先週の金曜日は国立フィリピン大学での講演。今夏客員研究員としてお世話になっている「第三世界研究所」が主催し、大学教授や生徒の数十名が参加してくれた。

発表のトピックは「フィリピン南部の反乱軍の戦略的効果」。講演で使う資料には空軍から許可を得ていた。

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参加者には若手・生徒も含まれていたが、今週になって知ったことでは、当日は教授陣の参加が結構多かったようだ。
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発表はうまく行った。約30分の発表に続いての質疑応答では多くの人からコメントを頂き感激。実際にミンダナオでフィリピン軍を指揮した将官や、今政府と戦闘中の共産党員、現在進行中の和平交渉に直接関わっている政府の役人らも来てくれ、彼らとも発表後に直接話した。研究に役立つ資料をくれた方もいた。
 
私にとっては日米外では初めての研究発表で少し緊張したが、マイクを持ったらいつも通りの調子を取り戻すことができた。将来のフィリピンの政治を担うエリートを育てるこの大学での生徒と、彼らを育てる教授陣と直接話して考えを交換するのはとても有意義なことで、今回の発表会はとてもよい経験になった。