Politologue Sans Frontieres 「国境なき政治学者」

ペンシルベニア大学政治学部博士号取得→アメリカ空軍戦争大学勤務→現在はセントルイス大学の政治学部准教授及び国際関係学科主任。専門はサイバー、国際安全保障。航空自衛隊幹部学校客員研究員(2016-18)

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2019年02月

セントルイス中心部の中華料理屋

先日、セントルイス中心部の中華料理屋を訪れた。昼食をたまに買いに来る場所である。毎回来るたびに人が列を作って並んでいる。人が多い時間などは10分以上待たされることもある。

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店内はいたってシンプルで、ここでオーダーして食事を受け取る。

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セス・ジョーンズ博士の講演@ワシントン大学

木曜日はお隣のワシントン大学に赴き、CSISで研究するセス・ジョーンズ博士の講演に参加した。彼の話の中で注目された部分はタリバンとの交渉で、それが現在と今後のアフガニスタンとパキスタンにどう影響し、トランプ政権によるアメリカの「撤退」が何を意味するのか、というものだった。私も最初の本でアフガニスタンの対テロ戦争に関して分析しているので、とても面白い話だった。

講演の模様。この写真では席が半数ほどしか埋まってないが、その理由は講演の終わりの時間にこの写真を撮ったからである。講演は最初から満員御礼だった。
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講演の後は主催者からの招待でジョーンズ博士らとの夕食会に参加した。場所はイタリアンの Acero。ワシントン大学の職員が好んで使う場所である。ジョーンズ博士は、私が10年以上前にランド研究所で夏休みの研究員をしていたときに時間が重なっている。その時の話も含めて盛り上がり、楽しい時間を過ごすことができた。

ボスニア料理@セントルイス

セントルイスは移民の街という側面を持つ。和食を含むアジア系の大きな食品店があるように、ベトナム人や中国人は多い。また、世界各地の食品を集めたグローバル・フードという店もあり、ロシアからインドまで多くの人が買い付けに来る。

ボスニア人が多いことでも知られる。今回はセントルイス市南部にある、ボスニア料理を出すカフェを訪れた。その名は Berix

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特に宗教色のないインテリアにはヨーロッパ南部とも感じられる絵が飾ってある。言葉とアクセントから察するに、この店の店員と、食事しにくる客の多くはボスニア人(アメリカ人ではなく、現地からの移民)や、バルカン半島出身者と感じられる。

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今回挑戦したのはハンバーグとポテトサラダ。ハンバーグは日本人の好みの味で、このポテトサラダと一緒に食べるととても美味しい。

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オックスフォード大学の戦争研究所にて講演します

static1.squarespace.comオックスフォード大学の戦争研究所から連絡があり、6月下旬に開かれる予定の学会で講演することになった。様々なパネルが用意されているが、私のパネルは初日であり、そこで話す内容はサイバー戦争である。

オックスフォードを最後に訪れたのは10年以上前になるだろうか、友人のマイクとウォルターと会い夕食会に参加したいい思い出がある。

セントルイスのサイバー関係ネットワークに参加してみた

先日、セントルイス中心部で開かれた、サイバー関係者の集会に参加してみた。その晩は授業があったため30分ほどしか顔を出せなかったが、数十人が集まっていた。その晩はトランプ大統領による一般教書演説の日だったので政治に関心が強い人は別の場所で生放送を観ていただろうが、この場所には政治よりも強い関心が集まっていた。

30分の間に私は4人の関係者と名刺交換した。それもそのはず、今回の目的はネットワークであったからである。先月より大学の国際関係学科の担当になり、学科拡大の目的のため、サイバー問題専門家との交流を含め、大学外のネットワーク作りを始めたのである。

開催場所は T-Rex というスタートアップの本部で、大学から車で10分ほど。セントルイスでは注目されている会社である。その場所で、イリノイ州にあるコンピューター関係の会社がその日だけオフィススペースの一部を借り出し、ソフトドリンクとピザを無料で出して地元の専門家のネットワークの場所を提供していた。見た目は、グーグルやFBなどの自由な空間を真似て作られたオフィススペースである。

