今週、テキサス工科大で開かれたアメリカ軍事戦略の会議に出席、論文を発表してきた。

旅行の楽しみは、初日の乗り継ぎのためストップオーバーしたテネシー州メンフィスでいきなり膨れ上がる。コロンビア大での私のTAとして知り合い、現在は米海軍のカウンターパートで教鞭を取っているスコットに遭遇。このブログでも数回登場している、私にとってはアメリカでの数少ない兄貴役である。乗り継ぎの飛行機を待つ間、最近のお互いの近況の話で盛り上がる。
 
テキサス州ラバックに到着したのは午後10時ごろ。空港から15分ほどシャトルで飛ばして宿泊先の Overton Hotel へ。チェックイン後はすぐに就寝。
 
水曜日6時に起床。8時過ぎに会議開始。スコット含む学者の発表を聴きながら数時間過ごす。午後、アフガニスタンとイラクの軍事状況のブリーフの後、テキサス工科大のキャンパスに歩いていき、まずは大学入試課に赴き知り合いに挨拶して談笑。その後、政治学部に赴き依頼されていた事務をこなす。

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夕方6時半からは参加者のためのリセプションに参加。当大学で日本政治を教える教授と知己を得る。夕食はテキサス自慢の大きなビーフステーキ。その夜は早めに退散し、翌日に控える自分の発表の準備をこなす。
 
木曜日午前5時起床。コーヒーを飲み込み自分の発表の練習を何度も繰り返し、質疑応答で予想される答えもほぼ完璧に用意する。8時半退役空軍大佐と今の私の基地に数年前勤務していた学者と一緒のパネル。100名ほどの聴衆を相手にマイクを使って20分ほど論文を発表。発表後、実は私の最大の武器である質疑応答もうまくこなし、十分満足してパネルを降りる事ができた。降りた直後からは興味を持ってくださった教授や退役軍人数名から良かったと話しかけられた。頑張った甲斐があった。

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その後は昼食を取り、学会関係者に挨拶を済ませ、午後2時、たまたま同じ飛行機だったスコットとシャトルに乗って帰りの空港に向かう。チェックインを済ませて地ビールのシャイナーで乾杯。私よりも数年年上の彼は、コロンビア時代の話から現在の状況、就職や個人的な話の内容までほぼ全て理解してくれ、そしてしっかり誠意を持ってまじめにアドバイスをくれるとても頼りになる人である。同時に、大学教授をしつつもこの1年間イラクで任務にあたっていた彼の体験談は面白い。知り合ってちょうど10年、こんな関係を今後も長く続けていきたい。

数時間のフライトの後、帰宅したのは午後10時近く。今回も良い経験になった。