Politologue Sans Frontieres 「国境なき政治学者」

ペンシルベニア大学政治学部博士課程を卒業し、アメリカ空軍戦争大学で教鞭を取った後、アメリカ中西部のセントルイス大学の政治学部で教えています。国際関係学、安全保障、東アジアの政治学を担当しています。ここ数年は日本の軍事力と文明間の紛争の研究を進めています。 このブログでの意見と表現はあくまで著者個人のものであり、必ずしも関係機関の政策を反映するものではございません。

2008年07月

国務省役人によるイラク戦争の失言

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現在のアメリカのイラクでの対反乱軍戦略の立案者の一人としてこのブログでも何度か名前を挙げられているデイビッド・キルカレン。今回は不意の失言で記事にされた模様。昨日の London Daily Telegraph から。

War In Iraq Was 'Stupid', Says US Military Adviser

A senior military adviser to Condoleezza Rice has described the decision to invade Iraq as "------- stupid".

Lt Col David Kilcullen, an Australian who advises the US Secretary of State, made the remarks in an interview about a new handbook he has written on counter-insurgency ...

He told the Washington Independent website: "The biggest stupid idea was to invade Iraq in the first place." He then added the expletive for emphasis.

...

:日本のイラク・アフガン派遣に関して深い疑問を持つ東京の外交官・防衛庁勤務者の本音が遅くならずとも反映される事を祈る。日本が議論もせずに恥じるべき派兵を決めたイラク戦争に関して、アメリカでは上記のような国務省上級役人のみならず国防総省、中央情報局やもちろんランド研究所などでも多くの反対意見を聞く事ができる。

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写真:http://www.firstdefence.org/images/Kilcullen.png

ペンタゴン部長と対テロ戦争の議論

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月曜午前4時起床。午前中は仕事を進ませ、午後2時、ボスのデイビッドと会合。2時間半ぶっ通しで現在の研究プロジェクトの議論。スポンサーである米空軍特殊作戦部隊の好みそうな結論が少しずつ出来上がってきた。

6時半ソフトボールの試合。相手チームはモンタナ州選出のバーカス上院議員とテスター上院議員の混合チーム。私はショートを守り3番打者、5打数5安打でサイクルヒット達成。結果は28対12の大勝利。

火曜午前6時起床。10時、国防総省の対テロ戦争に関わる部長とバージニア州にて接触。アフガン地域と当地域のテログループに関する豊富な知識と経験を持つ手強い相手(元軍人)。私のような非専門家には適うわけもなく、こちらの抽象的な質問には簡単には答えてくれない。情報が情報だけに、幾つかの突っ込んだ質問への返答も拒否されたがそれでも濃密な議論を交わす事ができた。後半、私が今ランド内で推し進めている対テロ戦争の戦略の一つを提案すると面白そうに食いついて来、本来なら30分の約束が大幅に延長され最終的に1時間強話した。名刺交換させて頂いたが、このオッサン本当は名刺なんか持っていちゃいけない立場の人間である。

正午近くに研究所に顔を出すと、ピッツバーグで対反乱軍戦争の研究を進めている同僚のコリンから明日予定しているプレゼンのプレビューを頼まれたため、彼のブリーフィングに目を通す。午後5時、彼に電話でコメントを伝え、翌日のプレゼンの健闘を祈る。6時半、2日連続でソフトボールの試合。今回はミシシッピ州選出の上院議員のチームが相手。前日よりも手強かったがそれでも25対18の大勝。私は前日と同じ3番ショートで、4打数3安打。写真はゲーム中の模様。ランドのユニフォームが手前の紫。私の背番号はもちろん51。

先週後半の社交記録

木曜、同僚のナディアに誘われ別の同僚数名と共にロシア・ハウスのパーティに参加。ワシントンで活躍する多国籍の弁護士、デザイナー、新聞記者らに紹介を受けグルジアのワインを飲みながら会話を進める。私の場合、社交は一般的に好きだし新しい人との交流も適当に楽しむが、組織性と目的意識の欠ける飲み会は最近時間の無駄に感じる。また、自分の専門外の人と飲む場合は共通の話題を見つけるために頑張ってしまうので結果として人一倍気を使って疲れてしまう。

土曜午後1時から毎週恒例のソフトボール。友人のエリン、サリム、ライアン、ジョン、ケイティらと久しぶりに会いプレー中に和やかに談笑。試合終わって帰宅は5時、疲れきって招待されていたアニットのホーム・パーティに参加できず。後ほど謝罪の電話を入れ、聞けば参加者20人ほとんどがアメリカの防衛関係者だったと。行けば良かったぜ…。

翌日日曜、同僚のオリアナが共催するブランチに参加するため駐イエメン米大使宅へ。弁護士、医師、議会勤務者含む計30名と共に大量の朝食を消化しつつ数時間交流。オリアナの紹介により、恐らく近い将来日米問題の研究者として名を馳せるだろうダニエル・クリマン@プリンストンの知己を得る。既に共通の友人が数名いるため会話もスムーズに進んだ。

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ビドル博士のイラク談、カルザイ・アフガン大統領の腐敗

今週コーネル大で開かれたスワモスでの、スティーブ・ビドル博士のイラクに関するスピーチ。興味のある方へ。

http://sunburntsky.blogspot.com/2008/07/stephen-biddle-on-iraq-cu-swamos.html

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今週、読んでいてドキドキする新聞記事に久しぶりに遭遇した。アフガニスタンのカルザイ政権、そしてカルザイ本人の腐敗ぶりを明確にする素晴らしき暴露精神。本来なら今週末印刷の予定だったがニューヨークタイムズ紙もそれまで待てなかったようだ。

Is Afghanistan a Narco-State?
http://www.nytimes.com/2008/07/27/magazine/27AFGHAN-t.html?_r=1&partner=rssnyt&emc=rss&oref=slogin

少し抜粋すると…。

"The attorney general, who was just fired, told me he had a list of 20 corrupt officials who he was not allowed to prosecute."

"He [Mr Karzai] perceives that there are certain people he cannot crack down on and that it is better to tolerate a certain level of corruption than to take an aggressive stand and lose power."

↑よく分かるよ。

Mr Karzai was manipulating his Western allies and "playing us like a fiddle."

まとめ↓

"The US would spend billions of dollars on infrastructure development; the US and its allies would fight the Taliban; Karzai's friends could get richer off the drug trade; he could blame the West for his problems; and in 2009 he would be elected to a new term."

あまりの余裕に…

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あまりの余裕にランキング再挑戦。

いったれ首位奪回
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