夕食を済ませていた私は食事には手を出さず、初めて見る人たちの中に入り挨拶をした。アメリカは初めての人でも簡単に人の輪に入ることができるという、素晴らしい文化を持っている。相手の目を見て堂々としていればとても簡単に知人を作ることができる。

今回会ったのは地元のスタートアップ(日本で言うベンチャーなるもの)を経営している若手数学者から世界の大手企業でコンサルをする外国人まで様々なバックグラウンドを持つ人たちだった。

その人たちとはその後もメールで挨拶をし、今後の人間関係の構築を促進するようにしておいた。

国際関係学科主催のイベント

先日、担当している国際関係学科の主催でイベントを催した。学科教員陣による国際問題のプレゼンを通して学部生との懇親を深めることを目的としている。下の写真で見られるように、責任者である私がMCをこなした。

ちなみに右手前の学生らが食べている緑色のものが何か分かるだろうか? 枝豆である。アメリカ人は枝豆が好きなのをご存知だろうか。今回は生徒からのリクエストで出したのだが、凄い人気で、大きめのパックを2つ全て出したところほとんど無くなった。

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若手教員のマットによる中東問題に関する講義。

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普段は教授会議やゼミなどに使われるこの小さな部屋は満員御礼で、立ち見が出た。

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マーク・ヘンショーの The Last Man in Tehran を読んで

マーク・ヘンショーのスパイ小説 The Last Man in Tehran を読んでいる。まだ途中だが、興味深い点が幾つかある。

英語版45ページ目。ロンドンのレスター・スクエアの Wagamama という和食店に、CIA元長官とその旦那が夕食を食べに行くと書かれている。ロンドンに数ある和食店の中からここを選んだのは面白い。より高級店もあるだろうに。

148ページ目。ワシントンの Ben's Chili Bowl という有名店でモサドのスパイが食事をする場面が描かれている。有名店だが実は不健康な食事を出すことを正直に書いている。

私もランド研究員時代にここに行くよう薦められ、そこで昼食を取ろうとした。店内に入り列に並んでいる間、そこで食事をしていた人たちのホットドッグやらポテトやらがあまりに脂っこかったのを見て、食べるのをやめた記憶がある。ここで食べるくらいなら、House of Cards に出てくる Freddy's BBQ Joint で食べるほうがよい。架空の店だが。

ヘンショーの作品は全部読んでいる。CIAの元工作員だった彼は素晴らしいスパイ小説を書く。ちなみにシルバの The Moscow Rules も読んだが、それと比較してもヘンショーのが面白い。

Small Wars and Insurgencies にて論文出版

数年fswi20.v027.i05.cover_かけて完成させた別の論文が、今度は Small Wars and Insurgencies にて出版されることになった。

数年前にフィリピン大学で客員研究員をしていた際に始めたもので、出版されるまで8年近くかかったことになる。

その間にも博士論文や他の論文を出版した。この論文に関しても努力はしたのだが、やはり書く内容と狙う媒体によっては、出版に辿り着くまでの時間が異なる。

こうして出版に至るのは嬉しいこと。ちなみにこの Small Wars and Insurgencies で出版するのは、2011年2015年の過去2度に加え、3度目になる。


トランプ大統領の過去3ヶ月の個人スケジュールが暴露さる

トランプ大統領の過去3ヶ月の個人スケジュールが、ホワイトハウスのスタッフから暴露された。ここから読める。

トランプの仕事日の自由時間の長さが印象的だ。例えば11月13日のスケジュールを見ると、朝の8時から11時までは executive time で、午後の4時には仕事を終えているとも見える。

大学教授のスケジュールとあまり変わらないので少し笑ってしまった。

深い分析はここを参照のこと。

米中貿易問題に関する講演

セントルイスの国際問題評議会からの依頼で、4月に米中貿易問題について講演することになった。専門が違うこの私に貿易問題を話すように依頼するとは、よほど良い講師が見つからないのだろう。

しかし私にとっては名誉なことなので受けることにした。去年は地元の高校で米中関係について話したので、それの延長線として幾つか論点を考え、米中関係がどのようにして地元の経済に影響を与えるのか、などについて話そうと思う。
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