2e21261a.gif
私が購読している軍事技術系情報サイトの Defense Industry Daily (購読無料、ここから)には、今朝のシリーズで日本のミサイル防衛の記事がトップニュースで伝えられた。

ハワイ沖で米海軍の発射したミサイルを迎撃したのは日本の誇るイージス艦「こんごう」。イージス艦とは一般的に、スパイ・レーダーと呼ばれる数十もの軍事標的を一度にトラックすることのできるシステムを持つ最新鋭の駆逐艦。SM3(スタンダード・ミサイル)を発射し初めての試験で見事に成功。私もミサイル防衛には基本的に賛成するため、今回の成功には嬉しく思う。

ただ問題も残っている。例えば、この防衛システムが対抗すべき軍事脅威の存在が不明確な点、米軍への技術的な依存が強い点(日本独自の技術がどこまで使われているか、今後の日本の技術が使われるための柔軟性がいかなるものか)、日米間のミサイル防衛におけるトップレベルでの危機管理システムの欠如、ミサイル防衛が持つ政治的意味合いに関する議論の欠陥、そして現在の日本の周りの政治状況に対してミサイル防衛に投資する経済的な理由付けがどこまで説得力のあるものか、など。

そしてもちろん、防衛情報流出の問題。

イージス艦情報流出、米次期国防次官補が防止策徹底求める

あと興味深いのは、今の時点で北朝鮮、中国、そしてロシアが何も文句つけていないこと。なんでだろうね。

イメージhttp://www.worldnetdaily.com/images/japankongo2.gif