Politologue Sans Frontieres 「国境なき政治学者」

ペンシルベニア大学政治学部博士課程を卒業し、アメリカ空軍戦争大学で教鞭を取った後、アメリカ中西部のセントルイス大学の政治学部で教えています。国際関係学、安全保障、東アジアの政治学を担当しています。ここ数年は日本の軍事力と文明間の紛争の研究を進めています。 このブログでの意見と表現はあくまで著者個人のものであり、必ずしも関係機関の政策を反映するものではございません。

2007年11月

夏季軍事講座@コーネル大に関するお知らせ

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毎年7月に開催される夏季軍事講座のお知らせです。世界各地から選ばれた20人の文民の博士候補もしくは助教授が集まり、コーネル大にて3週間過ごし安全保障学の知識を深めつつ交流をしていくという素晴らしい企画。参加は当然無料、3週間分の旅費も宿泊費も食費も全て(主催の)コロンビア大からカバーされます。また、来年は私が参加した2年前のとは違い、参加者全員に最低でも1000ドルの給料も与えられます。ウェブサイトはここから。



Summer Workshop on Analysis of Military Operations and Strategy (SWAMOS)

将来は大学レベルで安全保障を教えたいと思っている方は奮って応募下さい!

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私は去年の7月にスワモスに参加したが、これほどレベルが高く密度の濃い経験はしたことがなかった。講師は3人ともアメリカで最高レベルの安全保障の教授陣で、加えてワシントンなどから軍事問題の専門家が毎日一人ずつ訪れ講義をする。週末にはアメリカ市民戦争の舞台であるゲチスバーグ古戦場への小旅行もある(写真上)。参加者の多くは自分と同じように政治学の学者を目指す若者で、欧米を中心とする地域から集められる。私の年はアメリカを中心に、日本、スイス、イギリス、南アフリカ、ドイツ、イタリアからなど。3週間毎日一緒に生活をすることによって友人関係が深まり、今でもメーリングリストなどを通して交流が続き、もちろんフェイスブックでも多くの人間がつながっている。

スワモスを高く評価する人間は多いと思う。よくスワモスから宣伝用のパンフレットが送られてくるのだが(今回のエントリーもそれが理由)、そこに過去の参加者のコメントが書かれている。そこから幾つか挙げてみると、

"Best academic environment I've been in..."

"I would have paid money to attend the workshop."

"a once in a lifetime experience."

"... high learning curve, excellent instruction."

などがあり、そして最後に、

"Anyone who thinks this field is no longer important should come for just one day to SWAMOS."

私も同感です。

スワモス開催中、一人でコーネル近くのカユガ湖に降りてきて
大自然に囲まれて博士論文を執筆中(こういうの好き)。
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学部からノミネート!

一泊二日でフィリーに来て学部を訪れている。今回の主な目的は学部長と学部の院生部長に博士候補としての審査を受けるため。そして昨日、学部から正式にノミネートを受けアメリカ最大の研究機関への研究フェローシップに応募する事になった。博士論文の進展が学部全体に認められ、今までの功績も評価されたようだ。我が政治学部を代表して挑戦するのは気合が入るし、期待されることは嬉しい。そしてこれからも誇りを持って頑張ろうと思う。

今からワシントンに帰ります。残りのエントリーは数時間後に。

博士課程が夢だった頃

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まだ私は博士課程在籍中の身だが、自分が子供の頃、そして一般的に若かった頃、まさか自分が留学し米国の大学で博士候補として勉強する人生を歩むことになるとは思わなかった。今こうして毎日研究をし、「現実の世界から離れている」と批判されながらも自分の夢をかなえようと努力し、指導教官と毎日のようにコンタクトを取り、同じ大学院に通い私よりも数倍頭の良い同僚らと会話する自分など、数年前の私には想像することさえできなかった。

