予定通りハノイ到着。火曜日の夜にニューヨークを出発してハノイに着いたのは木曜日の朝。日付変更線をまたいでの飛行機での移動のため、私の水曜日はかき消されてしまった。あの映画プラトーンの図書版の中でも、主人公のクリス・テイラーの誕生日が、戦争でベトナムに向かうための移動の間で同じようかき消されていたのを思い出す。そんな始まりだった。

道を歩けばキャベツやら鶏肉などのゴミが普通に捨ててあるハノイ。ベトナムの水準では高級に当たる私のホテルでも、足を一歩踏み出せば、鶏が所狭しと走り回り、一般の排水溝(ドブ)がむき出しで流れているのである。首都のど真ん中でも想像しがたい空間がある。

そんなベトナムでも、軍事史の視点から見れば世界でも突出した誇り高き国民国家である。何十年と渡った植民地時代の苦労の後、世界政治の最先端を走っていたフランスを駆逐しアメリカを連続して撃破した。

そのフランスを倒した主な戦場のディエン・ビエン・フーに行くのは明日早朝。一体何を学べるか、楽しみだ。