Politologue Sans Frontieres 「国境なき政治学者」

ペンシルベニア大学政治学部博士課程を卒業し、アメリカ空軍戦争大学で教鞭を取った後、アメリカ中西部のセントルイス大学の政治学部で教えています。国際関係学、安全保障、東アジアの政治学を担当しています。ここ数年は日本の軍事力と文明間の紛争の研究を進めています。 このブログでの意見と表現はあくまで著者個人のものであり、必ずしも関係機関の政策を反映するものではございません。

大学新聞からのインタビュー

先月受けたインタビューが大学新聞に掲載されたようだ。

今回話したのは、過去に本を出版した教員として他のどの図書を夏休みの課題として薦めるか、ということだった。私が選んだのはカート・キャンベルが去年出版したアメリカのアジア政策のもの。私はピボットを政策としては特に高く評価しないが、重要な政策だったのは間違いなく、その中心人物が描く政策像の過去と将来を理解することが大切だと思うため、この一冊を選んだ。

添付した写真は去年ミャンマーで行った陸軍との会談の直前に会議室で撮影したもの。この会議室が位置する陸軍基地の情報はネット上でも極めて少なく、珍しい一枚だと思うためこれを選んだ。

「トランプのドゥテルテ外交は日本の防衛にどう有利に働くか」が出版されました@治安フォーラム

07101838_59634b23530bc連載させて頂いている「治安フォーラム」にて、拙著「トランプのデゥテルテ外交は日本の防衛にどう有利に働くか」が掲載されました。

今回はフィリピンのデゥテルテ大統領とアメリカのトランプ大統領という、最近トップの座に躍り出た首長の特徴を分析し、この二人が今後どのような関係を築くのか、そしてそれが日本にとってどのような意味をもたらすのか、という問題について考えました。

興味のある方はぜひどうぞ。

ヒアリの毒の経験者として

ここ最近日本各地で発見され、話題になっているヒアリに関して経験者として書けることがある。

私が刺されたのはアメリカ南部のアラバマにいた時である。この地図から分かるように、アメリカ南部にはヒアリ(ファイアーアント)が広く生息している。2012年の春、いつもの蚊に刺されたような感じの痒みが徐々に痛みに変わり、患部が少しずつ大きく腫れてきていた。普通に市販の痒み止めをぬり、気にしないようにしていた。

それを本格的に意識し始めたのは刺されてから2日後くらいのハワイへの出張の道のりだった。米軍の輸送機の中で比較的涼しい場所に移動し、患部を冷やしながら10時間ほど過ごし、ホノルルに到着した。

ホノルルでは治療のための薬を一人で探したが見つからず、仕方がないの観光仕事に専念することにした。 結局はホノルルで治す事ができず、次の訪問先だった韓国のホテルで同行していた医務官に話をした。すぐに抗生物質をもらって飲み始めると、数日で治った。

様々な種類のヒアリがあるだろうから一般論として語ることは難しい。私の場合は、刺されて数日間は死ぬほど痛いというわけでも無かったが、あれを放っておくと悪化し更に苦しんでいただろうということは確実だ。私の場合は市販の痒み止めでは限界があったので、専門医に診て貰う必要があった。治療するための十分の準備がある限り問題は酷くないとの認識もあるが、これが数千人単位の被害者となると深刻な問題であるのは明らかだ。

サムズ・クラブで販売中のドローン

サムズ・クラブでこの比較的高い値段なら良質のドローンだと考えられる。年末にはホーム・ディポで50ドルのドローンがクリスマス・プレゼント用に売られていた。

ドローンに関しては「治安フォーラム」にて去年の今頃、「慎重論はびこる環境でドローンをどう考えるべきか?」という論文を寄稿させて頂いた。

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スタバで行う育児教育

幾つかのスタバでは毎週、アメリカ人の先生が子供たちに無料で絵本を読む、育児教育を行っているところがある。なので先日、街中のスタバによってそれを見てきた。

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子供エリアにはしっかりそれ用のステージがある。なるほどここで絵本を読むのだろう。子供が適齢期に達したら家族で行ってみよう。

と話しながら、つい買ってしまった S'mores のフラプチーノ。甘くてうまい! けど妻にほとんど飲まれてしまった! これは悲しい!

