Politologue Sans Frontieres 「国境なき政治学者」

ペンシルベニア大学政治学部博士課程を卒業し、アメリカ空軍戦争大学で教鞭を取った後、アメリカ中西部のセントルイス大学の政治学部で教えています。国際関係学、安全保障、東アジアの政治学を担当しています。ここ数年は日本の軍事力と文明間の紛争の研究を進めています。 このブログでの意見と表現はあくまで著者個人のものであり、必ずしも関係機関の政策を反映するものではございません。

2009年01月

やっと一息…

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やっと一息…

つかねー。

来週火曜の論文提出日を目前にしてそろそろラストスパートの必要性が出てきた。毎日毎日誰も知らないギニアの戦争に関して執筆し、物語の中に登場するカブラルやらスピノラ(写真)やらFARPやらカーネーション革命やらについて考え、延々と修正過程が繰り返される。そしてそれが終わる来週からは130年前のスーダンの研究と執筆悲しい。紛争とその終焉について研究するのは最高に楽しいけれど、早く終わらんもんかね。

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今日は今学期初のオフィスアワーを開いた。先学期の教え子のステファニー、サーロウ、ジョニーが訪れ推薦状の依頼を受けた(ガッシリ書いたる)。

ギニア・ビサウの章提出まであと4日走る

Mambo Nr 5
http://www.youtube.com/watch?v=hfvJOL1gpic&feature=related

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写真:スピノラ(駐ギニア・ポルトガル軍最高司令官と後のポルトガル首相)
http://rulers.org/spino.jpg

就任式の日は…

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今日は正午から始まる就任式に合わせエイブリーの国際安保の講義は早めに終わる。担当教授のジェニファーと久しぶりに話した後オフィスに戻ると、同期のマットと後輩のクリスとエリックが就任式の同時放送にジーッと黙って目を向けている。普段は明石家さんまのように話し続けるこの3人が黙っている姿は奇妙である。就任式の模様は後で観ようと思っていた私は一人でジムへ。病み上がりの体調を忘れてバスケとサウナで汗を流す。

午後になり図書館に向かうと後輩のダレイと再会し、お互いの研究の進行状況を話す。その後はシカゴから取り寄せていた、ギニア・ビサウに関する情報の入ったマイクロフィルムを機械を通して読み込むこと小1時間。今度は学部に戻って後輩のロゼラと担当教授のエイブリー、クリス、そしてジェシカと談笑。未だ時差ぼけで夕方になると疲れが出るので、そのまま大人しく帰宅。

シブ過ぎる!

sex bomb

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最近、様々な方々からオバマ政権での日米関係について話を聞く機会がある。その中で必ず思い出されるのは、いかに「親日家」「知日家」を新政権に入れ込むか日本政府が努力してきたかという、オバマ政権の対日政策に関する悲観的な必死論が跋扈している事である。例えば反日家だと思われているヒラリー・クリントンが国務長官に任命されたため、「日本のメンツを保つ」という漠然とした意味でキャンベルの国務次官補就任を(外務省が押していた)喜ぶといった類のものである。

同時に、その種の主流派と私の考えの間には大きなギャップがある事も感じる。「日本は安保面で独立すべき」との私の(これまた漠然とした)理想論は現代日本のプラグマティズムと一線を画し、間違えれば今後再び、一昔経験した中年「実務家」からの批判を目にする事も可能である。ただ学者間での国際関係「論」に精通した人間ならば、彼らのその主流の見解こそが実は理想主義である事は理解されていると思う。日本の国際関係学はいつから、同盟関係を信じ切ることのできる反リアリズムになったのだろうか。

私の博士論文では日本の政治については全く言及しないが、卒業する時に合わせて少しずつ、日本の聴衆に向けてメッセージを送りたいとも思っている。

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就任式の模様はこちらから。

Barack Obama Inauguration Speech Part 1
Barack Obama Inauguration Speech Part 2

イメージ
http://i192.photobucket.com/albums/z288/DemRising/obama-inauguration.jpg

オバマ就任を迎えて

休日の月曜はここフィリーでは2?程の積雪。病み上がりのため大人しく自宅で執筆に充てている。

明日からここアメリカではオバマ政権の元、新しい外交、経済、そして軍事政策が施行される。継続される面もあろうが恐らく、経済、イラク、そしてグアンタナモなどの重要案件に関してはある程度ブッシュ政権とは異なる抜本的な変化が見られることを予想している。1月7日の勉強会で述べたようにイラクからアフガニスタンへと戦場、そして政治の場が移り、グアンタナモも一定期間を置いて閉鎖され、そして経済問題に関しては私は非常に楽観視している。

日本へ影響を与える外交問題に関しては、この時点で確定なのは国務次官補(東アジア)のキャンベルと国防次官補のグレッグソンくらいか。彼らの部下に誰がなるかという問題にも興味はあるが、ブッシュ政権時の政策の根本的な継続という意味では特に際立った重要性は見当たらない。駐日大使としてハーバードのナイが上がっているが事実上の降格を彼がどう受け入れられるか。また、この人事で日本国内で直接影響があるのはほんの一握りの外交官と官邸と防衛・経済関係者だけであり、東アジアの政治でも、日本の安全保障でも、はたまた国際関係理論でも特に重要な人事ではない。我々一般市民は各々の仕事に戻るべし。

ギニア・ビサウの章提出まであと7日走る

世界の学者を結ぶネットワーク academia.edu

先日後輩のティムに教わった新しいサイト http://www.academia.edu/

一般的にはフェイスブックというSNSが世界レベルで有名だが、このサイトは分野を問わず世界中の大学院・ポスドク、そして教授陣が無料で入会可能のコミュニティ。私もさっそく加入。興味のある方はどうぞ。

執筆終了まであとわずか

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金曜はようやく休みが取れたので自宅で論文執筆。ギニア・ビサウの章を猛急ぎで進めている。確か一週間ほど前に自分の博士論文委員会のメンバーに、「あと2週間ほどで提出する」とほざいてしまったため、本気にならざるを得ない。ページ数として言えば100?超えてるから纏(まと)めるのも大変だよ。この章を終えると論文執筆のゴールが本格的に見えてくる。

同時に授業のための読書も欠かせない(涙)。来週から本格的に始まる授業のために読むのはノーベル賞受賞者(経済学)のシェリングの Arms and Influence、元ブラウン大教授の Richard Smoke の National Ssecurity and the Nuclear Dilemma、そして担当教授エイブリーによる Deterrence and Security in the 21st Century

ここ最近の最高気温はマイナス6℃。夜半は氷点下10℃以下まで落ちる。
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