Politologue Sans Frontieres 「国境なき政治学者」

ペンシルベニア大学政治学部博士号取得→アメリカ空軍戦争大学勤務→現在はセントルイス大学の政治学部准教授及び国際関係学科主任。専門はサイバー、国際安全保障。航空自衛隊幹部学校客員研究員(2016-18)

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研究者の方々へ、Global Studies Quarterly (https://academic.oup.com/isagsq) への寄稿を是非ご考慮下さい。副編集長として編集作業に携わっております。お気軽にお問い合わせください。日本の多くの大学がそうであるように、JUSTICE (https://contents.nii.ac.jp/justice) 所属大学の方々はオープンアクセス出版料金が免除されます。

2017年04月

4月分の「治安フォーラム」論文が完成した

極めてタイトなスケジュールの中で論文を一本完成させ、一年以上に渡って連載させて頂いている「治安フォーラム」に寄稿した。今回の内容は今月下旬に行われたトランプのシリア空爆が日本にどのような意味をもたらすかについてである。具体的には、シリア空爆がどのように朝鮮半島を刺激し、それに対して日本はどう反応すべきか、という内容である。

ここ数日は日本のメディアや論壇も北朝鮮関連のニュースでいっぱいで、日本社会で多少の混乱を招いていることも理解している。普段からの国防に対する意識がいかに重要で、国民を守るために普段からしっかり準備しなくてはならないという事実を明確にする状況である。

また、今回の緊張関係は北朝鮮側のみが起こしたのではなく、日本の同盟関係にあるアメリカ、そして特にトランプ政権に大きな責任があることを理解すべきである。そして今回の一連の出来事がそもそも必要であったのか、などの点についても議論が進むべきである。

同僚の送別会

国務省に旅発つ同僚のアンの送別会が大学近くのバーで開かれた。その名も The Block。職場からは歩いて10分ほどの場所だった。

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長居はできなかったがアン、旦那のアレックス、そして息子のジャックにしっかり挨拶してその場を後にした。

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トランプ風刺の続き

一ヶ月ほど前に掲載したニューヨーカーの風刺画のフォローアップが掲載された。トランプ政権が始まり100日後のアメリカを端的に示すとこんな感じ。日本のメディアはもっと突っ込んでトランプ政権を報道すべき。

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准将への昇進

空軍戦争大学で6年前に担当した生徒二人が、最近准将の階級に選ばれた。戦争大学卒業者で、全員優秀な大佐の中から10%しか昇進されないため、これは多くの人にとっては偉業に値する。

このリストに掲載されているキッド(彼のコールサイン)とは東南アジアの授業で一緒になり、タイ、マレーシア、フィリピンまで旅行出張した。当時の彼はまだ中佐で、ギリギリ「ゾーン」に引っかかり大佐昇進が決まったばかりで、バンコクのホテルで昇進祝いをみんなで行った。その彼がこれからはジェネラル・オフィサーになるのである。

これはマレーシア南部の施設での会議にて。

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クアラルンプールのKLCCにて。

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大学のソフトボールのチームでも一緒で、試合の後は何度も一緒に飲みに行った仲である。

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子育て日記1

「24-7」のフルタイムで子育てをするのは身体的に中々ハードなことである。しかしこの大切な時期に母親と一緒にこの子の面倒をみるのは大切である。我が子に絶対的な愛を注ぐのは親の責任であるのと同時にそれ自体で幸せな事だからである。

先週はイースターで大学は一週間の休みだったので、ほとんどの時間を自宅で過ごして育児と家事に従事した。出産の数日前に集中して研究を進めて、3本の論文を完成させて専門誌に投稿しておいた。育児で固まった時間が取れないと思っていたためで、結果としてそれで正解だったと感じる。あとは論文にいい結果がでることを祈っている。

拙著「「アメリカ第一主義」に対する日本の政策」が出版されました

治安フォーラムの最新号にて、拙著「「アメリカ第一主義」に対する日本の政策」が出版されました。

本稿では現在のトランプ政権はアジアで活動するにあたり、特にアジア諸国の国益を見て動いているというわけではなく、あくまでも「アメリカ第一」で行動していると主張しています。結果として「アメリカ第一」主義と日米同盟には大きな隔たりがあり、安倍政権はそれを理解して防衛政策を練るべきだと論じています。また、日本の対ロ政策も日本国内での見方は海外のとは異なり、より現実的に交渉を進めるには国際的な視野を取り入れるべき、とも書きました。

興味のある方は是非どうぞ。

今後の研究出版の予定

国際関係学のある専門機関から連絡があり、今後編集予定の中国政治に関する本に私の論文が掲載されることになった。内容は日中関係。通常の歴史問題や経済関係だけに焦点は置かず、サイバーなどのあまり研究が進んでいない部分にも言及する予定である。

また、現在客員研究員をしている航空自衛隊幹部学校からの依頼で、研究論文を執筆することになった。重要な国防機関に貢献できて嬉しい。締め切りまでには時間があるのでゆっくり内容を見極めて書こうと思う。

トランプによる北朝鮮先制攻撃の可能性

昨日の大学院の授業の中で、シリア空爆後のトランプの外交政策の議論の一環で、近い将来トランプが北朝鮮に先制攻撃をするかもしれないとの話をした。先ほど、ワシントン発の報告でその可能性について言及されている。

US may launch strike if North Korea moves to test nuclear weapon: report

http://thehill.com/policy/defense/328780-us-may-launch-strike-if-north-korea-moves-to-test-nuclear-weapon-report

学生達は少し驚いてはいたが、私はトランプの先制攻撃は十分あると感じている。現時点では日本でもアメリカでも攻撃はないとの見方が強い。実際、攻撃はないかもしれないし、私は攻撃すべきでないと思う。しかしトランプの場合は常識が通用しない。衝動で重要な決定をするため、予め日本と協議をしたり情報を共有するとの報告もあるが、現実は日本に通達するのは攻撃直前になってからだろうと思っている。そして日本政府もその準備をしていると確信している。

久しぶりのカルディス・コーヒー

スケジュールの関係で比較的長時間大学にいなくてはいけなかった先日、久しぶりにカルディス・コーヒーに行く機会があった。ここ最近は育児の関係で仕事といえば自宅と職場の往復をできるだけ早く済ませるというものだが、キャンパスを少し歩いてみると、中々雰囲気が良い。

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カルディス・コーヒーはお気に入りの喫茶店、とはいってもゆっくりする時間はないので、大学近くのブランチにほんの数分しかいられない「ゲリラ」訪問であった。記録を見ると、最後に訪れたのは2ヶ月前だったようだ。

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今回試してみたのは、ターキッシュ・ラテ。いつも通り自家製のバニラ・ラテにしようかと思ったが、購入直前になってメニューで見つけた。味はというと、多少のシナモンがきいた甘さ控えめのラテだった。写真は一杯飲みながら授業の準備をしている模様。

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クシュナー補佐官のイラク訪問

つい最近イラクを訪問し軍隊デビューを果たしたトランプのアドバイザーであるジャレッド・クシュナー。訪問時の様子がアルバムのような感じで掲載されている。参考までに。

http://taskandpurpose.com/jared-kushner-iraq-storybook-pictures/amp/
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