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職場の同僚は軍人生活が25年を越すのが多い。従ってありとあらゆる戦場の経験談を聞く機会がある。昨日はたまたま同僚教員のオフィスで生徒の個人面談をしていて、休憩の最中に壁にかかっているヘリコプターの絵の話をした。その絵にモガディシオを書いてあったので、彼に聞くと「ああそれはね」という感じで、かつて陸軍レンジャー部隊のユニットで一緒だったと簡単に答えていた。
 
その夜の食後、いつものように家でゆっくりテレビをつけていた。観ていたのはミリタリー・チャンネル(アメリカにはこういうのがある)の陸軍レンジャー部隊のドキュメンタリーだった。偶然、20年前のソマリア侵攻(米兵死者18名を出したモガディシオの戦闘)を報道していたのだが、突然、さっきまで一緒に話していた(20年前の)同僚がその戦闘の際のインタビューを受けていたのが映された。
 
まさかと驚いて調べてみると、彼は事実その作戦に参加し、一番最初のブラック・ホーク、スーパー64が墜落した場所の数十メートル先にいて作戦実行中だったということが分かった。彼は同時に別のヘリコプター(チョーク1)も指揮しており、無秩序極めるモガディシオという危険な場所で大変なミッションをこなしていたのが分かった。
 
なので今朝、彼のオフィスに行きその話しをすると彼本人が少し驚いていたが、その経験が書かれた本(マーク・ボウデンの「ブラック・ホーク・ダウン」、映画版はこちら)について少し語ってくれた。彼によるとその本の中身はほぼ真実に近いが、その中であまり良くないように叙述されているレンジャーとデルタ・フォースの関係は実はとても良かったらしい。その理由はデルタ隊員のほとんどが元レンジャーであり、2部隊の間の結束力は極めて強かっただからとのこと。

そしてその作戦は当時24歳だった彼にとってどうだったかと聞くと、「あれは与えられた任務をこなすだけだった」と素っ気なく言っていた。また、このモガディシオの戦闘の前には7度別の任務をソマリアで行っていたこと、当日は午後3時ごろの任務開始の約2時間前にインテル含むブリーフィングを初めて受け、その任務を理解したということ、そして当時は普段から普通にそのような状況を想定してのトレーニングを受けていたとのことである。
 
その後自分のオフィスに戻り、「ブラック・ホーク・ダウン」を手にとって見てみると、その同僚の名前が至る所に書いてあった。数年前に読了したこの本、また読まなくてはならないと思う。

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上の写真はここから。この戦闘が行われた日に撮影された唯一の写真で、私の同僚もこの一枚をオフィスに飾っている。