2013年10月
Selective Service
http://www.washingtonmonthly.com/magazine/november_december_2013/features/selective_service047353.php#
リベラル・アーツと研究大学に別れてデータが採られているのだが、面白いのが研究大学よりもリベラル・アーツの方が、政府に就職する割合が高いこと。研究大学のトップが William and Mary の32%だが、それはリベラル・アーツ内ではトップ10にも入らない。アナポリスやウェストポイントは別として、事実上リベラル・アーツのトップである私立のグリネルはその卒業生の半分近くが政府に就職するのである。
研究大学の卒業生は比較的民間企業に引き入れられやすいと記事に記してある。確かに、もう合計では100人を超すであろうペンの私の元教え子たちも、卒業後はほとんどが民間の会社に就職するか、ロースクールやビジネススクールに進学し就職するのがほとんどで、アメリカ政府に就職したのはたった一人しか覚えていない。ちなみにペンは研究大学のランキングでは40位、卒業生の18%が政府に就職するようだ。
一方で、優秀な成績でリベラル・アーツの大学を卒業した人が政府に就職するのは納得いく話である。私の限られた経験から見る限り、田舎の何もないところにある優秀なリベラル・アーツの大学で4年間しっかりトレーニングを受け、critical thinking やディベートの技術を磨き、知識を増やしてきてから大学院に進学し、研究をする生徒の印象はとても良い。
余談になるが、では軍人にはどのような大学の卒業生が多いのか? これはデータの裏付けのできない、私の4年に及ぶ知見による偏見だが、我が大学のレベル(中佐・大佐)ではやはりアカデミー卒業が多い(日本でいう防衛大学校)。そして次に多いのが、アメリカの各地方の大き目の州立大学(研究大学)で予備役将校訓練課程(ROTC)などの軍隊からの奨学金を得た卒業生。あまり見ないのがリベラル・アーツの卒業生。米軍はアメリカ政府の一部に過ぎないためこの偏見が上記のデータと矛盾することはないが、ある程度の傾向が見れるはずである。
ベルリンの新博物館にて。ネフェルティティの胸像が一番有名だが、それ以外でも館内をゆっくり回りインテリアを楽しむこともできる。
ベルリンで有名なドイツレストラン、Gerichtslaube にて。左の小さなグラスは強めのブランデー。奥のは黒ビール。右のジョッキは私のためのお子様リンゴジュース
ジャンダルメンマルクト近くの有名レストラン、Augustiner am Gendarmenmarkt にて挑戦した、南ドイツ名物の豚料理と、皮を剥いて食べるソーセージ。美味しかった。
南ドイツのノイシュバンシュタイン城から眺めるアルプス。
ノイシュバンシュタイン城からの眺め。
ミュンヘンの街中にて。その美しい街並みに心を打たれる。一方でドイツの多民族化は比較的宗教色の濃い南ドイツでも顕著に見れた。
まずはベルリンの壁から。壁が見えない部分でも壁内にあった鉄パイプはまだ残っている。
チェックポイント・チャーリーにあるベルリンの壁に残してある現代政治風刺。やる気満々である。
ベルリンを離れてアルプス山脈へ。これはミュンヘンから電車でノイシュバンシュタイン城に向かう途中。気温もぐっと下がる。
ノイシュバンシュタイン城。まさかこれを自分の目で見る日が来るとは思わなかった。
フランクフルトのホテル近くのライン川畔にて。昔の路面電車の線路が、川沿いの公園と一体化している。
同じくライン川畔にて。
ハノイの道端にて。未舗装の道路をこのようにバイクがスピードを出して進む。
演説中のレーニンの画はハノイの博物館で発見。ハノイを歩くと至る所にレーニンの像を見ることができ、未だに強い影響を残していることがわかる。
ディエンビエンフーまでのバスからの景色。どこかに書いてあるが、絶景が数時間続く。早朝6時過ぎ出発、英語・仏語は通じない、匂う車内、延々続く車内の大音量音楽、狭い席、トイレの不便さ、そして半日ストレートの長旅など簡単な旅行ではないが、体力のある方はぜひ挑戦して頂きたい。
11時間のバスの旅を経て、ディエンビエンフーに到着。これは中心地の模様。
ここでもバイク文化は変わらない。メールをチェックするためにネットカフェに寄ったが、そこではネット使用料は30分で20円ほど。
その後は市内中心部を歩き軽くショッピング。たまたま見つけた Henckels の店ではお菓子用の銀食器を幾つか購入。その後は美味しいアイスクリームを試し、落ち着いた静かな喫茶店で休憩。再びショッピングを済ませると今度はシーフード・チェーンの Nordsee で鱈のフライとフィッシュナゲットを食べた。タルタルソースに合い、とても美味しい。
