Politologue Sans Frontieres 「国境なき政治学者」

ペンシルベニア大学政治学部博士号取得→アメリカ空軍戦争大学勤務→現在はセントルイス大学の政治学部で教えています。政治学部准教授、国際関係学科主任、そしてアジア学科主任。国際関係学、安全保障、東アジアの政治学を担当しています。

2020年07月

三島由紀夫の「金閣寺」読み始め

三島由紀夫の「金閣寺」を読み始めた。

まだ最初の40頁ほどだが、永続的な美しい文体と著者の感受性の豊かさに感銘を受ける。

文中での著者の特徴として、2つの物事を抽象的に「対照」させ、その間をまとめる手法をよく用いているという印象を持つ。

最近金閣を訪れたのは米空軍兵を連れて行った5年前か。その後家族旅行でも行った。


Business Journal 誌「三沢空港から青い森鉄道・三沢駅まで歩いてみた…米軍基地の異国感とさびれた昭和感の同居」

Business Journal 誌の「三沢空港から青い森鉄道・三沢駅まで歩いてみた…米軍基地の異国感とさびれた昭和感の同居」は良かった。正直いうと、より長い論文でもっと写真があれば更に良かった。



その理由は数年前に通った場所がよく書かれているからである。短い時間だったが、八戸駅から三沢駅、三沢基地の間を通り色々見ることができた。

八食センターは素晴らしかったし、三沢基地から少し歩いた場所にある銭湯も良かった。宿泊したのは基地近くの情緒あるビジネスホテル。朝食付きで4千円!


 

サンデー毎日最新号

今週のサンデー毎日は良い記事が多かった。



特に良かった記事は2本。

まず、46頁目の高村薫氏の日本のIT現状の批評。ITの拡大に対する抵抗は、著者が指摘するとおり予算の問題もあるだろうが、より根本的には目の前にある、新しいものを取り入れる機会が必要だと感じていても、最終的には様々な問題を作り出すため面倒だと結論を出し、いままでずっと変化を抵抗してきた文化が日本国内に蔓延しているのだろう。

また、82頁目の海外留学の記事も良かった。日本国内にある、海外大学への進学者が多い高校がリストアップされている。普段中々耳にしない名前の高校も多く、どの学校が海外進学に力を入れてきたのかが分かる。

一つ問題なのは、そのリストには合格大学が並べられているだけなので、具体的に何人が受験し、その中の何人がどの大学に合格し、その中の何人がどの大学に進学したのか、という情報があればもっと良かった。

東京新聞「東京は今でもファクスと手入力 コロナ情報共有システム2カ月たっても導入進まず」

「技術大国」日本のはずだが、危機における対応能力がこれ。当事者の間で相当の抵抗があるのだろう。


ポスト・コロナの学者の仕事

ウィズ・コロナが幕開け数か月、学者としての今後の仕事の仕方を考える機会が多少あった。今後とも変化し続けるだろうが、現在の自分の見解を書こうと思う。

1.学会はズームなどで無料でできる事が確認されたので、今までのような参加費だけで数百ドルかかるような学会は廃れるか、参加費が下がるだろう。

2.また、長距離の移動をして学会に行くことも減るだろう。ズームなどのリモート技術は距離感を克服するからだ。大学の事務側はそれを知っているため余分な研究費を削るだろう。

3.私の大学は秋学期のキャンパスでのイベントは全てズームになった。学部会議や教員の研究発表も全てズームである。授業は教室で行うのが今のところは大半だが、学期の途中にオンラインに動く可能性は高い。

4.研究に必要な要人とのインタビューなども出張で行くのではなく、ズームもしくはメールだろう。私のように質的手法を使う研究者は出張が大切だが、最近はアーカイブもデジタル化され、自宅からでも見れる。

5.講演の謝礼の額も下がるかもしれない。ズームができるようになるため、招待側の予算は限られる。また、ズームでやるなら、なぜ謝礼を払うの?とも思われるだろう。

6.普段の仕事の場所も、大学に加えて自宅のオプションが増えるだろう。アメリカの場合は教員などは都市から近郊へ引っ越す動きが強まるのではないかと思う。都市住宅の魅力は多様性や便利さがあるが、消費者技術でそれが補えるし、少なくとも中短期的にはコロナの影響で都市住宅の魅力は減少したはずだ。郊外に住めば分かるが、綺麗で、安全で、静かで、便利な場所は多い。
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