数週間に渡って書き続けているフィリピンの反乱軍の論文は、順調に進んでいる。関連文献を調べると、フィリピン国内の学会ではこのトピックについての研究が進んでいる一方、アメリカの政治学会では関連論文が極めて少ない。現地から一次資料を集めては論文を書き続ける毎日が続いている。
日本滞在中に進んだ反乱軍の組織論や戦略論の研究が良い土台となって、フィリピンでの非対称戦争の事例に役立っている。慶應大学で行ったゼミで使った資料の中のサンプルにフィリピンでのケースがいくつか含まれており、その時直接扱うことはなかったが、その資料のネタが重要な背景になっている。
今回の研究をする過程では、今年3月にマニラ地域を出張で訪れ、政府関係者との交流や面白い経験をすることによって多くを学んだ。まだ分からないが来年も同じく同国への出張になるかもしれない。今回のプロジェクトを米空軍がスポンサーしている事実から発生するプレッシャーももちろんあるが、いい意味での期待から得る研究のエネルギーも多い。
写真は前回訪れた格調高きマニラ・ホテル。
2011年07月
最近もの凄い勢いで進めているのがフィリピンの反乱軍に関する研究。すでに執筆段階に入っており、この1週間で20ページ程書き上げた。今週もこのペースを維持したい。
一方で、ポルトガルへの出張を提案した。可能かは分からないが強く望んでいる。目的は博士論文で扱ったギニア・ビサオ独立戦争に関するリスボンでの研究。
また、今年から初めて教えることになるアメリカ・東アジアの国際関係の授業のシラバスが完成した。別の時期に教えることになる東南アジアの政治学の授業よりもさらにハードな文献を使うため、より深く、努力を要する準備が必要になる。ただシラバスを見る限りは、自分の理想に近い良い授業ができそうだ。
一方で、ポルトガルへの出張を提案した。可能かは分からないが強く望んでいる。目的は博士論文で扱ったギニア・ビサオ独立戦争に関するリスボンでの研究。
また、今年から初めて教えることになるアメリカ・東アジアの国際関係の授業のシラバスが完成した。別の時期に教えることになる東南アジアの政治学の授業よりもさらにハードな文献を使うため、より深く、努力を要する準備が必要になる。ただシラバスを見る限りは、自分の理想に近い良い授業ができそうだ。
先週から職場に戻ると、夏休みを取っていた教員陣も戻り、今年度の生徒達も到着し活気のある場所になっていた。
今週からは新しい教員へのオリエンテーションが始まり、その一環としてわが学部でも彼らに対する授業のトレーニングを開始。今年は去年と違って多くの教員が加わって、一人数十分の時間を使って、既存の教員陣全員を前にして模擬ゼミをしてもらった。
一人一人もちろん授業のスタイルは違うのだが、どれもしっかり準備とリハーサルのされたプレゼンテーション。それもそのはず、教員のほとんどが軍隊の上級佐官であるため人前で話すのは慣れたもので、相手の目と反応をしっかり見ながら自信を持って話しかける。ゼミの内容もとても良かった。
同時に、他人の授業を見るのは私にとっても貴重な体験だった。自分の授業のスタイルと比べて彼らの強みを発見することができたし、私のやり方の問題点も数点浮き彫りになり、予想以上のものを学んだ。
模擬授業を受ける側の教授陣も、質問とコメントを次々に投げかける。私の学部の好きなところは、教授陣の interaction がお互いを理解しあった上でなされるもので面白くかつ極めて respectful であり、結果として普段の会話が極めて友好的であることである。今回の模擬ゼミでもこれは同じで、私もリラックスして質問やコメントを入れることができた。また、去年一年授業をして、それが年度の終わりで認められたことも、私の教員としての自信に直接繋がっている。辛い時もあったが、そしてもちろん周りの方々の協力と助けに感謝がしきれないが、個人としても頑張って本当に良かった。
そういえばこないだ Wii 買いました。腕動かしすぎて早速筋肉痛。
今週からは新しい教員へのオリエンテーションが始まり、その一環としてわが学部でも彼らに対する授業のトレーニングを開始。今年は去年と違って多くの教員が加わって、一人数十分の時間を使って、既存の教員陣全員を前にして模擬ゼミをしてもらった。
一人一人もちろん授業のスタイルは違うのだが、どれもしっかり準備とリハーサルのされたプレゼンテーション。それもそのはず、教員のほとんどが軍隊の上級佐官であるため人前で話すのは慣れたもので、相手の目と反応をしっかり見ながら自信を持って話しかける。ゼミの内容もとても良かった。
同時に、他人の授業を見るのは私にとっても貴重な体験だった。自分の授業のスタイルと比べて彼らの強みを発見することができたし、私のやり方の問題点も数点浮き彫りになり、予想以上のものを学んだ。
