Politologue Sans Frontieres 「国境なき政治学者」

ペンシルベニア大学政治学部博士号取得→アメリカ空軍戦争大学勤務→現在はセントルイス大学の政治学部准教授及び国際関係学科主任。専門はサイバー、国際安全保障。航空自衛隊幹部学校客員研究員(2016-18)

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2012年07月

スペインのアルバム1

今回はスペインシリーズのパート1。

最初のは初日の闘牛場にて。闘牛の内容には賛否両論あるだろうが、会場の雰囲気を味わうだけでも十分価値がある。ちなみに我々はチケットを予め旅行会社で購入。一人千円ほどで日陰で良い席が取れる。この写真は闘牛開始20分ほど前の観客席。マドリッドは午後8時でもこの明るさ。

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次の写真はトレドの大聖堂にて。町全体が世界遺産という素晴らしい条件のこの街を代表する歴史的建物。外から見れば普通の大聖堂だが、中に入ると他では見られない貴重な建築が至る所に見られる。
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次はトレド駅にて。この地域がいかに乾燥しているかは、トレド市内にある多くのサボテンを見れば分かる。マドリッドとトレドの間はレンフェという鉄道が敷かれほぼ1時間おきに運行している。切符はネットでも買えるが我々はマドリッドのアトーチャ・レンフェ構内で購入。
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ここでも書いた、パエリヤで有名な La Barraca のイカ墨パエリヤ。ライスの部分も美味しいがやはりメインはイカの部分。食べるのは2人からで確か一人1500円ほどから。予約も特に必要なく、強くお薦めできる良いレストラン。
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そして最後はバルセロナ最後の日のグエル公園にて。バルセロナ市内を一望できる展望台のような席が無料で座れる。バルセロナ市内から地下鉄で15分ほどで、最寄の駅からは徒歩で20分ほど。
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始業式の写真

今年度の始業式にて。大学校長のハンソン少将を始め基地司令官のファドック中将や市長の話を聞きながら。私は真ん中右の水色のシャツを着ている。

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大学が属するスパーツ・センターの新しいウェブサイトはこちらから。

新年度が開始!

先週末は同僚から論文のコメントを頼まれていたためそれに数時間費やした。80㌻近くの論文は読むだけでも大変だがそれを真剣に理解して批評するのはより大変な作業だった。コメントをタイプ仕上げてメールで送った。他にも来月日本で行う講義の準備や9月頭のアメリカ政治学会で発表する論文に追われた。

週が明けると仕事のため再びアトランタへ。しっかりと任務をこなして帰ってきた。そういえば来月から韓国と日本への出張が始まる。最近「地球の歩き方」の韓国版を入手したのでそれを見ながら準備をしている。韓国でお世話になる機関と滞在するホテルの距離が近くて嬉しい。

そして今週から大学では新しい年度が始まった。始業式後には大学校長のハンソン少将とも話しをしたり、今年の新しいゼミに赴きメンバーたちと顔合わせも行った。とまぁとんでも無いくらい忙しいように思われるかもしれないが家ではできるだけリラックスしたりショッピングに出かけたりしている。

会議の連続

出張から戻ると仕事が山積み状態に。未だ続く時差ぼけに苦しみながらも毎日会議がみっしり予定されていて自分の時間がなかなか持てない。金曜日は昼食休みを除いては朝から夕方まで会議だった。

それもそのはず、来週は今年度の入学式があり正式に授業も始まる。私の学部は9月まで授業がないため、あと2ヶ月は研究や出張の時間があるが、授業の準備やシラバス作りに追われている。

そんな中、先週は仕事でアトランタまで日帰りドライブ。先日ここに書いた店に行ってきて、久しぶりに寿司を堪能した。来週もまた時間を見つけて仕事でもう一度アトランタまで。つかの間の今週休みは家でリラックスしてます。

