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最近気になる世界の国々」シリーズの第2弾。

1.セルビア

私も7年前に訪れたことのあるバルカン半島に位置するセルビアでは、先週日曜日に現職のタディチ大統領が再選を決め、親欧政策の継続が決定的に。欧州連合への加入を目指すもコソボの独立問題がそれを妨げる。プーチンの圧力をかわながら「ヨーロッパの火薬庫」をどう西洋化させるか見もの。

2.パキスタン

先日米軍航空機によって爆殺されたアブ・アル・リビ氏はかつてアルカイダの作戦本部長と噂され、事実上のザワヒリの右腕だった。そして出身は遙か彼方のリビア。今日の報道によると指名手配されていたリビ氏は殺害されるまでパキスタン国内を自由に歩き回り有力者との会合を重ねていたとか。今月再選を控えるムシャラフ大統領、アメリカを上手く使ってますな。

3.イスラエル

2006年の第2次レバノン戦争(レバノン侵攻)の失敗を原因を追究する「ヴィノグラド報告書」が先週末発行された。オルマート政権を徹底的に糾弾するかと思われていたが、根本的な問題は政治・軍事のトップレベルにあると意外とマイルドな結論に。同時に敗北を認めない態度がまたいい。事実、ヒズボラの一方的な勝利とレッテルを貼ることは難しい。

4.チャド

アフリカ北部に位置するこの元仏領植民地はここ数ヶ月の間、国軍と反乱軍の紛争が続いていたが、それが先週末ついに本格化。隣国のスーダンがダーフールでの反乱を内密に支援するチャドを転覆させようとチャド国内の反乱軍をサポート。その反乱軍がついに昨日首都のンジャメナに侵攻し大統領府を一時包囲。事態を重く見た仏軍は西洋市民を国外脱出させこのクーデターは長期化の方向へ。国連軍・アフリカ連合軍の音はまだ聞こえない。

5.アラブ首長国連邦

つい先日再婚果たしたサルコジ大統領率いるフランスが、この産油国に軍隊を駐留させることが決定。さすがは旧宗主国、やる事がシブい。今年のフランスの外交政策は特に中東方面において面白くなると思う。

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おまけ

今日の National Journal から抜粋。

"The Sept. 11 commission's executive director had closer ties with the White House than publicly disclosed and tried to influence the final report in ways that the staff often perceived as limiting the Bush administration's responsibility, a new book says," AP reports. "Philip Zelikow, a friend of then-national security adviser Condoleezza Rice, spoke with her several times during the 20-month investigation that closely examined her role in assessing the al-Qaeda threat. He also exchanged frequent calls with the White House, including at least four from Bush's chief political adviser at the time, Karl Rove."

やっちゃったねーって政治学者にはちょっぴり興味深いネタ。

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今日の CFR.org Daily Brief から抜粋。

Shanghai Cooperation Organization: The Brookings Institution argues that the Shanghai Cooperation Organization’s anti-U.S. tendencies are overstated, and that Japan has an opportunity to work as an intermediary between the group and the West. This Backgrounder explains the rise of the Shanghai Cooperation Organization.

外務省頑張れ。

写真:http://www.supportshirts.com/page_06_balkannews/img_thumbs/juni24_2007_tadic_putin.jpg