ミュンヘンに到着した翌日は、朝早くホテルを出て電車でフッセンへ。今回の目的地はノイシュバンシュタイン城。高校生の時にどこかの旅行雑誌で読んで以来、私にとっては恐らく叶わぬ夢のような憧れの存在だった。
この時期のアルプスの秋は冬のようにも感じる。この日のフッセンの最高気温は10度に満たずコートを着ても寒かったが、天気の変わりやすい山間地域であるにも関わらず雨は降らず、天候に恵まれた。
午前10時前、2時間ほど電車に揺られて終点のフッセンに到着。そのまま駅前のバスに乗り込みノイシュバンシュタイン城近くの村まで10分ほど。村に着くとチケットセンターで2人分の入場券を購入。オフシーズンであるため、購入のための列は短く(5分ほど)、ほぼ1時間後の入城券を買うことができた。
当日は城へのバスが休みだったので、代わりの馬車には乗らず、徒歩で山道を上ること20分、目的地に到着。その後、片道15分ほど更に歩くと城全体を写真に収めることのできる、滝の上にかかるマリエン橋という素晴らしい撮影スポットにたどり着き、良い写真を撮ることができた。
城内の観光は日本語での音声ガイドを聴きながらのもので、30分ほどだった。確かに綺麗な部屋を幾つか案内されるのだが、ほかのブログやサイトでも書かれている通り、夏休みなどの混んでいる時期で数時間待っての城内観光はそこまでの価値はなく(最長4時間というのを読んだ)、特にお勧めしない。ヨーロッパにあるこの種のほかの観光名所(例えばパリのベルサイユ)を訪れたことのある人なら特に強い印象を受けることはない。城の外から綺麗な写真を撮るスポットはいくつもあるので、入場制限で混んでいる場合は、特にチケットを買わずに城まで登り、その周囲から景色を取るオプションを真剣に考えるべきである。
その後は村のレストランで軽食を取り、再びバスでフッセンの駅まで戻り、駅近くを簡単に散歩して午後2時過ぎの電車に乗り込んだ。この時間のファーストクラスの席はガラガラでゆっくり休むことができた。
ミュンヘンに着くと、限られた時間をフルに使いながら市内観光。この街を歩くのは初めてだが、歴史、伝統、そして文化溢れる素晴らしい観光都市である。我々は前夜に目につけていた土産屋でドイツ名物の大きなビールジョッキを購入。そして市内を歩き写真を撮りながら、ミュンヘンと言ったらここ(とは言っても私は教わるまで知らなかったが)、立地に恵まれた Dallmayr 本店に赴き、コーヒー、紅茶、チョコレートの入ったマグカップをお土産に買った。
夕食はミュンヘン西部にあるイタリア料理屋の Da Ugo で取った。我々はシーフードパスタと茸のクリームパスタ、そして Ayinger という美味しい地ビールで乾杯。久しぶりの登山で疲れ、長い一日を締めくくるにはとても美味しいご飯だった。調べると日本人にはほとんど知られていないレストランのようで、ほぼ満席に近いこの店で食べるのは地元の感じの人がほとんどだった。確かに交通が不便であるのだが(Pasing 駅からバスもしくはタクシーで10分ほど)、値段もお手頃で雰囲気も良く、英語も十分通じるため、ミュンヘンでの美味しいイタリア料理に興味のある方には特に強くお薦めする。
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