斉藤先生の著書に関する記事がJBプレスで掲載されている。とても良い記事で、教育関係者には専門問わず強く薦める。

「日本を真に変えるなら政治家より英語塾」
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/41521

以下の部分が特に印象的で、共感する部分が多い。



「日本の大学生は全般的に学ぶ意欲に乏しいと感じます。高校まで強いられた競争の中で仕方なく勉強しているため、大学に入ると勉強する動機がなくなり、みんな学ぶことをやめてしまう。学ぶことに疲れてしまうんでしょうね。」



川嶋 日本の英語教育は変わってきているのでしょうか。


斉藤
 変わろうという気運はありますけれど、期待していたほどは変わっていません。やはり大学入試が変わっていないということが大きな理由としてありますよね。僕は将来的に、話す力、書く力を評価する、表現力を重視する入試に変わっていくはずだし、そうならなければおかしいと思っていたのですが、現実はなかなかそうなっていません。


川嶋
 まともな英語教育をやっているところがないと。


斉藤
 少ないですね。」



「例えば、日本政治学会などの研究会に出たりすると、試験秀才の成れの果てと言うべき大学院生たちが、面白い研究をぜんぜんしていないわけです。マニュアル通りの、論述試験の模範解答のようなプレゼンをしたりする。それは自分で問いを設定し、自分の考えを表現するための教育を受けてこなかったからだろうと思っています。」



「日本はライブで授業を楽しむカルチャーが弱い。一方通行の放送大学と同じような授業で、質疑応答をするわけでもないし、議論するわけでもない。だから、もし高校の先生が、米国の大学に進学したいと希望する生徒の推薦状を書こうと思っても書けない。」