Politologue Sans Frontieres 「国境なき政治学者」

ペンシルベニア大学政治学部博士課程を卒業し、アメリカ空軍戦争大学で教鞭を取った後、アメリカ中西部のセントルイス大学の政治学部で教えています。国際関係学、安全保障、東アジアの政治学を担当しています。ここ数年は日本の軍事力と文明間の紛争の研究を進めています。 このブログでの意見と表現はあくまで著者個人のものであり、必ずしも関係機関の政策を反映するものではございません。

2016年06月

トランプ候補の財政難

トランプ候補が窮地に立たされている。原因は財政難。今まで独立した財源を理由に人気を集めていたが、皮肉なことにそれが問題の原因になっている。Mother Jones の記事によると、実際に使える費用は1億3000万円ほどしか残っていないという。一方でクリントン側は40億を残しているようだ。

選挙キャンペーンの参謀役を交代させたりと、ここ最近では戦略の立て直しを図っている。今までは共和党内での指名を得るための地域ベースの運動だったが、今後半年の間はアメリカ全国区で民主党候補をライバルとした戦いを強いられる。そのための軍資金が欠乏する際、財源確保が必要になるが、コック兄弟等に見放されたトランプに勝つ見込みはどれほど残っているのか。

パリからブリュッセルまで

f0be4913東洋経済オンラインでヨーロッパの格安列車に関する面白い記事があった。

多少の時間のロスはあるが、かなりの低コストでパリからブリュッセルまで電車で行ける。時間に余裕があれば気にならないだろう。さらに電車もそうだがバスのルートも充実している。数年前に同ルートを電車、バス両方で通ったが、値段の違いはあれどかかった時間に大差はなかった。

日本でも導入すべきだと思う。著者は懐疑的だが、私は十分可能だと感じる。低コストの長距離バスに対する競争相手としては十分だ。ここ豪華列車の任期が指摘されているが、これは短距離の通勤型ルートではなく、長距離列車に適している。多くの人にとっての経済的な現実を考えれば、多少のサービスの悪化も気にならないだろうし、低コストのオプションは消費者に歓迎される。格安列車は日本各地に都心からの移動を促し、地域活性化も促進する。

核開発続けるオバマ政権

今週のディフェンス・ニュースの記事で、今後10年に渡りアメリカが核兵器をどう改良してゆくのかについて書かれている。

350億ドルの予算を使い、核ミサイル、潜水艦、爆撃機を更新し、核兵器を搭載可能な長距離巡航ミサイルも開発するという。

つい先日広島で核廃絶に向けての夢を語っていたオバマ政権の話である。

これが国際政治の現実である。そもそも核兵器は冷戦中も、冷戦後も世界の平和と安定に寄与している。大国の核兵器が可能にする相互抑止は今後も無くならない。

4月にワシントン大学で話した際も、学生から核兵器廃絶の可能性についての質問を受けた。8月号の治安フォーラムでもこのことについて言及する予定である。

上空から見るセントルイス

上空から見るセントルイスの中心部。街のシンボルであるゲートウェイ・アーチが見える。

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ヒラリー・クリントンの副大統領候補のリスト

ヒラリー・クリントンの副大統領候補として考えられている人のリストがリークされたようだ。一人ひとりの短所と長所を分析している、良い記事である。リストアップされている有名どころはエリザベス・ワランティム・ケイン、そしてフリアン・カストロと、想定内のメンバーである。私は実はウェスリー・クラークも候補に入っているのではないかと思っている。

トランプはここ最近の炎上もあり、徐々にクリントンの勝利の可能性が高まっていると感じている。しかし一つ、トランプを一気に優勢にしかねないのは、911のようなアメリカ国内での大規模なテロ事件である。この種のショックは共和党のタカ派を中心としてアメリカ人を一気に結束させる力を持つ。それがなくこのまま行くのであれば、投票日の夜にはクリントンが圧勝するかも知れない。
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