先日予告していた通り、今日は「教授フォーラム」が大学で開かれ、現在進めている研究論文を発表した。午後1時開始で発表者は私。会場には我が学部のメンバーのみならず隣の戦略・指揮学部に加えて戦闘学部からも教授陣が合計で30人ほど参加。熱気あふれる会場となった。

パワーポイントのスライドをふんだんに使った30分ほどの発表自体はいつも通り練習していたため無難にこなせたが、今回は質疑応答の時間に極めて難しい質問を連発され、返答に詰まることが多かった。同僚からの質問は社会的側面を考慮したフレンドリーな表現に包まれていたが、その内容は実に的を得た批判的なものが多かった。特に教授陣のほぼ半分を占める将校からの質問は想像していたのとはかなり違い、私は迷い、戸惑い、自分の納得の行く形での返事ができずに、1時間強で終わった発表会の後は、普段の自分からは珍しいほどにヘトヘトに疲れてしまった。

ふと、去年の同時期にノースカロライナで行った学会発表を思い出した。今読み返してみると当時は少し違った経験をしたようだが、いずれにせよあの時も苦労したのを覚えている。

ただし発表が終わり、参加者一人一人のオフィスを訪れ、彼らと言葉を交わしてみると、失敗したと思っていたのはどうやら私一人だけだったようである。同僚は皆揃って肯定的な感想を述べてくれ、発表の内容を刺激的に感じてくれたようである。私もこのような形で大学に貢献できたのを嬉しく思うし、非常に多くのフィードバックを得れ、頑張った甲斐があった。

そして特に嬉しかったのが、参加していた空軍の特殊作戦部隊の代表が、後ほど個人的に話しかけてくれて発表の内容を褒めてくれた事。本物を経験した人間にそう言われるのは、普段入りっぱなしのアカデミックの世界の殻から少し足を踏み出したような、貴重で楽しい瞬間だった。