Politologue Sans Frontieres 「国境なき政治学者」

ペンシルベニア大学政治学部博士号取得→アメリカ空軍戦争大学勤務→現在はセントルイス大学の政治学部准教授及び国際関係学科主任。専門はサイバー、国際安全保障。航空自衛隊幹部学校客員研究員(2016-18)

経歴・学術論文等はこちら:https://researchmap.jp/katagirinoriyuki

ツイッターはこちら @norikatagiri1。

執筆、講演等の仕事の依頼は nori.katagiri@slu.edu までお願いします。

研究者の方々へ、Global Studies Quarterly (https://academic.oup.com/isagsq) への寄稿を是非ご考慮下さい。副編集長として編集作業に携わっております。お気軽にお問い合わせください。日本の多くの大学がそうであるように、JUSTICE (https://contents.nii.ac.jp/justice) 所属大学の方々はオープンアクセス出版料金が免除されます。

2009年09月

徹夜の予感

明日、例の発表会のためにノースカロライナに行くっていうのに、今夜は仕事が溜まっていて久しぶりの徹夜の予感。もう洒落にならん。

日本時間の今夜までにメールしてみ。多分返事するよ。音符

後輩の前で博士論文の発表

0211.bmp火曜は我が学部の国際関係学科にて自分の博士論文を発表。今週末のデューク大TISSでの発表の準備のため、後輩を集めて彼らの前で20分間プレゼン、その後は1時間ほど質疑応答。

デュークでの発表を成功させるため、後輩のロゼラに声をかけて今回の発表会を組織してもらった。まだ今学期の授業が始まってもいないのに、午後5時の開始には10人の同僚が駆けつけてくれた。同期のメリディスとカイヤ、そして後輩のライアン、ロゼラ、バーバラ、ク、メラル、ティム、ハオチアン、そして新入生のエメリク。我が学部を代表する国際関係学のメンバーが揃っただけでなく、アメリカ政治を専門にする、門外の人や新入生も来てくれたのは嬉しかった。

質疑応答の時間には、ここぞとばかりにこぞって鋭い意見を出す彼ら。単に問題点を鋭く突かれただけでなく、このような質問にはこうやって答えるべきだと、建設的な意見を多く頂いた。とても頼りになる後輩だ。

今年の4月の学部内の発表会を思い出した。あの時も多くの意見を貰って、お陰で博士論文が大きく進歩した。こんな学部で育って私は幸せだと、改めて実感した。

写真:政治学会でのポスター発表時。

トロントのアルバム

先ほどフィリーに戻りました。今回はトロントで撮った写真を4枚。日記をご覧の方はスクロール・ダウンして下さい。

今回泊まった One King West のスイート。キッチン、バス、ドア等はこの後側。
1.bmp


Moss Park Armoury
2.bmp


トロント駅内部
3.bmp


トロント駅で撮ったローカル線。ヨーロッパを走る2階建て電車を思い出す。
4.bmp

トロント3日目

トロント3日目午前7時に起床、朝食を取ってから10時、学会会場へ。10時半から立て続けに面接を敢行。準備していたのも手伝って上手くいった。待合所ではスワモス時代からの友人のクリスティと再会、そしてしばらく談笑・情報交換。

正午、米政府の諜報機関で研究をしている友人のデイビッドと、シカゴ大で友人のネギーンと久しぶりに再会し、一途昼食へ。この2人とは去年の3月、ワシントンで会ったきりだった。美味しいインド料理を食べながら昔話から現在の政治学会のネタまで幅広く談笑。帰り道、指導教官のダリルと会い、博士論文の状況を報告。

午後4時半、再び学会会場に赴き、同期で今年卒業した友人のステファンと1年ぶりに再会。1時間ほどジュースを飲みながらペンの昔話や彼の職場の話、プライベートな話などで盛り上がる。その後は一人でトロント駅へ。電車オタク丸出しで趣味の列車撮影に挑むべく、地下道路を歩いて駅のプラットフォームへ。シブい感じの2階建て車両をフィルムにおさめ、ニヤニヤして駅から撤退。

