Politologue Sans Frontieres 「国境なき政治学者」

ペンシルベニア大学政治学部博士課程を卒業し、アメリカ空軍戦争大学で教鞭を取った後、アメリカ中西部のセントルイス大学の政治学部で教えています。国際関係学、安全保障、東アジアの政治学を担当しています。ここ数年は日本の軍事力と文明間の紛争の研究を進めています。 このブログでの意見と表現はあくまで著者個人のものであり、必ずしも関係機関の政策を反映するものではございません。

2008年05月

テロ関連の文献の書評2

前回に続いて。これは主にランドでの研究の準備の一環だが博士論文にもかなり使える。

Jihadi Suicide Bombers: The New Wave
http://www.nybooks.com/articles/21473

The Rebellion Within
http://www.newyorker.com/reporting/2008/06/02/080602fa_fact_wright

特に後者は力作。Lawrence Wright 氏は一貫して中東テロ問題の中枢となる記事を多く書いている。本稿では、エジプトのイスラミック・ジハード・グループの非戦政策への転換を、指揮官のレベルで細かく描写している。ただ、その変遷がなぜ起きたかの重要な問題は問われていない。この問題は対テロ問題では不可欠なので著者に直接メールして聞いてみようと思う。

新しい家族

最近、家族が拡大し、私に義妹ができた。話も合うしとても嬉しく思う。これからは毎年帰国するのが前にも増して楽しみになるだろう。そして今年は数年振りに正月にも帰京しようと思っている。

ランド研究所の競争率は…

最近ランドの職員に聞いたところ、今年は235人が応募し27人がオファーを受けたとの事。世界中に散らばる安保系専門家を目指す博士候補が応募する中、そしてテロ研究という、最近政治学でも最も人気のある部署の一つに配属され、最初は正直「なぜ俺が?」と思っていた(参照:http://psf.blog.drecom.jp/archive/202)。

ただ、競争率が9倍もあった事、ボスのデイビッドの歓迎、そして私の指導教官や同僚、ランドでの研究員がやたら褒めてくるのを感じて、その重大性が少しずつ分かってきた。それを実感するのはおそらくランドの夏のソフトボール・チームのユニフォームを着る時だろうな(ワクワク注文済)。予定している背番号はラッキー・ナンバーの7か、51

このブログを読んでいて国際安全保障問題に興味のある皆には、スワモスにしろランドにしろ、どんどん挑戦していって頂きたい。世界的に見てこの分野では日本人は非常に希少であり、我々はもっと貢献できるはず。能力の高くない、努力だけしか取り柄のない私がランドに入れるのなら、みんなはそれ以上できるはず。頑張ろう。

You speak "good" English かい!

1.先日、都営地下鉄に乗っていると、2人のアメリカ人がキョロキョロしながら座席に座っていた。迷ったのかな?と助けるために英語で話しかけると、浅草(私の地元)のことなど聞かれたので丁寧に説明した。浅草駅で降りた中年のそのカップル、最後に私に言ったことは、

You speak "good" English.

在米12年目で good な英語かい!怒る そういえば「浅草」という言葉を文字通り訳してあげた時、shallow (「浅い」という形容詞)を間違えて sharrow と発音していた。どうりで…。

2.これも最近の話だが、米大使館から新しいビザが届いた。面接直後即ビザがおり、発送まで要した期間はたったの一日。便利になったねー。ビザは今後5年間有効。つまり5年間も学生やれ言うとんかい!

3.月曜夜、とても嬉しい事が起こった。電話してくれてありがとう!!! にっこり

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名曲The Neverending Story
http://www.youtube.com/watch?v=3khTntOxX-k

対反乱軍戦略の論文を提出:テロ関係のウェブサイト

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先ほど、マラヤ危機での対反乱軍戦略の論文をジャーナルに提出。博士論文から派生したこの論文、研究開始から約2年の歳月をかけ、3月の国際関係学会での発表を経てようやく終了。後は良い結果を待つのみ。

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ランドの準備の過程で、幾つかのテロ関係のサイトを見ていて驚いた。リタ・キャッツが代表の Site Intelligence Group は最後に見た2年ほど前と比べ大幅に拡張され(当然だが)膨大な数の資料が載せられ、また昔テロリストのアイデンティティの論文で使った IntelCenter でも無料の資料がなくなってしまった。

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前から基本的にないが、最近特にプライベートの時間がない。6月15日までちょうど後一ヶ月。今年も誰にも祝われずに誕生日を迎えてしまうのかい!泣く

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Enya- One By One
http://www.youtube.com/watch?v=DhRWrf5-XH4

:写真の中のザワヒリは、アルカイダのナンバー2。つまりオサマ・ビン・レーデンの下になる。
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