今週、私の学部で教員採用を行った。まだ結果は出ていないが、採用委員会のメンバーとして思ったことをここに書きたい。今回は米国籍を持たない人間には私の大学で勤務する資格はなかったが、将来海外の候補も考慮する場合があるだろう。これを読む日本出身で興味のある方は、その時に参考になるかも知れない。

書類審査に通り、面接に呼ばれる際に心に留めておくべきだと思うことをここに記す。挨拶等、基本的な点は省く。関連する過去の記事への補足となろう。

1.面接に呼ばれたらできるだけその面接官(point of contact)と親しくなること。迷惑がられない程度で予め質問等をし、フライアウトの際は飛行機に時間通り乗れたのかや、到着時間のことに関してしっかり連絡を取る。

2.予めできるだけそのプログラムの事を勉強すること。面接のときに初めて会う、将来同僚になるかも知れない教授に紹介されるときのために、その人の研究内容等を覚えておく。面接をする教員陣の誰に投票権があるかは必ずしも透明でない場合があるが、できる限りの努力をしたことをアピールすると良い。

3.教員人と食事を取る際は、自分の個性を維持しながらも、できるだけ現地の食事に理解を示し実際に食べながら、将来彼らと一緒に食事をしてもいいだろうとの印象付けに努める事。この食事の時点で教員が見るのは、その候補と一緒に「同じ釜の飯を食う」ことができるかである。チームに溶け込み、誰かが座っていたらその人の隣に座るべきである。

4.アイコンタクトに気を付け、決して誰に対しても(良い意味でも悪い意味でも)差別的に扱わない事。できるだけ笑顔を絶やさない事。食事に同行してくれたり、面接官として大学内を案内してくれた人には特にしっかりと感謝の気持ちを伝える事。

5.人と話すときは常にポジティブ思考で、過去を振り返るのではなく、近い将来を見て考える事。愚痴等、ネガティブ思考は面接時には極めて不利に働く。

6.面接が終わり帰宅したら数日以内に面接官、面倒を見てくれた教員人等に(少なくとも)メールを送り、感謝の気持ちを伝える。これには決定的なインパクトはないが、この種のメッセージをもらって気分を良くしない人間はこの業界には少ない。