コロンビアで修士課程にいた頃、ベッツ教授のアメリカ外交政策のゼミを取り、彼のような教授に憧れ、博士課程に進学し少しずつ大学で教鞭を取ることを夢見始めた。彼の授業は徹底的な努力重視のゼミで(スワモスという彼が引率する夏季軍事演習講座でもそうだった)、自己訓練の重要性を学ぶ一方、努力を続ける限り学問での成功はありえると信じ始めた。ペンの博士課程に進学する前に一年間ワシントンのシンクタンクに一時的に体をうずめたが、それもベッツ教授のアドバイスによるものである。

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ペン入学後、実際に2年間TAとして生徒を担当し授業を教える経験をした。この過程で、教師という立場、そして職業が、自分の夢にここまでマッチしているかとも、今まで思ったことはなかった。ベッツを知る者はこのブログの読者の中にもいると思うが、私も彼と同様、努力する生徒に対しては最大の敬意を示し、できる限りのサポートをする。授業でのスタイルもそうである。ゼミではとことん生徒に絡み、彼らを刺激し新しい考えを注入しそれに対して挑戦させる。生徒個人の元々ある知識や訓練などにはあまり注目しない(過去に似た授業を取ってきた生徒は結構多い)。より重要なのは、その授業内で学問に敬意を示し、新しいことを得ようと努力し、授業に貢献するその態度を見せることであり、そのような者に対しては私も最大級の賛辞を送る。そしてまさか自分がそんなスタイルの授業をすることになろうとは昔は一度も思わなかった。小学生の頃はレストランの経営者になるのが夢だったからね。

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そしてこの写真にあるように、まさか自分が研究の一環としてパリに行くことになるとも思わなかった。フランス語を勉強していた学部生の頃はどちらかというとミーハー色が強かったから(それでも3年勉強した)。

写真上はセーヌ川から見るシテ島、下はエッフェル塔を背にしたフランス軍事学校(Ecole Militaire)。1750年開校、ナポレオンも卒業生の一人。

週末のスウィートな筋肉痛

今日土曜はいつものブルッキングスのメンバーらとスポーツの日。今回はソフトボールではなくタッチ・フットボールをした。これはアメフトの単純版で、普段なら相手をタックルをしてボールを止めるところを、それでは大変なので両手を用いて相手を触る(従ってタッチ)というもの。初めてだったのであまり期待していなかったが楽しかった。自分でこんなに多くのタッチダウンを奪えるとは思っていなかった。体の大きさでは周りに敵わないが、スピードでは十分通用する。また、今日はペンでの同僚で友人のウェンディとも久しぶりの再会。あとは自分の仕事場から友人のロンも連れてきた。

てなわけで今週末の残りは全身の筋肉痛と戦っています。

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一般的に、私を含むガリ勉君(良い意味の努力家)には運動音痴のイメージがまとわりつく。勉強時間の長さと運動力の低さの関係は基本的に否定はしない(運動神経や運動能力は別)。私はそのイメージを払拭すべくスポーツをしている面もある。小学校時代から運動は得意だったし、野球もバスケもマラソンも水泳もやってきた。日本だけでなくアメリカでも十分通用する。博士候補生を甘く見てはいけないのである。

ただ同時に、何か楽器でもやってれば良かったなと思うこともある。

シカゴのアルバム

今日のエントリーは、8月に学会で初めて訪れたシカゴでの2枚。シカゴは大きな街の割には密度が濃く、何を探しても近くに見つかる便利なところだった。

学会での発表も上手くいった。少しずつ自分の研究に自信が持てて来たことを実証する機会だった。来年の政治学会はボストンで開かれる。3月には国際関係学会がサンフランシスコにて開かれ、まだ一度も発表したことのない論文で挑戦します。

1.シカゴ市北部からミシガン湖と市内中心部を。
泳ごうと準備をしていたのだがビーチが見つからず。
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2.シカゴの中心部。学会の会場のホテルもここからすぐ近くだった。
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