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お食い初め

先日、うちの子のお食い初めを行った。育児で疲れている中、妻が頑張ってお食い初め料理を作ってくれた。 赤飯は私の好物でもあったので、子供が食べるよりも多くの量をつい食べてしまった。鯛やはまぐりは地元の店で入手し、しっかり焼いて美味しくできた。

記念撮影も沢山した。この日のために家族から送られた洋服を赤ちゃんに着せ、据わってきた首を立たせて体全体をいすに座らせ、ニッコリしているときを写真に収めることができてとても良かった。

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米外交政策の教科書

9780393919431_300秋学期のアメリカ外交政策のゼミで使う教科書が決まった。幾つもの業者から何冊も取り寄せて時間をかけてきめたのが、ジェントルソンの American Foreign Policy

決めた理由はいくつかある。著者はアメリカ国内政治の専門家であるぶん、外交政策の国内基盤の話が富んでいる。私の得意分野でない所が補える。安保、経済、その他の国際問題も幅広く網羅されており授業が構成しやすい。また、短いながらも他の専門家の著名な論文も添付されており、宿題としてもだしやすい。

先日には気合いの入った生徒から夏休みの宿題を示唆してくれと頼まれた。この意気が学期末まで続くよう祈っている。

「エア・パワー研究」での出版に向けて

客員研究員を務めさせて頂いている航空自衛隊の幹部学校からの依頼で、「エア・パワー研究」で出版するための論文を書いている。創刊号で寄稿させて頂いた名誉に続く良い機会である。

「「エア・パワー研究」は目黒基地の航空研究センターの刊行物で、主にセンター員の研究成果を掲載するものである。

今回の論文の内容はまだここには書けないが、トピックはサイバー攻撃に対する日本の防衛に関するもので、出版などの詳細が決まったら徐々に紹介したい。

特にアメリカなどでの文献を探り、日本のサイバー防衛がどのように研究されているのか、トランプ政権下のアメリカのサイバー防衛やサイバー攻撃の政策や戦略などはどのようなものなのか、などの点について書いている。

サイバー安全保障の文献

Adam Segal の The Hacked World Order を読んでいる。来学期のアメリカ外交政策の授業で使おうと考えているからである。

数年前の空軍戦争大学でもそうだったが、アメリカの大学ではサイバー安全保障やサイバー戦争に関する政治学の教育がいまひとつ遅れており、私の周りでもそうである。それを打破するためにも、普段から必要な文献を読んで準備をしている。卒業してゆく大学生もサイバー安全保障のことは知らなくてはならない。

まだ途中だが、この本は Richard Clarke and Robert Knake の Cyber War に似ている部分がある。後者はサイバー戦争の部分を強調したメッセージ力の強い一冊である。他にもスノーデンのことなどに関しては Glenn Greenwald の No Place to HideSnowden File からも多くを学ぶことができる。

Singer and Friedman の Cybersecurity and Cyberwar も良いが、あまり上手く構成されていないため大切な部分が上手く強調されておらず、入門書としてはいまひとつ使いにくい。

来月の治安フォーラムでは

毎月連載させて頂いている治安フォーラムのための原稿が完成し、編集長に送付した。

今回は5月15日に国防総省が発表した「中国の軍事力に関する年次報告書」が日本の安全保障をどう分析しているのか、そしてそこで語られていない、中国の軍事力に関わる大切な案件についても分析した。特に人口知能や機械学習の分野でのシンポが今後の米中の軍事バランスを形成するのか、という問題についても考察した。

出版されたらここで連絡するので、興味のある方はぜひご覧ください。
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