夕日が沈むと徒歩でケルンの橋を渡り、上の写真で見られるように、対岸からケルン大聖堂の美しい姿を再び収めた。夜も遅くなってきたのでICEでフランクフルトへ1時間の旅。
今、フランクフルトの街も楽しんでいる。この街も大きく、お気に入りの Römer からフランクフルト大聖堂、そしてお決まりの Galeria で買い物や食事をしている。ドイツ製の湯たんぽやチョコレート、文房具などを購入。
今回泊まっているのはライン川に沿った静かなホテルで、街の中心地までは歩いて10分ほど。ここ数日の疲れを癒すためにも、朝はゆっくり起床し朝食に時間をかけ、その後はライン川沿いを散歩しながら中心地に向かい、観光をしている。夜景ももちろん綺麗だが、今週末のような秋晴れの中、紅葉の進んだ美しい川沿いをゆっくり歩くのはとても気が休まる。
ミュンヘンに到着した翌日は、朝早くホテルを出て電車でフッセンへ。今回の目的地はノイシュバンシュタイン城。高校生の時にどこかの旅行雑誌で読んで以来、私にとっては恐らく叶わぬ夢のような憧れの存在だった。
この時期のアルプスの秋は冬のようにも感じる。この日のフッセンの最高気温は10度に満たずコートを着ても寒かったが、天気の変わりやすい山間地域であるにも関わらず雨は降らず、天候に恵まれた。
午前10時前、2時間ほど電車に揺られて終点のフッセンに到着。そのまま駅前のバスに乗り込みノイシュバンシュタイン城近くの村まで10分ほど。村に着くとチケットセンターで2人分の入場券を購入。オフシーズンであるため、購入のための列は短く(5分ほど)、ほぼ1時間後の入城券を買うことができた。
当日は城へのバスが休みだったので、代わりの馬車には乗らず、徒歩で山道を上ること20分、目的地に到着。その後、片道15分ほど更に歩くと城全体を写真に収めることのできる、滝の上にかかるマリエン橋という素晴らしい撮影スポットにたどり着き、良い写真を撮ることができた。
城内の観光は日本語での音声ガイドを聴きながらのもので、30分ほどだった。確かに綺麗な部屋を幾つか案内されるのだが、ほかのブログやサイトでも書かれている通り、夏休みなどの混んでいる時期で数時間待っての城内観光はそこまでの価値はなく(最長4時間というのを読んだ)、特にお勧めしない。ヨーロッパにあるこの種のほかの観光名所(例えばパリのベルサイユ)を訪れたことのある人なら特に強い印象を受けることはない。城の外から綺麗な写真を撮るスポットはいくつもあるので、入場制限で混んでいる場合は、特にチケットを買わずに城まで登り、その周囲から景色を取るオプションを真剣に考えるべきである。
その後は村のレストランで軽食を取り、再びバスでフッセンの駅まで戻り、駅近くを簡単に散歩して午後2時過ぎの電車に乗り込んだ。この時間のファーストクラスの席はガラガラでゆっくり休むことができた。
ミュンヘンに着くと、限られた時間をフルに使いながら市内観光。この街を歩くのは初めてだが、歴史、伝統、そして文化溢れる素晴らしい観光都市である。我々は前夜に目につけていた土産屋でドイツ名物の大きなビールジョッキを購入。そして市内を歩き写真を撮りながら、ミュンヘンと言ったらここ(とは言っても私は教わるまで知らなかったが)、立地に恵まれた Dallmayr 本店に赴き、コーヒー、紅茶、チョコレートの入ったマグカップをお土産に買った。
夕食はミュンヘン西部にあるイタリア料理屋の Da Ugo で取った。我々はシーフードパスタと茸のクリームパスタ、そして Ayinger という美味しい地ビールで乾杯。久しぶりの登山で疲れ、長い一日を締めくくるにはとても美味しいご飯だった。調べると日本人にはほとんど知られていないレストランのようで、ほぼ満席に近いこの店で食べるのは地元の感じの人がほとんどだった。確かに交通が不便であるのだが(Pasing 駅からバスもしくはタクシーで10分ほど)、値段もお手頃で雰囲気も良く、英語も十分通じるため、ミュンヘンでの美味しいイタリア料理に興味のある方には特に強くお薦めする。
ベルリンを楽しんだ後は電車に乗り、バイエルン州の首都ミュンヘンに到着。短い時間を使って街の中心部を歩くととても可愛らしい建築物をいくつも見つけた。明日も観光を楽しむ予定。
今晩はまた、ベルリン・フィルハーモニーを訪れ、木管五重奏曲を聴いた。今回は日系アメリカ人ピアニストのジョン・ナカマツ氏のピアノ演奏をベースにモーツアルトを含む4曲を披露した。観客からの反応も素晴らしくアンコールもありでとてもいい形でコンサートが終わった。
ドイツ料理も楽しんだ。フィルハーモニーに行く前に訪れた、ベルリン中心地に位置する Gerichtslaube で食べたプロイセン料理は圧巻だった。値段もお手頃で、「裁判館」と呼ばれる部屋のインテリア・デザインもドイツのムードがあり、内装だけでも楽しめる。料理もおいしく、ドイツの黒ビールやアップル・サイダーも楽しんだ。
ベルリン観光はまだ続く。