Politologue Sans Frontieres 「国境なき政治学者」

ペンシルベニア大学政治学部博士号取得→アメリカ空軍戦争大学勤務→現在はセントルイス大学の政治学部准教授及び国際関係学科主任。専門はサイバー、国際安全保障。航空自衛隊幹部学校客員研究員(2016-18)

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研究者の方々へ、Global Studies Quarterly (https://academic.oup.com/isagsq) への寄稿を是非ご考慮下さい。副編集長として編集作業に携わっております。お気軽にお問い合わせください。日本の多くの大学がそうであるように、JUSTICE (https://contents.nii.ac.jp/justice) 所属大学の方々はオープンアクセス出版料金が免除されます。

2014年04月

将来の米空軍幹部たちは東アジアで何を見たか

ジャパン・ビジネス・プレスでの連載第3弾が掲載されました。興味のある方はどうぞ。

将来の米空軍幹部たちは東アジアで何を見たか
アメリカ空軍戦争大学で教えて(3)

字数制限がありますが、本来なら書きたいことがまだ沢山ございます。今冬帰国の予定なので興味があればお気軽にご連絡下さい。

今年の授業が終了

今年度の授業は先週で全て終了。今秋は期末試験とその採点が待っているが、その後は数か月のあいだ授業なしで研究に勤しむことができる。

ただ同時に、来年度の選択科目のシラバスを更新するために、新しい文献に当たらなくてはならない。幾つか新しい本や興味のある論文がここ数か月の間出版されていてまだ読めていなかったので、今後少しずつできる時間を有効に使ってキャッチアップしたい。

あと数週間で大学のプログラムも全て終わり今年の学生が卒業する。早いものである。

写真はハワイのヒッカム基地で訓練をするF22・ラプター戦闘機。
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Frozen を観て

金曜日の夜は久しぶりのムービー・ナイト。夕食後に観たのは今流行っている Frozen。内容は予想以上の出来でとても楽しむことができた。

この映画で流れる音楽は良い意味で中毒性があり、映画が終わった後でもこの音楽が頭の中をガンガン流れる。

次にフロリダのディズニーを訪れるのが楽しみだ。

アメリカの大学教授の平均給料のデータ

アメリカの大学教授の平均給料のデータが発行された。

AAUP Faculty Salary Data, 2013-14

教授のランク(助教授・准教授…等)、大学のロケーション、性別、学部・修士・博士のレベルなどに分けられて読みやすい。

ただ専門分野では分かれていないので、例えば政治学の教授の平均の給料などは不明である。明らかに給料の多い医学部や法学部、ビジネスや工学部などもデータに含まれて平均を出しているので、実際の政治学の給料はこのデータで見るよりも低いだろう。

夏の予定

今年の夏は日本帰国を希望していたがどうやら難しいようだ。去年の夏は楽しかったが次の帰国は冬になるだろう。一方で6月中旬にはイギリスへの出張が入っていて、それは楽しみだ。出張先で1週間ほど休暇も取れれば最高だ。8月下旬にはワシントンDCへの出張も入っている。

日本での夏の休暇がなくなったので、自分たちを慰める意味も込めてフロリダのペンサコラで休暇を過ごすことにした。我々のお気に入りの海軍基地で、去年の5月にも行っている。部屋からは下のような素晴らしいメキシコ湾の景色が見れる。

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確か2か月ほど前にもJBプレスで書いている。ちなみに今月号の論文は来週あたりに掲載予定。また、数日後には別の雑誌でも論文が発表される予定。

マックスウェル基地での日本人の活躍

先週末にはここマックスウェル空軍基地で、毎年恒例の世界の文化祭が開かれた。毎年航空自衛隊の方が中心になって日本も参加し、日本食や文化を通して世界に通じ合う、素晴らしい機会である。そして名誉なことに、去年に続いて今年も日本のチームが基地の新聞に掲載された。

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それもそのはず、私が見た限りでも日本のブースはトップクラスの人気を保ち、日本食の前には常に行列がある状態だった。今回も地元の日本人グループの友人たちがサポートし、大成功に終わった。その後は我々も打ち上げに参加させてもらい、更に楽しい時間を過ごすことができた。

Harvard Asia Quarterly の掲載論文

将来の米中の戦略関係に関する拙稿が、Harvard Asia Quarterly に掲載されました。興味のある方はここからご覧下さい。

ドイツのトラムとポルトガルのトラム

この福井のトラムを見て思い出したのが、3年前のポルトガルで見たトラム。よく見ると似ているのは色だけであって構造は違いそう。

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せっかくの週末も…

忙しい日々が続く。特に先月の出張から帰ってからはトロントへの出張などがあり、ろくに休む時間さえない。確定申告の締切が来週火曜だというのにそれさえ終わっていないのである。

今週火曜日が締切だった、本の最終原稿チェックとインデックスは終わらせたものの、インデックスに関しては問題を多く指摘されてしまい、補足する形で色々やり直しすることになった。

来週月曜には大きな講義をしなければならないので、時間はそちらのほうを優先しなければならないが、そのあとの大仕事はインデックスの完成になるだろう。

国際関係学会@トロント

2週間ほど前に参加した国際関係学会。トロントやナイアガラの滝を見ることができ、美味しい食事もできたというプラスに加えて、学問の面でも有益だった。以下に簡単にまとめるが、今回は4つのパネルに参加した。

1.冷戦後の文明間の戦争

最初のパネルでは今進めている冷戦後の文明間の戦争の研究を発表した。前回のアメリカ政治学会@シカゴでは比較的批判的なコメントを頂いたが、今回はプレゼンテーションの仕方を少し変えたら反応も向上した。ただそれでも質疑応答の時間には、研究の枠組みやデザイン自体を変えろとの中々シブいコメントも頂いた。コメントをくれた人には個人的に挨拶に行って部屋に向かう。学会会場から自分の部屋までエレベーターで3分。楽だ。

2.米中関係の今後

次はこれまた現在進行中の米中関係の論文を発表した。既にあるジャーナルでアクセプトされている一本だったのでこちらには気分的にも余裕があり、楽しんで発表することができた。質疑応答の際には誰からも質問されず、1時間45分のパネルが静かに終わり、部屋に戻った。

3.サイバー・セキュリティ

自分の発表が全て終わり、残りの2つのパネルはチェアの仕事とチェア・討論者の仕事であった。3つ目のパネルは後輩のライアンとタッグを組み、私がチェアでライアンが討論者として、サイバー・セキュリティの問題を話し合った。パネリストはほとんどが非米国人で中々国際的な視点から難しい問題を議論することができてよかった。ライアンは期待していた通り、討論者として素晴らしい仕事をした。

4.対反乱軍戦略

最後のパネルは土曜日の10時半に開始。週末なので本来なら休みを取って朝からナイアガラの滝に行きたかったのだが、このパネルの仕事のために時間を遅らせた。トピックはもちろん、対反乱軍戦争(counterinsurgency)。今回はチェア兼討論者として頑張った。発表者は皆博士候補であり、難しい問題を様々な角度からヘッド・オンで立ち向かっているのに刺激を受けた。全て良い論文だったので、まずは褒め言葉から始め、その後は提案を混ぜながら、できるだけフェアに批評し、それぞれ彼らに伝えた。チェアとしての仕事は今回2度目で、大変な仕事なのは変わらないが、責任のある大切な仕事なので今後も機会があればやり続けたい。
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