空軍戦争大学の大講堂で今年度最後となるであろう、北東アジアの講義を行った。毎年恒例のこの講義はこれで通算3度目で、250名の佐官を相手に1時間近く話し、その後は質問に答えるというものである。録画もされ、記録として空軍に保管されるため、真剣にならざるを得ない大仕事である。

なので前回同様、その日は朝の3時半に起き、40ページほどのスライドを頭の中に叩きこみながら何度も練習をし、講義に備えた。

内容は去年の講義に近く、東アジアにおける相互経済依存から領土問題、朝鮮半島の状勢から台湾まで多岐に渡った。アジアで駐在しアメリカに戻ってくる学生の多くは日本よりも韓国での印象が強い傾向があり、その多くは北朝鮮問題や在韓米軍の基地のことに興味を持つ。従って私はより多くの時間を日本国内のに費やし、なぜ尖閣などの領土問題が起きるのか、自衛隊は何ができるのか、憲法の問題は何かなど、丁寧に説明した。また、日韓関係の問題なども解説した。

学生からの反応は良く、質疑応答の時間も韓国や台湾からの代表から質問をもらい、それに答えた。日本を含むアジア地域の政治や安全保障は誤解されやすい。それを解くためにもしっかり準備をし、丁寧に、そしてフェアに説明する必要がある。今回はそれが特に実践できて嬉しかった。