Politologue Sans Frontieres 「国境なき政治学者」

ペンシルベニア大学政治学部博士号取得→アメリカ空軍戦争大学勤務→現在はセントルイス大学の政治学部准教授及び国際関係学科主任。専門はサイバー、国際安全保障。航空自衛隊幹部学校客員研究員(2016-18)

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研究者の方々へ、Global Studies Quarterly (https://academic.oup.com/isagsq) への寄稿を是非ご考慮下さい。副編集長として編集作業に携わっております。お気軽にお問い合わせください。日本の多くの大学がそうであるように、JUSTICE (https://contents.nii.ac.jp/justice) 所属大学の方々はオープンアクセス出版料金が免除されます。

2015年01月

コラムへの反響

今回の体験搭乗のコラムの出版後、結構な反響があったことに気が付いた。読者の方々にしっかり読んで頂いて嬉しく思う。あのコラムのメッセージが少しでも広く伝わることができれば幸いである。

特に私が嬉しく思うのは、コラムを読んで頂いた方から直接感想を伝えられるときである。去年ワシントンで開かれたアメリカ政治学会では、会場のホテルで初めてお会いした教授の方から、海外の政治学で活躍する日本人のことを書いたコラム(「若き日本の政治学者よ、世界への知的貢献を目指せ」)が良かったよと感想を伝えられ嬉しかった。

また、先月東京で講演を行った際も、確かメディア関係の方だったろうか、講演終了後に私と名刺交換をしている際、JBプレスの記事を読んで下さっていると打ち明けて頂いた。

他にも、初めてお会いする方から「ブログを読んでいるよ」と打ち明けられる場合もある。

そうするのはある意味勇気のいる行動である。初対面の人間にある種の種明かしをするわけだから、それをすることにより相手との社会関係を一瞬のうちに部分的に形成してしまう可能性がある。

そしてその勇気ある行動をする人間はあまり多くない。その数が少ないということを私も知っているので、単に貴重だと感じるだけでなく、そうして正々堂々をしっかり相手の顔を見て言える人こそ大切にしなくてはならないと感じる。

ISILとどう戦うか?

ISILとどう戦うかという問題は、ここ最近の研究の中で関連事項を考慮しています。興味のある方は以下をご参照ください。

Adapting to Win
http://www.upenn.edu/pennpress/book/15296.html

ISILのようなグループが強国と戦う時、どのような軍事戦略を用い、どう戦うのか、そして多くの場合なぜ失敗するのかという問題について論じています。

また、日本語では

イスラム国の脅威:弱者は強国をどう倒す?
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/41943

でも扱っています。

F15戦闘機体験搭乗を通じて考えた日本の防衛

JBプレスにて拙稿「F15戦闘機体験搭乗を通じて考えた日本の防衛」が掲載されました。興味のある方はどうぞ。

F15戦闘機体験搭乗を通じて考えた日本の防衛
士気の高い最前線の自衛隊員~アメリカ空軍戦争大学で教えて(12)

2015年のベスト・カレッジは?

af34bac82015年のベスト・カレッジは?

http://college.usatoday.com/2014/09/08/upenn-named-best-college-nationwide-for-2015/

Go Quakers!!!

ナイスなアドリブ

enhanced-buzz-9571-1391004233-22昨日行われたオバマ大統領の一般教書演説。途中、中々味のあるアドリブがあったのでここにてシェア。

"I have no more campaigns to run…I know, because I won both of them." (C-SPAN)
https://www.youtube.com/watch?v=wVNC6dAeeyA

そして去年話題になったのはバイデン副大統領のスマイル。

Vice President Joe Biden at State of the Union 2014
https://www.youtube.com/watch?v=YawxkzdaYrw

写真はここから借りました。

ハウス・オブ・カードその2

大学図書館から借りていた「ハウス・オブ・カード」のDVD、最初から最後(シーズン2の終わり)まで鑑賞終了。合計26話あったので、数日を要した。かなり楽しかった。アメリカ政治を専門に教える方には強くお薦めする。

DVDだったためだろうか、数週間前に私が図書館に購入を薦め、それが届いたときに連絡を受けたので、ピックアップしにいった。そしたらいつもの貸し出し員に「これ仕事用じゃないよねー」、と、中々シブい指摘を受けた。

一度観てみれば明らかになるのだが、これはワシントンの政治の話で、しっかりした仕事用である。ひるむことなく、そう教えておいた。

ところで先日CNNで観た「Parts Unknown」では、上海がロケ地だった。その番組の後半に出てくる上海の英語教師の話では、ここ最近中国で話題になっているアメリカのテレビ番組は「ハウス・オブ・カード」だというので、レポーターのボウデインが驚いていたのを覚えている。

もしもそれが本当なら、日本はアメリカ政治の理解に関して結構な遅れを取っているのかもしれない。内容が内容なために、日本ではそう簡単に放送できない番組なのだが、現在のような非常に限られた枠組みではなく、少し広いアウトレットで広めても良いかも知れない。

東大の重要な第一歩

東大大学院 軍事研究一定程度可能に

東京大学における軍事研究の禁止について [その他] (広報室)

なる記事を読んだ。朝日新聞はどうしても逆の解釈を国民に促したいようだが、それも特に驚くべきことではない。東大の重要な第一歩である。東大のほかの学部もこの変化に続くべきである。

日本が普通の国になる貴重な進歩で、ほかの大学も続いてほしい。海外でしっかり安全保障を学んだのに日本では居場所のない、今までのような環境も改善されるかも知れない。ブレーンドレインも多少は改善されよう。これにより日本国内の安全保障学の質も高まるかもしれない。近い将来海外に出てくる外交官や政治家に、より健全な安全保障学のトレーニングを予め与えることができるようになろう。

この種の主張はもちろん、「軍事研究を奨励している」と一方的に解釈する人間がいるだろうが、そうではない。あくまで東大のような日本を代表する大学が世界の基準に近づくことの重要性を強調したいだけである。

治安フォーラムの論文が完成

こちらに戻ってから書き始めた、治安フォーラムに提出する予定の論文が完成した。その内容は中国の軍事情勢について。政治、経済、社会面での関係から独立させて安全保障に焦点を絞って書いた。

また、今月下旬にJBプレスに掲載予定の論文もほぼ完成し、只今空軍で審査中。先月の戦闘機の体験搭乗で学んだことについて書いた。

ハウス・オブ・カード

週末は自宅でDVDを観て過ごした。今回観たのは「ハウス・オブ・カード」。日本でも限定的に公開されているが、こちらでは政治問題に興味のある人で知っている人は多い。

もちろん、カネ、酒、麻薬、男女問題、ハッキングなど政治に関わる多くの問題が出るため、全ての人に向いているプログラムではない。今後の授業のためでも、そして一般知識としてでも観ておいてよかった。

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自家製パンの出来上がり

徐々に気温も上がり、時差ボケも治ってきた。

昨日は自宅でパンを焼いた。初めてなのによくできていて美味しかった。アメリカではあまり食べられない、日本で売っているパンの柔らかさ。今日はこれからクルミパンに挑戦。

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