スペイン出張の総括

あまりにも短い休暇を経て、時差ぼけと戦いながら今週から職場復帰。

スペインの日差しは強く、今回の出張では誰にでも分かるくらい日焼けして帰ってきた。なので同僚からは「のりは仕事ではなく観光に行ったのではないか」と、必ずしも的確ではないが極めて鋭い指摘をされるのではないかとビクビクしていたが、同僚は特に気にしていない様子。

今回の出張を思い出して断片的に書いてみると…。

移動で使ったアトランタの空港では使った航空会社のラウンジを活用することができ、無料の食事や新聞・メディアのサービスが完備されており快適な旅行になった。

マドリッド滞在中は一日使って近郊の古都トレドに赴いた。マドリッドのアトーチャ駅から特急電車で片道30分。トレドはそれ全体で世界遺産を構成する素晴らしい中世の街。駅前からバスに乗り込んでこの写真を撮った展望台を経て、街に入る。バスを降りるとカトリック本山のカテドラルやユダヤ人街の宗教建築物も多く見ることができた。同僚のデイブからの提案でトレドを選んで正解だった。

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マドリッドで数日過ごしたホテルは少し乾燥していたが、そこでの朝食はバイキング形式でほぼ完璧。30階にあるレストランからマドリッドを一望できた。この写真は学会発表の朝7時に撮った一枚。

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おまけでバルセロナで見たカサ・ミラ。バルセロナには他にもガウディの有名な作品が街中にあり歩いていて楽しい。あまりに楽しい街なので、そこでの休暇をあと数日余分に取るべきだったが、それはまた近い将来。
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総括すると、去年のポルトガル、今年のフィリピンとタイ出張同様、今回の出張もとても満足の行くものだった。数日後にまた写真を掲載します。

バルセロナの海岸へ

週末は仕事の疲れを取るために遅めに外出。午後から Barceloneta と呼ばれるバルセロナの海岸に赴き、海外沿いにあるカフェで昼食。オリーブとタコのタパスの前菜の後は、大きなエビの丸焼きを食べた。流石は地中海のエビ、プリプリしていてとても美味しかった。

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その後はそのまま海岸に向かい、靴と靴下を脱いでビーチを歩いて地中海の水を楽しんだ。足を乾かしてからコロンバスの塔までしばらく歩いて今度はランブラス通りを北上。途中、これまた世界遺産に登録されているグエル亭に寄る。バルセロナで最も多くの観光客で賑わう通りで露天で来年のカレンダーやら最近コレクションにしている世界都市のマグネットなどのショッピングを楽しみながらカタルーニャ広場へ。

そこに位置するデパート El Corte Ingles に入り再びショッピング。マドリッドで主に見るスペイン語の表示がここでは地方独特のカタラン語で書かれている。歩き疲れると最上階にあるカフェで簡単な食事。そこから見える景色は圧巻で、広場だけでなくバルセロナ全体を見渡せた。その日は疲れきってタクシーでホテルへ。

この写真は今回マドリッド-バルセロナ間の移動に使ったスペインの特急 AVE。
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バルセロナ観光

マドリッドに続いてバルセロナも面白い街だ。

初日の昨日はホテルにチェックインしたあと地下鉄に乗ってサグラダ・ファミリアに向かった。エスカレーターで駅を出るとその目の前に聖堂が。外観のインパクトは相当なもので、写真を取り続けている旅行者が絶えない。

予め入場券をネットで購入していたため列に並ばずにそのまま聖堂内に。内部を数十分見学したあと土産物屋に寄ってから少し距離を取って聖堂の写真を数枚収めた。

その後はガウディの他の建築物を見に徒歩で出発。カサ・ミラとカサ・バトリョまでは大体20分ほどで到着。この2つの作品も良かった。

夕方は少し休憩した後、9時過ぎに夕食に出発。こちらは昼食は平均1時から4時までの間、夕食は8時半から深夜の間に取る傾向が強く、今回は我々もその慣習に従った。ディナーに選んだ場所は Poble Sec 地域の El Sortidor。あまり知られていないが隠れ家的存在でロマンチックなムードを楽しめる。

今回試してみたのはイワシの前菜と、エビとスイカの入ったサラダ、そしてタラとジャガイモのソテー。全体的に少し量が少ないかもしれないが値段は良心的で、味の方は強くお薦めできる。

バルセロナに到着!

