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月曜はランド研究所での発表会。待ちに待った、今夏の集大成の日である。

当日は朝から監督のデイビッドと最終打ち合わせをして発表の内容を確認。開始数十分ほど前からは一人になり、少しずつ緊張が高まり重圧を感じたため昼食も取らずに、精神統一しながら最後の準備を続ける。

2時、発表開始。私のトピックは「アルカイダ戦における戦略対話の役割」。対話というソフトな単語を使うが、発表の中身はテロリストを相手に構想され、情報戦、心理戦、特殊作戦をフルに織り交ぜた戦略・作戦論である。具体的には国内世論の操作方法、偽情報の作成と流布、カウンター偽情報、アルカイダ内発の誘発作戦など。もちろん、単に作戦案として刺激的なだけでなく、その現実性とのギャップから発表参加者(観客)からの反発は簡単に予想できる、非常に物議を醸す内容である。もちろん宣伝効果もあり、発表開始の数分前から会場を満席にした。

準備が功を奏したのか、発表はスムーズに進む。しかしそれも最初の30分のみ、少しずつランド特有の研究者からの介入が始まる。一度入ると止まらず、2人から3人、4人と意見が飛び交う。私が慣れている大学での発表会はより「紳士的であり」、ランドのとは大きく異なる。反対意見も幾つか出、私も応戦。自分の発表のコントロールを少し失いかけながらも、何とか最後まで終わらせる。想像していた形で終わらせる事はできなかったが、また途中で退場者も出たが、自分を信じて行った研究とその主張を最後まで勇気を持って守り抜いた。

終了後、次善のパフォーマンスに少し落胆しながら片付けていると、監督のデイビッドが喜びながら褒めてくれた。私にとっては初めての体験だったのだが、この「ディベート」形式の発表会が実はランドスタイルらしく、今回は上出来で誇りに思ってよいらしい。私にとっては全く意外な反応だったが、その後、他の参加者とも話しをしてみると気に入っていたらしく、サンタモニカ事務所で私の発表を聴いていた、全く知らない方々からも個人的に将来の研究方法についてのアドバイスを頂いた。タフな参加者が多かったが、こんな経験を乗り越えて強くなっていく自分を感じている。大変な試練だが、頑張ってみるもんだ。

また、特に嬉しかったのが、ここ数ヶ月の間お世話になった上級研究員の数名が顔を出してくれた事。月曜日と忙しい中、わざわざ時間を作って来てくれた。思い出のために記録をしておくと、監督のデイビッドはもちろん、9月からオックスフォードで博士号を始める、私の姉のような存在になったナディア、私のもう一人の姉のようになったべス、少数派の意見でも勇気を持って主張するカール、私とは明らかに考えを異にするが応援してくれたビル日本政治にも詳しいトム、鋭い反対意見を発するアンヘル、当日イラクから帰ったばかりのトッド、サンタモニカの事務所からは伝説の経済学者チャールズ・ウルフら数名、ピッツバーグからはロウウェルら数名。そして誰よりも大切な、今夏友人になった同僚のアニット、ステファニー、オリアナ、アーニャ、ネイサン、サラ、フランシスコ、アダム、ベン。他にも名前を知らない人が多く参加してくれた。

苦しさとプレッシャーを乗り越えて、また一段と進歩した。ランド研究所の軍事専門家と議論を交わし、部分的にも彼らを印象付ける事ができ、アメリカ最先端の軍事学も少しずつだがやっとつかめて来た。後はここからどう伸びるか。

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イメージ: http://www.causes-of-terrorism.net/images/taliban2PT.jpg