この議論の背景を理解していないので自信を持っては書けないが、民主党の浅尾慶一郎氏が述べた、「敵基地を攻撃する能力が必要」という意見に一般的に賛成する。大切な防衛問題に一貫性の欠ける民主党だが、この意見は特に悪くない。

民主・次の内閣防衛相、「敵基地攻撃能力の保有必要」

ただ問題は、その能力は既に存在している磨B要はその事実を日本国民に正確に伝えるべきなのにも関わらず、朝日が誇張して反応してたまたま記事になっただけであろう。

日本の防衛で面白いのは、その潜在的な政治意図(「日本は軍国化する!」)が誇張されているのに対し、その実質的な軍事能力が過小評価されている点。アメリカにいると後者の意見を聞く機会が多い。例えば3ヶ月前に書いた記事に加え、東アジアの軍事問題の話をしていると仮定の話で、Japan might decide to rearm itself so... という表現もよく聞く。言葉の定義の問題もあろうが、現実はもっと先を進んでいる。

-----
Samuel Barber: Agnus Dei (Adagio for strings)