Politologue Sans Frontieres 「国境なき政治学者」

ペンシルベニア大学政治学部博士号取得→アメリカ空軍戦争大学勤務→現在はセントルイス大学の政治学部准教授及び国際関係学科主任。専門はサイバー、国際安全保障。航空自衛隊幹部学校客員研究員(2016-18)

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2016年03月

刘明福の China Dream を読んで

_SX342_BO1,204,203,200_アメリカのアジア戦略の授業で使う教材の一つに、刘明福氏の China Dream がある。英語版のそれを読んでいて目に付いたのが大前健一氏に関するある一文。大前氏はコンサルタントとして有名だが、日本軍事戦略の「父親」としても書かれている。

Kenichi Ohmae, the Japanese scholar and management consultant known around the world as the father of Japanese military strategy.

前にも書いたように、大前氏の作品はアメリカの政治学でも使われている。特にグローバル化に関する視点は面白いものだと思う。一方で軍事戦略家としての貢献はあまり知られていない。

しかし中国の軍事の世界でそう見られているのなら、中国が軍事問題をどう見ているのかいくつかアイデアが得られるのかもしれない。

セントルイスの春

今朝の通勤時に見つけた。

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カリブ料理のレストラン@セントルイス

水曜日は授業の間の時間を使い、家族でカリブ料理に挑戦。大学近くの Mi Caribe に行ってきた。

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アメリカのハンバーガーと対して変わらなさそうに見える下のものは、中にほんのり辛めのソースが入っていて中々美味しい。ポテトとサツマイモのポテトのコンビも良かった。また行きたい。

「治安フォーラム」にて連載を開始

03141114_56e61e8663a35雑誌「治安フォーラム」にて「アメリカから見る日本の防衛と政策」という連載を始めました。

最新号のタイトルは「今年注目すべき3つの安全保障問題」。興味のある方はぜひどうぞ!

「イスラム国」首都ラカの模様

隠しカメラでおさえた「イスラム国」の首都ラカの模様がCNNで放映されている。

http://www.cnn.com/2016/03/13/world/syria-raqqa-video/index.html

多くの部分がカットされているようだが、珍しい光景を目にすることができる。

ヒラリー・クリントン候補のGOTV集会に参加した

土曜日はヒラリー・クリントン候補がセントルイスを来訪し、GOTV(Get Out To Vote)集会を開いた。行ってきたので、その集会の模様の写真を添付する。写真の無断転載は禁止する。

ちなみになぜクリントンか。ミーハーと勘違いされても困るが、私の理由はここにある。

会場の模様。セントルイスの大工養成所で開かれた。流石は組合からの強い支持を誇るほどである。
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養成所所長の紹介を受けるクリントン。この時点で会場の熱気は最高潮に上る。
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あまり良い写真ではなく、申し訳ない。距離は15メートルほど。
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30分ほどの演説を終えると、大歓声とともにステージを降りる。
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演説が終わり、帰途に着く人々。クリントンの対岸に席を構えるメディア陣が目に入る。
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メディア席の裏側。記者が必死に記事を書いている。
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会場の出口では、ライバルのサンダース候補の応援幕が目に付く。
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Live! ヒラリークリントンの政治集会にて

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喫茶店の開拓@ McArthur's にて

春休みの今週は時間を見つけて新しい喫茶店に行ってきた。McArthur's という場所にて。甘さ控えめのパストリーは日本人にも向いている味。

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Jeffrey Bader 氏の Obama and China's Rise

授業で使っている、Jeffrey Bader 氏Obama and China's Rise が面白い。

ベイダー氏がどのようにしてオバマ政権に加わるのか、そしてオバマ政権の初期に日本を含むアジア諸国がどのように見られていたのかが良く書かれている。このように政権担当者が自身の経験を振り返って本にする場合、出版後の機会を見据えて「外交的に」書くのが普通だが(従ってその人間の本音は別のルートで得るしかない)、彼の場合はアメリカ人が日本人との外交をどのように考え準備するのかを比較的赤裸々に表現している。

日米関係では中身も大切だがそれよりも重要なのは、誰がいち早くオバマ新大統領に会えるか、新しい首相の最初の海外訪問国はアメリカだ、などの「形」が大切であることや、クリントン前国務長官が訪日する際に、当時の民主党の小沢代表に会うためにいかに苦労したかなどが、アメリカ外交団の本音をちらつかせながら書かれている。

実際の政府内ではこれよりもさらに経験と偏見に満ちた考え方があることを想像するのは簡単である。私も空軍では、アメリカ人がどのように日本人や自衛隊と付き合い、どのような態度で臨んでいたかを見てきた。他にも、彼らが尖閣などの領土問題をどう考えているかも、実際に授業をしながら見てきた。オブラートに包んでそれを伝えるのは簡単だが、それを正直に広く伝えるのは様々なリスクとコストがあり、勇気のある人間にしかできないだろう。自衛隊の幹部学校での講義など、限られた機会を上手く使いながら様々な見解を広めていきたい。

特急スペーシアから隅田川を眺める

結構前に特急スペーシアに乗った時の模様。

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