Politologue Sans Frontieres 「国境なき政治学者」

ペンシルベニア大学政治学部博士課程を卒業し、アメリカ空軍戦争大学で教鞭を取った後、アメリカ中西部のセントルイス大学の政治学部で教えています。国際関係学、安全保障、東アジアの政治学を担当しています。ここ数年は日本の軍事力と文明間の紛争の研究を進めています。 このブログでの意見と表現はあくまで著者個人のものであり、必ずしも関係機関の政策を反映するものではございません。

2011年09月

海外の邦人留学生へのサポートと新たな役割

珍しく新聞記事に対するコメントを。

留学中の邦人学生、「知日派」育成に協力を


とても良い政策だと思う。国家間のブランディング競争が活発化するなか、アジアを含む国際社会での日本のアピール力はその経済・政治力と同じくここ数年で減退していると見ている。そんな中実際に海外で生活する、能力の高い努力家の学生に国の宣伝の仕事を担ってもらうのは妥当だと思う。

ただ同時にもっと数年前からこの重要性に気づくべきであったし、アジアだけでなく、特に国際政治の中心地である欧米でもこの種のプログラムが強化されるべきである。また同時に、サポートを受ける学生は事後報告含む役割をしっかり果たすことを義務化する必要もあると思う。

祈るのはこれができるだけ早く効果を発揮し日本の国際競争力を高めること。

ポルトガルから2

今週のまとめ。

仕事面ではリスボンを走り回って研究資料を収集。訪れたのは国立博物館から前述の外交資料館、そしてリスボン大学社会化研究所の図書館、さらにポルト大学文学部図書館。

言語の壁はあるが、スペイン語と英語を駆使して会話もできるし、研究面でも予想以上の量の資料を見つけることができて満足。このブログを読んでいる、外交史、安保問題の関係者には外交資料館を強く勧める。その場での研究に必要なのはポルトガル語、フランス語、そして英語の順だが、館内はほどよく整備されているし、資料の写真も自由に撮らせてくれるし、元々機密だったポルトガル政府、軍隊、諜報機関の資料が公開されたくさん眠っている。私の研究はこれにかなり助けられた。

一方でポルトガル国内の旅行も楽しんでいる。リスボンから電車に45分くらい乗って、街全体が世界遺産であるシントラでは古城めぐり、ハイキング、そして土産探しを楽しんだ。また、リスボンからは特急で2時間45分のポルトにも赴き、名物のワインを含むゴージャスなランチ、そしてここでも数多くの世界遺産を見て楽しむことができた。

今週末はリスボンに戻り、その複雑さで有名なアルファマ地区で開かれた「泥棒市場」に出かけ、地元の人でも迷うこともあるという、リスボンでも有名な場所を探索した。数分迷って大通りに出た時は安心。迷いながら見た街中の雰囲気は圧巻で、良い写真も数枚撮れた。

ポルトガルから

ポルトガルの首都リスボンは面白い。時差ぼけの体を引きずって市内を回り、できる限りの研究を進める。ポルトガル語は話せないが、英語とスペイン語の理解があれば50%ほど読むことはできる。Archivo Historico Ultramarino という、ポルトガルの外交・軍事政策を扱う資料館では予想以上に多くの資料に恵まれ嬉しかった。

一方でリスボンの観光も楽しい。Placa do comercio とロシオ広場の間の広大なショッピングエリアを見て回り、小さなケーキを幾つか頬張って、地元バンドの演奏する音楽を聴きて踊る人々を見て楽しんだりしている。また、Porto Novo という地元のレストランで我々が食べたイワシと豆ご飯は美味しく、この店は英語が通じないがお勧めの場所。どこかにも書かれていたがポルトガル料理は我々の口に合う。街中を走る路面電車やバス、地下鉄も非常に乗りやすく便利。

今週は世界遺産の街 Sintra そしてポルトなどに赴く予定。

ポルトガルに到着

土曜日はアトランタで約1ヶ月ぶりのショッピングとドライブを楽しみ、そのまま飛行機に乗り込んで日曜日午前、ポルトガルの首都リスボンに到着。今夏3度目の出張である。

今は滞在中のホテルでリラックス中。地下鉄などにも近く快適に過ごしています。肝心のポルトガル語は今回新たに叩きこんだ単語のいくつかを駆使して、昔学んだスペイン語をなんとか変形させて無理やり理解して会話しています。四年ぶりのヨーロッパでの出張頑張ります!

今年のアメリカ政治学会

写真の準備はまだなのだが、忘れないうちに今年のアメリカ政治学会での記録を。
 
場所は違えど学会はいつもどおり楽しんだ5日間だった。私が担当した最初のパネルは北朝鮮の政治に関するものであり、韓国からの政治学者6人をまとめて1時間45分のパネルをうまく進行する仕事だった。チェアの仕事よりも大変な討論者の役は、去年仲良くなったジョージタウンのマットが素晴らしい仕事をしてくれた。うちの学部からもジェフとトムの二人が朝8時のパネルだというのに応援するためか来てくれた。軍隊ならではの助け合いスピリットのようなものがそこにはあった。
 
私の論文の発表は土曜日午後のアフリカのパネルにて。アフリカ研究での貢献は今回が初めてで会場のサイズやパネリストとの関係など少し気になる点もあったが、実際に始めてみると普段のパネルとほとんど変わらない。自分が発表したのは現在のベナンのある歴史についての論文で、約10分。スライドも普通に使って基本的にはうまくいった。会場には学部からはトムとスティーブ夫妻が来てくれた。

今回初めてのシアトルはとても楽しかった。学会会場以外で過ごす時間も少しあり、それを使って結構回ることができた。先日写真を載せたようにスペース・ニードルに上ってシアトルの中心地を見たり、セイフコ・フィールドまで行ってマリナーズの試合を観たり、西海岸の寿司やラーメンを堪能したり、学会終了後の一日オフにはフェリーに乗って Bainbridge 島まで足を運んだ。
 
また、ペンを卒業して初めてレセプションなる同窓会のようなパーティに参加して、後輩、同期数名、そして教授陣数名と再会して話すこともできた。毎年開かれるがそれでも年に一度の学会、来年のサンディエゴでの集まりにも是非行きたい。
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