Politologue Sans Frontieres 「国境なき政治学者」

ペンシルベニア大学政治学部博士号取得→アメリカ空軍戦争大学勤務→現在はセントルイス大学の政治学部で教えています。政治学部准教授、国際関係学科主任、そしてアジア学科主任。国際関係学、安全保障、東アジアの政治学を担当しています。

2020年04月

毎日新聞記事「「昭和のオフィスか」 最前線の医療現場に強いられる「手書きでファクス」 新型コロナ」

これに関してはもっと前向きに改善していかなくてはならない。今批判されている、ハンコの使用も同様。


PBSのフロントライン

時間を見つけてはPBSのフロントラインの過去版を観ている。日本で観れるかどうかは分からないが、アメリカでは無料なので助かる。



最近観たのは、

China Undercover

Battle For Hong Kong

The Luanda Leaks

Taliban Country

The Crown Prince of Saudi Arabia

今少しずつ観ているのは、

The Trial of Ratko Mladić

日本の抑止政策に関する論文が完了

日本の抑止政策に関する5千字の論文を書き上げた。これは2月にオランダで行われた学会に提出していた論文で、幾つか新しい情報を組み入れたものである。早くて今年後半、おそらく来年の前半にヨーロッパを中心にして出版されることになる。

論文の内容は、抑止に関する概念は日本でも西洋でも似てはいるが、それに対する政策には大きな隔たりがある点。米国を主にした西洋の概念は軍事力を用いた反撃能力を元に抑止政策を立てるが、日本の場合は様々な力の要素を元に防衛力を中心にした抑止政策を整える傾向が強い。この背景には日本国内の独特な法的環境と、平和主義と専守防衛の概念に基づく規範の影響力が強いことが挙げられる。

これはオランダ国防大学主催のチームで、一緒に仕事をしていて楽しい連中だった。主催者とも食事などを通してお互いを知ることができたし、今後もよい仕事関係が気付ければ理想的だ。



コロナ肺炎がもたらすアメリカでの就職活動へのインパクト

今年アメリカで就職活動をする博士候補の方々には申し訳ないが、この方の意見には賛同せざるを得ない。


私が初めて就職活動したのは2010年。リーマンショックの影響が残る悲惨な年だったが、米空軍に就職することはできた。

就活される方には今後も応援を続けます。

良書「マトリ」読了

先日届いた書籍の一つ、「マトリ」を読了。お薦めする、良作である。



本書はとても良く構成されており、一般事例や経験談に基づく話の内容も豊富で、解説も分かりやすい。初心者から業界関係者まで幅広く受け入れられるだろう。同時に「今後の捜査に支障のない」やり方で情報を公開するため、機密等もしっかり守られている感がする(ただ我々読者はそれを確証することはできない)。

また、著者は「現場」での時間が長かったためか、視点も国政などではなく、地方や地域を中心とした「現場」である。そのため話の内容も必然的に戦術や薬の種類や効果など、現場での話題が豊富で読者も飽きない。一方でその分、立法や国家公務員とのやり取りなどの国政レベルの話が限られているため、それは別の書籍で補う必要がある。

この素晴らしい書籍を分析レベルで言うと、以下の赤い色で示すレベルが相当している。

・政策
・戦略
・作戦・運用
・戦術


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