Politologue Sans Frontieres 「国境なき政治学者」

ペンシルベニア大学政治学部博士課程を卒業し、アメリカ空軍戦争大学で教鞭を取った後、アメリカ中西部のセントルイス大学の政治学部で教えています。国際関係学、安全保障、東アジアの政治学を担当しています。ここ数年は日本の軍事力と文明間の紛争の研究を進めています。 このブログでの意見と表現はあくまで著者個人のものであり、必ずしも関係機関の政策を反映するものではございません。

2013年01月

佐藤優の教育論「偏差値を追うと人格が歪む」

東洋経済オンラインで面白い記事を見つけた。「佐藤優の教育論「偏差値を追うと人格が歪む」」との題で、結論から言えば最初はそのタイトルに期待したが実際に中身を読んでみると官僚と政治家の悪口で占められていた。抜粋すると、

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井戸:国会議員の中にも多いのですが、むやみやたらと自己評価が高い人がいます。謝ることができないというのもそうだと思うんですが、「何様型」の人がすごく多いんです。

佐藤:... でも、そこで「何様型」の人に教えてあげるといいのは、「実力とかみ合っていないと滑稽だよ」ということ。プライドは高いけれども実力は低いというのを、客観的に見ることができるようになればいいのですが。

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基本的には、霞が関というのはそういう人たちの集団ですね。だから、「何様型」というのは、霞が関には多い。また、そういう性格を隠す知恵がちょっと足りない人がいる。それで不必要な敵をつくります。

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外務省の幹部が鈴木宗男さんの前で土下座をしたり、「浮くも沈むも大臣と一緒です」と涙を流したりする光景を何度も見てきました。鈴木さんを前にして震え上がっているのも見た。

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感情的になりこの様に表現したくなるのは理解ができるが一般化するには危険な話である。ひとくくりにされ悪口を言われるのは悲しいだろうと思う。また、私の経験から言うとあまり正確な叙述でもないと思う。

戦略学季刊

先週は空軍の雑誌 Strategic Studies Quarterly (戦略学季刊とも訳されようか)の編集会議に参加。メインの議題は論文2本の内容の是非で、新しく入った友人のザックを含む10人近くのメンバーで討論。メンバーが2つのグループに分かれて対立し白熱した議論になることもあるが、今回は珍しく参加者全員で基本的な合意線を守りながら様々な論点を使って議論することができた。

ここ数ヶ月の間はアジア太平洋の戦略問題を扱う論文が増えてきたので、興味のある方は当誌のウェブサイトをどうぞ。

友人の来校と最近の授業

昨日は友人のアロン(実際にはエロンと発音する)がジョージア州立大学(@アトランタ)から来校した。まずは彼と同僚数名で近くにあるゴルフコースに昼食に出かけくつろいだ。午後からはエロンが教員陣の前で最新の研究を発表した。私も質疑応答に参加し密度の濃い楽しい時間を過ごすことができた。

今のゼミの一環として、ここ最近日本の政治などを教えているが、授業をしていて感じるのはいかに日本のことが海外で理解されていないかという事。勤労・勤勉の習慣やら高度の技術などはステレオタイプの一部として浸透しているが、日本人の価値観やコミュニケーションの問題はほとんど理解されていない。なので生徒達には予め日本の文化や社会面を学ぶにあたり、意外に「変」と思われるべきことも単純に文化的な違いとして取るのではなく、複雑な社会構造や歴史的発展の一部として捉えるように教えている。

自己紹介

このブログのプロファイルには詳細が書きづらいのでここに載せます。

現在はアメリカ空軍戦争大学の国際安全保障学部の助教授をしております。よく間違われるのでここに書きますが、私は日本の政府や大学からの派遣ではなく、国防総省・米空軍省に所属するアメリカ連邦政府の職員です。略歴は、

学士:サウスカロライナ大学国際関係学部(現在の政治学部)
修士:コロンビア大学国際公共問題大学院(国際安全保障学専攻)
博士:ペンシルベニア大学政治学部(国際関係、比較政治専攻)

加えて、フィリピン大学第三世界研究所、慶應大学法学部、平和安全保障研究所、そしてアサン研究所などで客員研究員を経験しました。他にも、ランド研究所、ブルッキングス研究所、防衛研究センター、ヘリテージ財団、地元の生協、ヨーカドーの肉屋等で勤務しました。

今回書く情報は以上ですが、アメリカの政治学会・国際関係学会等で成功を目指す日本人のサポートをしたいので、質問も受け付けております。アメリカの博士課程の受験に関する質問、政治学の問題、もしくは私の職業環境の質問は yaponorry@hotmail.com までお気軽にご連絡下さい。

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Lonely Planet の主題歌

http://www.youtube.com/watch?v=2C7l9NeQFqs

この曲を聴いて思い出す人も多いかもしれない。日本でも放送していた番組 Lonely Planet (当時の名、今は Globe Trekker)の主題歌。

私は高校生の時にあの番組に夢中になり、放課後用がない日は家に直帰して毎回観ていた。世界を一人で安く旅行することに憧れ、高校3年の3学期は学校の方針で授業がなかったので、貯めていた自分のお金と出発直前の成田で母からもらった1万円を使って、約1ヶ月の間イギリスを一周し更にアイルランドとフランスをバックパック旅行した。

私のキャリアの転機は中学3年時の英語の先生との出会いにあると思っているが、この曲も私の人生を変えた最も大切な曲。
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