先日、アメリカのある大学出版会と正式な契約を交わし、来春に博士論文が出版されることになった。
卒業してからもこつこつと執筆を続け、本気になり出版「活動」を始めたのは去年の夏。その後紆余曲折を得て無事今回の契約に到った。
数か月に渡る編集部との交渉や話し合いを通し、アメリカの大学出版の事情を少し理解することができた。多少は痛い思いもし、いくつか経験も積んだ。このブログのテーマの一つになっている努力の重要性、政治学会での人間関係、ネットワークの重要性、プロポーザルの書き方、出版社とのやり取りなど、ここに書かないことも多いが、今後少しずつ、今回得た経験を記す機会があると思う。
担当の編集者はこのプロジェクトをとても気に入っており助けてくれる。指導教官だったエイブリーやエドと先月シカゴでの学会で会い、その経過を報告すると喜んでいた。日本でお世話になっている方々数名にもすでに簡単に報告してある。
多くの人に助けられここまで来ることができた。出版されたらできるだけ多くの人に感謝したい。一番感謝しているのはもちろん家族で、家族の理解とサポートがなければここまで来れなかった。今月はドイツに家族旅行に行くのだが、旅行の最中、どこかいいところで美味しいお酒を飲んで乾杯したいものである。