午後7時前、今年のアメリカ政治学会の日本人夕食会に参加。場所は Fazoolis。私には日本人政治学者の方の知り合いは少ないが、それでも2年前にお会いした防衛大の教授、去年イェールでお世話になった方、同じく2年前に立教大のゼミで会った国際関係学者、そして先日食事をした日本の大学院生らと久しぶりに再会。また、このブログを読んでいると正直に告白して下さった方も一人いた(ある意味勇気のいる大切な事)。3時間ほど談笑したあとは健康的にホテルに戻り翌日に備える。

トロント2日目、ブラウン・センターのレセプション

学会1日目の夜は先輩のジューに夕食をご馳走になった後、ペンの政治学部のレセプションに参加。多くの教授陣、卒業した先輩方、そして同期や後輩大勢と集まって談笑。午後10時ごろ、ホテルに到着。翌日のポスター発表の準備をした後、疲れ切って就寝。

2日目、5時間の睡眠で疲れた体を無理やり起こしたのは朝6時。朝食中も発表の準備をして、午前10時、発表会場に赴き自分のポスターの掲示。ポスターでの発表は初めてだが準備は万端、そして内容にも自信あり。ただ実際始まってみると私のポスターを見に来てくれた人は誰一人おらず、訪問者で溢れる同じ時間帯の研究者を見ながら寂しい時間を過ごす。すると、コロンビアの友人のセバが私を訪れてくれた。5年ぶりの再会を楽しんでから昼食の約束をして別れる。正午過ぎ、私の発表が終わりセバと合流して学会会場の外で昼食。

一人になった午後3時過ぎMoss Park Armoury と呼ばれるカナダ軍主要予備軍の軍事訓練棟を偵察。写真を数枚取ってホテルに無事帰還。その後、ある日系スーパーに赴き日本食を購入。

夜は我が学部の国際関係学科主催のレセプションに参加。Reds Bistro & Bar というシブいバーの2階を借り切って行われた、アメリカ政治学会で唯一の国際関係学科のレセプションは毎年我が学部のブラウン・センターが主催する。昨日と同じ面子に加わるのはアメリカ全国の国際関係学者のオンパレード。多くの人と会話した後、セバを招待し二人でも楽しんだ。

その後、今度はコロンビア大政治学部のレセプションに招待され、1時間弱お邪魔する。ホテルに戻ったのは夜9時過ぎ。翌日の面接の準備をしながら就寝。

トロントに到着

木曜日、トロント到着。アメリカ政治学会の開催場所である。14年ぶりに戻ってきた。私が渡米してすぐバッファローにいた頃の最初の小旅行の場所がここである。街を歩くと思い出せる場所でもかなり変わっている。

今日は街中の有名な日本食屋で昼食を取った後、ホテルにチェックイン。39階のシブいスイート・ルームをあてがわれた。午後は少し部屋で休んで、このエントリーを書き入れ、夕方は学会会場に赴き、先輩で去年卒業して、今はインディアナ大で教鞭をとるジューと夕食の後、夜は我が学部主催のレセプションに参加して参ります。

CIA分析官の倍も優れた政治学者w

今日になってようやく気付いた、BDMという政治学者のゲーム論を使った予測力とその影響、そして反応についての論文。面白かった。

Can Game Theory Predict When Iran Will Get the Bomb?

Bruce Bueno de Mesquita predicts Iran's future

予測力とは大した能力だとは思うが、一般人の我々は常に懐疑的に扱うべし。CIAを最大の顧客とし、同時にニューヨーク・スタンフォード大の教授でもある彼は、政治イベントの予測力がCIA分析官の倍もあったと書かれている。ただ本文の最後の方にもあるように、肝心のその正解「率」が定かでないばかりでなく、クライアント以外の第3者による確証が持てないのも大きな問題。

一度のビジネスは最低500万円だと書いてある。なら俺も少し頑張ってゲーム論マスターすれば早めに引退できるかな。

-----
ちなみに彼の予測によると、来年中にイランが核兵器を持つことはないそうです。
月別アーカイブ