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現在の私の仕事の内容は特殊作戦部隊による対テロ戦争の戦略・作戦考案なのだが、その研究の目的に私自身が個人的に強く賛同しているためその分気合が入り、自分なりの効果を予測している(参照:http://psf.blog.drecom.jp/archive/183)。同時にこの研究課題は私の博士論文に直結する内容であるため士気が特別高い。

昨日はボスのデービッドと2時間以上会議をこなし、当研究所でアラビア語を自由に話すテロ専門家と数十分間話す機会があった。

アルカイダを研究していると、入ってくる主要情報はアラビア語であり、その重要性をひしひしと感じる。もちろん地域的には、パシュトゥン語やウルドゥー語などがアフガニスタン・パキスタン国境に当たる「現地」の言葉なのだが、メディアなどを通す研究で頻出するのはあくまでアラビア語であり、今まで学んできた英語も仏語も露語も副次的にしか使えない状況に直面し、改めて言語の重要性を実感した。テロ研究の同業者で(私は「テロ専門家」とは名乗らないが)今日のワシントンポストの記事(Al-Qaeda's Growing Online Offensive, http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2008/06/23/AR2008062302135.html?hpid=topnews)を読んだ者なら分かるだろう。

写真:図書館にあるジェーンズ年鑑。シリーズで連続して揃っているのを見るのはここが初めて。一冊10万以上の代物。