寺島実郎氏の「世界を知る力」を読んだ。アメリカを通じてしか世界を見るのではなく、世界中に散らばるネットワークの視点から世界を学ぶべきという主旨に強く賛同する。この点はこのブログにも当てはまる。私の大学移行の教育や現在の職場の影響からか、このブログはその多くのエントリーでアメリカ中心の見方をしている部分が多いため、自省すべき点である。

また、寺島氏の豊富な海外経験がとても上手く語られており、読んでいて楽しい。特に我々にとって限られた情報しかない中東での体験談など有益な情報も多い。それらを読んでいて思い出したのが私の高校時代。当時はシドニー・シェルダンの作品に感化され海外渡航を夢見るようになり、和書では柘植久慶氏の作品にも影響を受け、少しずつ国際安全保障問題に目を向けるようになった。特に、「カタンガ」などという言葉を初めて見て驚いたのを覚えている。