Politologue Sans Frontieres 「国境なき政治学者」

ペンシルベニア大学政治学部博士課程を卒業し、アメリカ空軍戦争大学で教鞭を取った後、アメリカ中西部のセントルイス大学の政治学部で教えています。国際関係学、安全保障、東アジアの政治学を担当しています。ここ数年は日本の軍事力と文明間の紛争の研究を進めています。 このブログでの意見と表現はあくまで著者個人のものであり、必ずしも関係機関の政策を反映するものではございません。

2012年09月

日本の領土問題に関して

私がこのブログにここ数ヶ月の日本の領土をめぐる問題に関して意見を述べない事に疑問を持つ人がいるかもしれない。それは意図的である。私の意見は特に規制されないが、中途半端な分析をここに載せるほど問題は簡単ではない。ただ言えるのは幾つかの細かい点を除いて、韓国・中国・台湾に対するここ数ヶ月の民主党の強気のスタンスを実は私は評価する。アメリカ重視の外交政策から独立国家としての健全な政策に向かうシフトの表れだと感じる。同時に、今後民主党が同盟国アメリカからの外圧(特に今回の国連総会)にどう反応するのか注目している。

また、これは私のコロンビア時代からの知り合いも言っているのだが、韓国・中国・台湾は海外のメディアや学問の世界を利用して英語で各々の国益を主張しているのに対し、日本人学者やコメンテーターは海外で英語を用いて発信する事はほとんどなく、単に日本国内での議論を高めているだけだとの見方に賛成する。日本国内で沸騰する感情は必ずしも海外では思うとおりに通用しない。例外は海外で発信し続ける数名の外交官だが、彼らの日本の国益の主張は一般から見て数が少なく、その交信の過程も不透明で、ほとんどの場合は韓国・中国・台湾の主張に対して物を言うだけの極めて防衛的な動きでしかない。外交で重要な戦略コミュニケーションの分野で、積極性が痛々しいほど足りないのである。また、今回の領土問題に直結しているはずの日本の安全保障分野の官庁からも、海外のメディアや政策サークルに対して強い主張が見られない。

これは単に日本人の英語能力の問題だけではない。日本の国益に直結するはずの、極めて重要な軍事や領土問題の研究と教育を今まで奨励してこなかった問題でもある。日本の外交・安全保障政策は大きな意味で多くの損をしていると思う。もちろん今後数週間・数ヶ月のうちに大きな変化が起こることもないだろうが、私は今回の対立を通しての方向転換を望んでいる。決まり文句に聞こえるだろうが、日本は本来重要なハード面の安全保障問題に関してその国益を海外でもしっかり英語で発信できる、元気のある若手の民間人の育成により積極的に投資するべきだと思う。

今年度の授業が開始

今年度の授業が始まった。最初の授業は「アジアの世紀」という選択の授業。東アジアの将来に強い興味を持つ留学生も数名いて多角的な視点から議論を進めることができた。今後一ヶ月の間は週2・3のペースで授業を行う。途中の授業ではアジア史や政治を専門にする同僚にもゲスト講師として来てもらう。

午後はSSQの編集委員会に参加。2本の論文を編集委員で徹底的に議論。普段は笑顔でジョークを言い合う仲もこの場では真剣になる。予定よりも数十分延長して会議が終了。翌日の水曜日は有給を取り体調を整えながら論文を執筆。翌日の授業の準備も進めた。

海軍航空隊@ペンサコラ・パート2

土曜日午前はホテル近くに位置する国立海軍航空隊博物館へ。F14トムキャットが入り口で迎えてくれる。入場は無料で、中には有料のIMAXシアターも完備しており1時間おきに映画が流れている。

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広い館内には何十を数える飛行機が展示されており、その中の幾つかには乗ることも可能。他にも戦闘機や宇宙船のシミュレーターもあり、我々は湾岸戦争時に使われた戦闘機に乗ってみた。

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旧日本軍の「紫電改」もディスプレーに。日の丸と鳥居の組み合わせが何とも…。
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博物館で2時間ほど過ごし、その後はモールで中華料理のランチを当基地で訓練をする士官候補生らに囲まれながら食べた。午後からはホテル前のビーチで3時間ほど遊泳。人数少ないビーチで白い砂浜を存分に楽しんだ。風は弱かったが波もほどほどで泳ぐにはもってこいの30度台前半の気温。水温も暖かく、水もきれいで、浅い部分でも小魚が群れを作って泳いでいた。

夕食は基地から車で10分ほどに位置するペンサコラ市内の日本食屋、Yamato Oriental Cuisine へ。市内唯一本物の日本食を提供するこのレストランは日本語も通じ、内装もしっかりしておりお座敷も3席ほど用意してある。ここで試したのはカツ丼と豚カツ。

翌日日曜日はホテルで朝食を取った後、チェックアウトしてペンサコラ市内のヘルシー食品店、Ever'man Natural Foods へ。ここでの感想は、中々品揃えはいいが少し値段が高い。その後は Maria's Fresh Seafood Market に寄り、地元産のエビとヒラメをゲット。フロリダ北部の滑らかな道を北上しアラバマ南部に入り、高速に乗って無事帰宅。りゅう

海軍航空隊@ペンサコラ

金曜日は仕事の後に車を飛ばしてフロリダ州はペンサコラの米海軍航空隊基地(Naval Air Station, NAS)へ。日本でも有名なブルーエンジェルズ(写真下)の本拠地である。

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3時間ほどのドライブでNASに到着後は早速予約していたロッヂにチェックイン。このホテルは基地内にあるビーチの目の前に位置しており、今回泊まった部屋からも白浜を見ることができた。

荷解きを済ますと車に乗り込み基地の中をドライブ。Navy Exchange のショッピング・センターなどを探索。ここでブルック・ブラザーズ特製の海軍の制服を発見した。他にも全てのサービスの制服や階級のピンなどが勢ぞろい。海軍だけでなくエアフォースを含む米軍のお土産もとても充実していた。

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その後は基地を出てペンサコラ・ビーチへ。30分ほどで目的地の Hemingway's Island Grill (下の写真はその入り口)に到着。地図でこんな場所にある。このレストランはネットでも評判が良く、文字通りビーチ沿岸に位置しており、外の席から見る浜辺は観光客の数も少なくムードも最高。早速シーフード・パエリヤ、エビフライ、そして白魚のサンドイッチをオーダーして堪能した。レストランの中では地元バンドのライブも同時にやっていた。その後はドライブしてホテルへ、就寝。

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翌日はゆっくり起床、とは言っても朝8時に基地全体で流れるアメリカ国歌でしっかり目覚める。ホテルの朝食を食べて海岸を眺め、少しリラックス。

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続く。

サイバー会議

来月上旬に基地の中でサイバー会議が開かれる予定。軍事、民間、そして日本の防衛省からの代表数名のスピーチの元、参加者全体で重要な問題を議論するという。時間を見つけて顔を出そうと思う。

ちなみにSSQの最新号はサイバー問題を特集した。関連論文を勉強してからの参加は特に効果がありそうだ。

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