Politologue Sans Frontieres 「国境なき政治学者」

ペンシルベニア大学政治学部博士課程を卒業し、アメリカ空軍戦争大学で教鞭を取った後、アメリカ中西部のセントルイス大学の政治学部で教えています。国際関係学、安全保障、東アジアの政治学を担当しています。ここ数年は日本の軍事力と文明間の紛争の研究を進めています。 このブログでの意見と表現はあくまで著者個人のものであり、必ずしも関係機関の政策を反映するものではございません。

2012年12月

イラク戦争の報告書

2003年時の日本政府のイラク戦争に関する報告書が、外務省により公開された。「対イラク武力行使に関する我が国の対応(検証結果)」(http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/iraq/taiou_201212.html)というものである。

要旨は報告書内に記載されているためここでは省く。基本的には当時のブッシュ政権が指揮したイラク戦争を支持した小泉内閣の政策決定の過程を簡単に記し、その経験を元にいかに今後の日本外交を形成していくか、という事である。面白いことに、日本が支持したイラク戦争の主な原因であったはずのイラク側の大量破壊兵器が見つからなかったため、本来はその戦争の必要性自体が事後形式として問われるべきなのだが、この報告書ではその失敗については認めたものの、単に将来へのレッスンとして片付けられ、その失敗に関する責任をどう取ったか等は記載されていない。また、あえて「失敗」と記したが、その失敗を犯したのは外務省であるわけでもない。ブッシュ政権の間違った情報を鵜呑みにし、結果として不必要だったと思われているイラク戦争を支持したのは当時の小泉政権だったのである。

外務省が認める事はないだろうが、幾つか想像できるシナリオがある。その一つとしては、2001年の同時多発テロ後のアメリカの南アジアにおける軍事展開の必要性に触発され、外務省内での親米派の意見が強くなり、2003年の全く違うはずのイラク侵攻のアメリカ側の説得を盲目的に信じ、一方的に省内でそのアジェンダを通してしまった事。ただこれは極めて断片的な見方であるため、総合的に分析する必要があると思う。

機密保持のため、公開される報告書の内容はもちろん不完全である。それでも様々な角度から予期できる批判に対し、予め必要な答えを出している。その用意周到さと、公開する情報を厳しく制限しているのは理解ができる。複雑に絡み合う多くの利害関係や機密事項を扱う役所である。外務省とは部署も国も違うが、私の職場でさえ、仕事の内容や職場で起きる会話の95%はこのブログに書けないものである。空軍全体の政策や教育方針から授業の内容、カリキュラム等の細かいことまで多くの事をここに書きたいのはあるのだが、結果としてそれを公開することはない。実際、現実の5%ほどをオブラートに包み、しっかりとその含蓄を考慮してから、最終的にこのブログに載せているという悲しい次第である。

ここで一番言いたいのは、イラク戦争に関する最も重要な問題は外務省よりも当時の小泉政権の政策決定過程である。政権内ではどれほどのコンセンサスがあり、誰が反対意見を述べ、なぜそれが押しつぶされてしまったのであろうか。また、官邸の決定過程をサポートした外務省以外の省庁、ここでは防衛省、財務省、自民党幹部の意見と態度も非常に重要である。外務省含む官庁内で意見がどれほど分かれていたのであろうか。当時の省庁で重要な地位にあった役人数名の反対運動などが逸話的に出てきてはいるが、日本政府内での包括的な力学が明らかになるべきである。

今回、日本の外務省は一定の制限の元、大切な一歩を踏み出し、重要なイラク戦争の問題の情報公開に至った。今回の自民党の大勝と、安部政権の親米的な外交政策の性質と、今の日本にとっての当時のイラク戦争の重要性を考えるにあたり、これ以上の動きはあまり期待できない。それでも我々がイラク戦争における日本政府の本当の対応を知るには、外務省だけでなく他の関連省庁、特に当時の自民党執行部の真摯な態度と情報公開が必要である。

久々の休暇

ここ最近は休暇を使って家でリラックス。喫茶店で新聞読んだり掃除を手伝ったり買い物に出かけたりで今まではあまりできなかった休みの取り方をしている。

最近買った Wii のメタル・スラッグをやる時間もあるので、十数年前、当時の実家近くのゲームセンターでやった自分を思い出したりしている(ウィキピディアでは、「特殊工作隊員が、反乱軍やテロリストの軍事基地やアジトに潜入。味方捕虜の解放や敵軍の殲滅、秘密兵器(ボス)の破壊などを行うという内容」と書かれている)。戦術の面から見ても面白いのに、それまで戦い合っていた地球人が突然力を合わせて宇宙人と戦うなどストーリーの展開でも楽しめる。

もちろん期末論文の採点の仕事も進んでいる。同時に世界文明の研究も進んでおりあらゆるデータを集めている。

フロリダから帰宅

フロリダ最終日はユニバーサル・スタジオに行く前にプレミアム・アウトレットで幾つか買い物。クリスマス・セールの最中で買い物客でごった返していた。私は前から探していた良い仕事用の鞄を購入。

オーランドからの帰り道ではフロリダ大学位置するゲインズビルの Trader Joe's に寄って買い物をした。フロリダでは食料に対しては無税のためとても助かる。数時間後、フロリダの I-10W を運転していると珍しい大雨に遭遇。途中で高速から出て近くのガソリンスタンドで嵐が行き去るのを待つ。そんなこともありながら長時間のドライブを経て無事帰宅。

未だに旅行の疲れが残っているが、残りの休みを利用して期末試験の採点に没頭中。新年をアラバマで過ごすのは初めてでゆっくりしている。

ユニバーサル・オーランド

休暇は続く。今週はオーランドのユニバーサル・スタジオを数日に渡って楽しんでいる。ここでは様々な種類のエンターテイメントが楽しめるが、何と言ってもメインは Islands of Adventure 側のハリーポッター。

そのエリアに近づくとヨーロッパの冬景色をイメージにした建物を見に多くの観光客でごった返している。脇にはたくさんの可愛いお土産屋さんが並び、道にはかぼちゃのジュースやバタービールという、ハリーポッターの映画に出てくる飲み物が売られている。実際に後者を飲んでみると美味しかった。
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映画に出てくるお城。ハリーポッターの乗り物はここで最も面白いものと言っても過言ではなく、長い列が並ぶ。とは言っても、実際の待ち時間は10分から30分ほど。我々は2日に分けて2回乗った。最近乗り物酔いになってきた私には少し大変だったが。
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昨晩加えて試してみたのが、シンドバッドのスタントショー。20分ほどの短いショーだが楽しかった。ここの近くには小さなマジック・ショーもやっている。
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泊まっているホテルのロビーにて。毎日ビュッフェの朝食・夕食付きのサービスに満足。ホテルのプールはこの時期でもやっていて、日中最高28度まで上がる今週は夜でも人が泳いでいる。
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フロリダ2日目

今朝起きるとホテルは霧に包まれていた。従来のフロリダのイメージとは逆に暗く幻想的な雰囲気を醸し出していた。
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今回泊まっているホテルの部屋の景色はこんな感じ。ちなみに今朝はホテルの庭で歩く七面鳥を2羽見た。アメリカは大学や私の空軍基地を含めあらゆる所でリスを見るが、七面鳥を見たのは初めて。
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ゆっくり朝食を取ってから車で20分ほどドライブ。今日はユニバーサル・スタジオを初訪問。一日中歩き回った。
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ホテルに戻ったのは午後6時ごろ。そのままホテルのビュッフェにでかけ、帰り道にロビーを通る。大きなクリスマス・ツリーがきれいに立っている。
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