Politologue Sans Frontieres 「国境なき政治学者」

ペンシルベニア大学政治学部博士課程を卒業し、アメリカ空軍戦争大学で教鞭を取った後、アメリカ中西部のセントルイス大学の政治学部で教えています。国際関係学、安全保障、東アジアの政治学を担当しています。ここ数年は日本の軍事力と文明間の紛争の研究を進めています。 このブログでの意見と表現はあくまで著者個人のものであり、必ずしも関係機関の政策を反映するものではございません。

2015年04月

プレイム氏の「フェア・ゲーム」を読んで

250px-Vpw_fairgame図書館から借りて読んでいた、プレイム氏の Fair Game: My Life as a Spy, My Betrayal by the White House を読了。

バレリー・プレイムはアメリカ中央情報局の元秘密工作員として20年ほど過ごし、2006年の引退後にこの本を書いた。ページをめくって最初に気づくことは、センシティブな内容を多く含むため、CIAの厳しい検閲にあい、多くの文章にモザイクがかけられており、読み通すのが難しいことである。

しかし最後の部分で解説がしっかり書かれているので、それを見てから読み始めることもできる。私はそれに気づかず、モザイクの部分がどの単語を隠しているのか、プレイムはどこでどのような任務を行っていたのか、自分の頭で想像しながら読み通した。

内容は面白い。バージニアの the Farm での経験やギリシャでの諜報活動など話は多岐に渡り学ぶことも多い。

ただ最も大きな take-away point といえば恐らく、諜報員が政治に近付き過ぎると大きな問題が起こる、というものであろう。前述のとおり著者のキャリアは20年ほどでストップしている。Plamegate が無ければ恐らくより長いキャリアがあったはずで、結果としてこの本はCIAの政治問題に部分的にしか入ることができない、ある意味中途半端な内容を含んでいる。

より広く、しかも軍隊との関係なども叙述する内容を含む一冊として挙げられるのが、Robert Grenier 氏の 88 Days to Kandahar だろう。今読んでいる本の一冊である。Grenier 氏のことも、結果として政治に近付き過ぎると問題が起きる点を引き出すことができる。

ブラックホーク搭乗の写真

3月上旬に横田基地に向かうブラックホークから。このブログでの写真の転載は禁止する。

我々は2つのグループに別れて搭乗した。これは2機目の写真。東京西部にて。
2nd heli air (2)

搭乗中はこのヘッドセットを用いて他の搭乗員と交信する。
heli drk

横田基地に着いた直後の一枚。
drk yokota

日韓関係に関する教官同士の戦い

今日は学部会議が開かれ、来週行われる北東アジアの授業に関する打合せが行われた。日本を含む北東アジアの授業は私の担当なので、資料やプレゼンなどの準備をしっかりこなし会議に出席した。私の学部の教員陣は民間の博士号取得者と軍人のミックスしたグループである。

今回は珍しく、私と別の教員の間で火花が散った。私はアジア担当の教官として、アメリカ政府の政策と戦略にとってできるだけ公平かつ効果的にに授業をこなすべく、日韓関係を含む様々な地域の問題をバランスよく、いつも通り説明した。

どうやらその内容が気に入らなかったのだろう。朝鮮半島での経験を豊富に持つ別の教員が発言し、日本の政策を一方的に攻撃する、極めて韓国寄りのコメントをまくし立てた。ここ最近の日韓関係の問題は歴史問題にしろ、安倍政権が一方的に問題ある行動をとっているからだという、定番の意見である。

ここで引き下がってはいけないと直感し、私は反撃した。こちらが言ったのは、単に一方的に韓国のみの視点で物を語っては進歩しないということ、ここ数年の間に日本に非があるなら韓国にも非があろうということ、そしてこの授業は単に一国の話ではなく、北東アジア地域全体のアメリカの国益の話をするべきだ、ということである。

彼は悟ったのか、引き下がった。

私はその後、学部全体にメールをし、彼の名前を使わずに、この大学でしっかり授業を行うためには、我々はより広い戦略的な視点で複雑な政治問題を語るべきだ。そして韓国など一方的な視点のみで物事を語るのではなく、あくまで何を生徒に伝えるべきかを考えながら授業をするべきだ、と同僚全員に伝えた。

-----

日本人は今まで国益が直接関わる大事な場面の多くで、不必要に妥協をし、不必要に正義を譲渡してきた。それは変えなくてはならない。それを信じて、今回の立場を取った。

同僚と異なる意見を持つことは自然だが、人前で同僚と戦うのは単純なことではない。今後の人間関係に響くのは理解している。しかし正しいことだと信じて行動を取れば、特に後悔することもなく、本来の自分でいられるはずである。

フィリピン軍からのコイン

今年度担当したフィリピン空軍の大佐がオフィスを訪問して、コインを渡してくれた。写真の右下のもの。左下がフィリピン国防省のもので、上のはフィリピン大学のもの。

image

京都での写真

先月訪れた京都での写真。

まずは金閣寺。とても良かった。このスポットに着くと生徒も会話を止めて写真を撮り始める。その後の敷地内の散歩も印象的である。

IMG_1538

そして清水寺。坂を上る時の興奮は何度経験しても良い。

IMG_1536
月別アーカイブ