今日からバルセロナで休暇開始。

今朝早く起床してタクシーでマドリッド主要駅のアトーチャ・レンフェへ。スペインの新幹線とでも呼ぼうか、AVE という特急でバルセロナに到着。最高速度300キロで3時間と少しかかった。途中小さな故障もあったようだが、とても快適な列車で、乗車中に持ってきていた仕事が少しできたのも良かった。バルセロナ・サンツ駅からはタクシーでホテルまで10分。

バルセロナにはサグラダ・ファミリアを代表とするガウディの作品が多く世界遺産に登録されており、今回の休暇を利用して楽しんでこようと思う。

今年の国際政治学会

300px-Monumento_a_Miguel_de_Cervantes_-_03今日は国際政治学会の発表日。朝は5時半過ぎに起きてホテルのロビーで仕事を開始。7時から20分間朝食を取って7時半にタクシーに乗ると10分で会場である大学のキャンパスに到着。

私のパネルは9時から。それまで一人で淡々と発表の準備をこなした。9時前になるとパネリスト数名に自己紹介を済ませて発表が始まる。今回は私は4人中3番目でしっかりプレゼンをこなした。質疑応答では2人から質問がありそれらも上手く応対することができた。

正午過ぎ、学会を後にしタクシーでホテルに戻る。今回の出張の目的は達成したので、再びタクシーで今度はマドリッド中心部へ。スペイン王宮で降りて宮内を観光。王宮から見る庭園はきれいだった。

その後は徒歩でスペイン広場を回りセルバンテス見下ろすドンキホーテの像を見学(写真左)。そのまま徒歩で近くのスタバで一時休憩しここで初めて見た「ライムココ」を堪能。その後昼食(とは言っても午後3時過ぎ)で寄ったのがパエリヤで有名な La BarracaSala del Espejo という立派なサロンに通された。

そこで今回挑戦したのがイカ墨のパエリヤ。注文して(英語可)30分、そばにいた子供が驚くほどしっかり料理された大量の真っ黒のパエリヤが運ばれてきた。2人で食べても余るくらい。マドリッドの情報誌ではトップを競うこの店のパエリヤの味はやはり格別で、中身のイカも多く、やわらかく美味しかった。値段もお手ごろで十分満足して店を出た。

その後は中心街の Gran Via でショッピング。朝が早かったので疲れきってホテルに戻った。

仕事も終わったので明日からしばらくバカンス。

マドリッドでの数日

マドリッドは面白い。ここ数日で学会会場外での貴重な時間を使って街中を歩くことができた。「ソル」駅を中心にマヨール広場まで足を伸ばしてサンドイッチの昼食を楽しんだり、Mercado de San Miguel でシーフードを堪能したり、プラド美術館近くのカフェ、Estado Puro でリラックスしたりした。

気候のためマドリッドは乾燥している。リップクリームは必需品だということに気がついた。雨は年間を通じてほとんど降らず、こちらに来てまだ一度も曇り空さえ見たことがない。太陽の日差しはとても強くサングラスも必需品。傘が要らない事も天気予想を気にする必要もないのも助かるが、一方で四季の素晴らしさを実感することができる。

前述したマドリッドの闘牛は貴重な経験になった。前売り券を予めネットで購入して当日滞在しているホテルに届けてもらい、時間通りの日曜日の午後8時前に Las Ventas に到着。会場は熱気に包まれ8時ちょうどに闘牛が始まった。闘牛の過程と結果をどう見るかは個人の自由だが、その結果にある残虐性はスペインの長い歴史の文化的枠組みの一環として理解できる。
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