hts_070602a9307c036_2ここでもたまに書く、戦時中に研究者を軍隊に従属させて現地の活動の効果を上げることを目的とする、Human Terrain System。最近発売された Foreign Policy 誌によれば、一人の研究者にかかるコストは平均して4000万円との事。その中には訓練、保険、住居など全てのコストが含まれる。私は基本的にこの制度を支持するが、アメリカ国内ではその効果、道徳などの面で議論が続いている。

その制度のウェブサイトを見てみると面白い。特に興味を引くのが、推薦図書と映画のリスト。一番最初に来るのがアルジェリア独立戦争の名画、Battle of Algiers。その下にはアメリカ陸軍を中心とする頭脳派軍人による、対反乱軍戦略に関わる著書が多く示されている。米軍がどのような考えを用いてアフガニスタンやパキスタンで活動を続けようとしている姿勢が、部分的にだが理解できる。

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イメージ:http://www.wired.com/dangerroom/tag/human-terrain/page/3/