模擬授業を受ける側の教授陣も、質問とコメントを次々に投げかける。私の学部の好きなところは、教授陣の interaction がお互いを理解しあった上でなされるもので面白くかつ極めて respectful であり、結果として普段の会話が極めて友好的であることである。今回の模擬ゼミでもこれは同じで、私もリラックスして質問やコメントを入れることができた。また、去年一年授業をして、それが年度の終わりで認められたことも、私の教員としての自信に直接繋がっている。辛い時もあったが、そしてもちろん周りの方々の協力と助けに感謝がしきれないが、個人としても頑張って本当に良かった。
そういえばこないだ Wii 買いました。腕動かしすぎて早速筋肉痛。
アメリカに戻って数時間が経過。見事とも言える時差ぼけにはまり苦闘中。
写真は先月参加したワークショップの時のもの。アメリカ独立戦争のハバートンの戦場を訪れた。ザイオン山の頂上でスタッフ・ライドの行い方のブリーフィングを受けるグループ一行。
写真は先月参加したワークショップの時のもの。アメリカ独立戦争のハバートンの戦場を訪れた。ザイオン山の頂上でスタッフ・ライドの行い方のブリーフィングを受けるグループ一行。
朝から晩まで走り続ける日々が続く。
先週は今夏客員研究員をさせて頂いている慶應大学で、大学生の授業を一コマ担当した。授業の冒頭には先生から紹介して頂き、私の勤務先のビデオをスクリーンに流し簡単な基地の紹介をし、その次にメインのスライドを使った講義をこなした。かつて別の大学の大学院の授業で使ったことのあるその講義は今回の大学生には少し難しかったようだが、それでもしっかりとついて来る生徒もおり、質疑応答の時間でも極めて重要で鋭い質問を何度も受けた。私にとっては日本の民間の大学では初めての講義だったが、とても良い経験になった。そして何よりも、お忙しいスケジュールの中、今回の私の訪問とタイトルを work out して下さった担当の先生にとても感謝している。
先週の後半は恵比寿に赴き、防衛研究所へ。基地に入るときには数年前に一度お会いし日本の近い将来の国際関係学界を代表するであろう研究者の方とお会いし、短い間だったがご挨拶をする事ができた。その後は今回招待して下さった先生と1年ぶりに再会を果たし、同僚研究員の2人の方に紹介して頂き、数分間会議室にて歓談した後、恵比寿ガーデンプレースで昼食。合計で2時間強、とても有益で楽しい会話ができた。ご迷惑がかからない程度に、今後も関係を続けていきたいと思う。
そして今週は恵比寿に舞い戻り、自衛隊幹部学校へ。責任感ある自衛官の方がお忙しい中セットアップして下さった今回の非公式訪問も、もちろん多くは書けないが、前回に続いてとても有益なものとなった。
今回様々な方々とお会いしお話しをさせて頂く過程で気付いた事は、予想以上に多い数の同業者の方々がこのブログを見て下さっていること。私に正直にそう仰って下さり光栄に思うのと同時に、今後もできる限り有益な見解などを綴っていきたいと思う。
今週はこれから京都に行ってまいります。
先週は今夏客員研究員をさせて頂いている慶應大学で、大学生の授業を一コマ担当した。授業の冒頭には先生から紹介して頂き、私の勤務先のビデオをスクリーンに流し簡単な基地の紹介をし、その次にメインのスライドを使った講義をこなした。かつて別の大学の大学院の授業で使ったことのあるその講義は今回の大学生には少し難しかったようだが、それでもしっかりとついて来る生徒もおり、質疑応答の時間でも極めて重要で鋭い質問を何度も受けた。私にとっては日本の民間の大学では初めての講義だったが、とても良い経験になった。そして何よりも、お忙しいスケジュールの中、今回の私の訪問とタイトルを work out して下さった担当の先生にとても感謝している。
先週の後半は恵比寿に赴き、防衛研究所へ。基地に入るときには数年前に一度お会いし日本の近い将来の国際関係学界を代表するであろう研究者の方とお会いし、短い間だったがご挨拶をする事ができた。その後は今回招待して下さった先生と1年ぶりに再会を果たし、同僚研究員の2人の方に紹介して頂き、数分間会議室にて歓談した後、恵比寿ガーデンプレースで昼食。合計で2時間強、とても有益で楽しい会話ができた。ご迷惑がかからない程度に、今後も関係を続けていきたいと思う。
そして今週は恵比寿に舞い戻り、自衛隊幹部学校へ。責任感ある自衛官の方がお忙しい中セットアップして下さった今回の非公式訪問も、もちろん多くは書けないが、前回に続いてとても有益なものとなった。
今回様々な方々とお会いしお話しをさせて頂く過程で気付いた事は、予想以上に多い数の同業者の方々がこのブログを見て下さっていること。私に正直にそう仰って下さり光栄に思うのと同時に、今後もできる限り有益な見解などを綴っていきたいと思う。
今週はこれから京都に行ってまいります。
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