で、人間不信に陥りつつあるのだろう。

首都ミンスクのデモが巨大化するに従い、指導者近辺も騒がしくなっている。

誕生日のためにパレードが開かれ、消防車に乗ってお祝いする儀式

週末は近所の男の子の7歳の誕生日で、自宅前でパレードが開かれた。

そう、パレードである。

アメリカの都市近郊地域におけるコロナ期の誕生日会は、ソーシャル・ディスタンシングなどもあり、友達を自宅に招待して一緒に祝うという伝統が中止されているところがある。

代わりに、友達ら家族が自家用車に乗り、待ち合わせ場所で一列に並び、その子の家の前を一列で通りながらクラクションを鳴らしたり、窓の部分にメッセージを書いたりしながら、お祝いするのである。

我々ははす向かいに住んでいるので車には乗らず、自宅前で祝いながらそれを見ていたのだが、今回のパレードの目玉は消防車。男の子の父親が消防隊員なので、同僚に頼んだのだろう。パレードの先頭でやってきて、例のサイレンを大音響にして祝っていた。

もちろん苦情を言う家などない。

ユタ大学へのサイバー攻撃と身代金

全米でも大型の大学になるユタ大学が、先月ランサムウェアのサイバー攻撃を受け、総額5千万円近くの身代金をハッカーに払ったようだ。



幸運にも保険をかけていたため、支払いが部分的にで済んだようだが、大きな額である。

また、他の大学にとっても人事ではない。コロナの混乱に乗じてこの種の攻撃は増えており、今後もサイバーディフェンスは重要であり続ける。

保険会社としても支払額を最小限にしたいため、公での取引を嫌がる傾向にあり、必要であれば裁判を起こして保険金を受け取ろうとする企業もある。

査読二本完了

ここ一ヶ月ほどで論文二本査読した。

一本目はR&Rを薦めたが、エディターはリジェクトを選んだ。確かに問題は多かった。

私としてはコメント欄に訂正すべき箇所を多く指摘しておいたので、結果はどうあれ著者がそれを有益に使ってくれれば幸いである。

また、今回はもう一人の査読者のコメントも読むことができて良かった。

二本目もR&Rを薦めた。結果はまだ出ていない。ここでもコメントは沢山出したので、エディターも著者もそれを大いに使って頂ければと思う。

ハイブリッド方式の大学授業

今週から授業が始まった。私は月曜日に3時間のゼミを敢行。教室で開くいわゆる「インパーソン」の授業だが、体調の関係で3名が自宅からの参加となり、ズーム同時配信の授業になった。ハイブリッド方式の大学授業である。

結果から書くと、予想以上に問題なく進めることができた。ズームの使い方はこの3ヶ月ほどで実践で学んでいたため私としては問題なかった。パワーポイントのスライドをシェアする技術(ボタンを押すだけ)さえ学べば、基本的には上手くいく。

ただ、大学のコンピューターがしっかり作動するよう確認する作業は必要で、それは開校数日前にチェックする必要があった。その後も、オンラインで授業を受ける生徒全員がズームができるよう予め確認し、授業当日も30分前にズームで「集合」し、授業のリハーサルを簡単に行った。それでもその時点でズームに問題がある生徒が発覚したので、予め物事がうまく行かない可能性の自覚が必要だった。しかし教員は10年も勤めていれば、そんなことにも慣れている。

ゼミ形式の授業では対面で議論を行う重要性が極めて高い。ただコロナの時期ではそれに限界がある。今後もズーム形式の授業は増えるだろう。

大学生のコロナ感染率が判明

大学から連絡があり、先週行ったコロナ感染検査の結果報告が送られてきた。

私の大学では、入寮生全員の約3500名を検査した。その結果、陽性は22人で0.6%の割合。大学は1%から2%を想像していたようで、予想より低かったとのこと。私の予想よりも低い数値だ。

この種の情報公開は正しいと思う。仮に予想以上の数値だったとしても公開はしていただろう。

もちろん、検査には色々な問題がある。まず、入寮せず通学する生徒や教員・スタッフのほとんどが検査していない。

また、タイミングの問題もある。聞くところによると、先週末はソーシャル・ディスタンシングを守らない学生のパーティが幾つか開かれていたようだ。

感染率が高まるのは時間の問題だが、それが具体的にいつ学校閉鎖(つまり教室での授業からオンラインへの移行)に導くかは分からない。大学としては授業料や保護者の意向などの関係で、閉鎖はできるだけ引き伸ばしたいだろう。

コロナ記の髭剃り

今日は大学に行く日なので髭を剃っていた。が、よく考えてみると、髭剃りの必要がないことに気がついた。理由は、
  • キャンパスの屋外を歩くときはマスク必要ないが2メートルのソーシャル・ディスタンシングが義務。
  • ビルの屋内ではソーシャル・ディスタンシングに加えてマスク着用。
  • 自分のオフィスにいるときはマスクを外すがそこには自分しかいない。
嗚呼コロナ。

「現代ビジネス」記事:五能線に伯備線…ローカル線で行く日本全国「絶景」の旅がエモすぎる

「現代ビジネス」のこの記事が素晴らしい。鉄道好きの方に薦められる。




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