Politologue Sans Frontieres 「国境なき政治学者」

ペンシルベニア大学政治学部博士号取得→アメリカ空軍戦争大学勤務→現在はセントルイス大学の政治学部准教授及び国際関係学科主任。専門はサイバー、国際安全保障。航空自衛隊幹部学校客員研究員(2016-18)

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2020年11月

入国審査官とのある会話

コロナ前、ドイツからのフライトから降りて、アメリカの空港の入国審査にて。

入国審査官:ハイ。

私:ハイ。

入国審査官:どこから来たの?

私:フランクフルト。

入国審査官:現地滞在は何日間?

私:4日ほどです。

入国審査官:ドイツ訪問の目的は?

私:会議に出席するためです。

入国審査官:何の会議?

私:テロの会議。

入国審査官:なんだって?

私:いや、あなたの思ってるような会議じゃなくて、学会の。学者がテロについて語る会議。ほら、これが私の大学のID。

入国審査官:ふーん。

私:(このご時世言うこと気をつけなきゃならんなホント)

感謝祭翌日に食べる牛肉

厚さ5センチのこの肉、どうやって食べようか?

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次期国防長官の候補にロイド・アスティン大将の名前が

散々フロノイの名が取り上げられてから、実はバイデンとの仲があまり良くなかったことが指摘され、彼女の国防長官指名の道筋も頓挫しかねない状態だ。

そんな中、国防長官の候補にロイド・アスティン大将の名前が挙げられた。



人種や性別以外の点でフロノイと大きく違う点は、アスティンが軍人である点と、ワシントン・インサイダーではない点だろう。後者は特にバイデンにとって大切な点だ。

私個人としても、ワシントンのアウトサイダーにももっとチャンスを与えるべきだと感じている。フロノイは今までずっとワシントンで、政財界とネットワークを築き上げながらここまで来た。ただ、オバマの時にも見られたように、そのような人物を優遇し続けてきた。その点、トランプは外部から積極的に採用したので(無論、せざるを得なかった点もある)、私も多少は評価している。

バイデンはもう既に国務長官や大統領安全保障補佐官などのポストにインサイダーを採用している。国防長官など他の重要のポストにはより柔軟に考慮してもらいたい。

今年の感謝祭

妻が感謝祭の食事を作ってくれた。家族で楽しみました。

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今学期最後の授業はゼミの総括

今学期最後の授業は2時間ほどゼミの総括をした。今回はズームで行った。教室での授業と違い、生徒がマスクをしていないので、全員の顔をスクリーンで見て授業をすることができるのが長所の一つである。

授業では、生徒が書いた期末論文を元にして、学期全体で扱った大切な部分を幾つかピックアップし、生徒の発表を中心として授業を進めた。

話の内容は戦争の原因からサイバー戦争、民族紛争から環境問題、そしてアメリカの安全保障政策を含め、中々ディープなものになった。

単にそれらを議論するのではなく、今回はクラウゼウィッツと孫子の兵法を混ぜたため、レベルは高いものになったが、古典と現代の文献のマリネーションから学ぶことは多い。

授業の終わりには卒業する生徒をみんなでお祝いし、ゼミの生徒に感謝の念を伝え、予定通り終わらせることができた。

日米同盟ウェビナーは12月11日

先日書いた、日米同盟に関するウェビナーの開催日は12月11日に決まった。

ワシントン時間の正午開始なので、日本時間では12日午前の2時(!)。中継で見る日本人は少ないと思われるため、主催者が録画してネットに載せるのではないかと感じる。

自衛隊とサイバー戦争に関するインタビュー

ドイツの研究機関から連絡があり、ドイツ議会の調査の一環で自衛隊とサイバー戦争に関するインタビューを受けることになった。

インタビューの内容はよく分からないが、日本の安全保障政策に関する私の研究出版などを見ていたのだろう。

ドイツとの時差は7時間。なのでこちら時間の午前中にズームで行う予定。

サイバー攻撃のゲーム

無料でできるサイバー攻撃のゲームがある。



私も数週間前にやってみたが、最初は特に難しく感じる。しかし現実味はあり、普段考えない大切な部分を理解することができる。お薦めします。

米軍の大佐は退役後何をするのか?

米軍の大佐は退役後何をするのかについては、このブログでも何回か書いてきた。今回は今までのまとめと、少しの新たな情報を。

まずは年金。この米政府のチャートによると、私のほとんどの元同僚がそうだった、30年間勤続後大佐で退役した場合は、毎130万円程度受け取っているようだ。

それもあり、退役後の大佐の多くはリラックスした生活を送っているようだ。これは私のソーシャル・ネットワークから明確である。彼らの再就職先を適当に見てみると、このようなブレイクダウンを得ることができる。

無職(退役後少なくとも1年間):2人
農家:3(彼らは gentleman farmer と自称する)
看護師:1
退役軍人サービス関係の契約社員:2
ネット会社副社長:1
民間人として軍隊もしくは契約会社:5
民間パイロット(飛行機、ヘリ):4
民間大学事務員:1
不動産営業:2
雑誌編集者:1
治安関係:2
不明:多数

基本的に退役後も軍隊になんらかの形で所属する人間が多い。他にも、軍隊で得た技術を生かしたパイロットも多い。また、農家出身の軍人は元々多いこともあり、退役後は農家に戻りゆっくり年金生活する者も多い。

来月日米同盟に関してウェブで講演します。

知り合いから連絡があり、来月半ば辺りに日米同盟に関する共同講演ウェビナーを行うことになった。詳細は数日後ここにも掲載する予定。

私の話す内容は、日米同盟の軍事的側面。楽しい分野である。

講演は15分ほどでその後質疑応答の時間がある。ウェビナー全体は1時間ほどで終了する予定。日本からも視聴ができると思う。
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