トランプ新大統領の誕生は多くのメディアや研究者の予想を覆し、クリントン勝利を予測していた多くのアメリカ人を驚愕させた。クリントンの圧勝を期待・予測していた私もその一人である。アメリカの地方に潜む保守派の団結力と、ワシントンを中心とするエリート政治に対する不満を痛々しいほど過小評価していた。そしてメディア、統計学者、政治学者のほとんどの予想が間違っていた。「専門家」の意見に懐疑的になる理由がまた一つ増えた。あらゆる面で残念な結果である。
そして私自身、今回の結果を自分の中で消化し、今後の意味合いを理解するのに多少の時間を要した。あまりにも大きな政治イベントで、あまりにも明白だと思われていた結果が、あまりにも簡単に裏切られたからである。
しかしアメリカはこれからも一緒に前を見て進んでいかなくてはならない。私は授業で生徒にそう話した。生徒の間には感情的になり多少荒い議論が生まれたが、それももう落ち着いた。そして大して期待できないトランプ政権でも、多少良いと思われる点も幾つかある。まずクリントンと比べて「正直」なため、裏と表のギャップが減る可能性。そしてクリントンと比べてワシントンの外からの人材を登用するため、アメリカ政治がより民主的になる可能性である。この二つの点はそれ自体で問題と成りかねない点だが、トランプ政権を肯定的に捉えるのであるのなら、これらが挙げられるだろう。
日本への意味合いも大きい。これについては連載している「治安フォーラム」に、8000字の長めの論文を準備している。出版されるのは年明けかも知れないが、興味のある方は参考にして頂ければと思う。
そして私自身、今回の結果を自分の中で消化し、今後の意味合いを理解するのに多少の時間を要した。あまりにも大きな政治イベントで、あまりにも明白だと思われていた結果が、あまりにも簡単に裏切られたからである。
しかしアメリカはこれからも一緒に前を見て進んでいかなくてはならない。私は授業で生徒にそう話した。生徒の間には感情的になり多少荒い議論が生まれたが、それももう落ち着いた。そして大して期待できないトランプ政権でも、多少良いと思われる点も幾つかある。まずクリントンと比べて「正直」なため、裏と表のギャップが減る可能性。そしてクリントンと比べてワシントンの外からの人材を登用するため、アメリカ政治がより民主的になる可能性である。この二つの点はそれ自体で問題と成りかねない点だが、トランプ政権を肯定的に捉えるのであるのなら、これらが挙げられるだろう。
日本への意味合いも大きい。これについては連載している「治安フォーラム」に、8000字の長めの論文を準備している。出版されるのは年明けかも知れないが、興味のある方は参考にして頂ければと思う。