ピュー研究所から面白い世論調査の報告が出ている。特に新しい発見ではないが、既に多くの人が理解しているアメリカ政治イデオロギーと教育レベルには相関関係があるということを強調している。

1.大卒など教育レベルが高い人間は一貫してリベラル寄り(民主党寄り)である。もちろん、教育「レベル」の話であって必ずしも教育「内容」を意味するわけではないが、入学・卒業を経て教育「レベル」を得るためには一定の内容を達成することが必要になる。

2.20年前と比べてこの傾向が強くなってきている。

3.共和党内では、高い教育を受けている者はより保守的思想が強い。民主党でも、高い教育を受けた者はリベラル思想が強く、その傾向は保守層よりも更に強い。

4.結果としてアメリカ政治イデオロギーの二分化が進んでいる。

5.ミレニアルと呼ばれる、20台の若いアメリカ人はリベラル思想に傾倒しやすいようだ。一方でベビー・ブーマー世代は保守層に傾きやすい、などである。

ちなみに私の学部には20名弱の教授がいるが、私の理解ではその全員がリベラルである。廊下でのカジュアルな会話や学部会議での議論の際など、その点を心配しなくてよいため、私にとっては楽である。

米軍で勤務していた時は、政治イデオロギーは民間人(シビリアン)と軍人の間で分かれており、民間人はリベラルの傾向が強かった。軍隊を退役して民間人として勤務していた人間は、軍隊での生活が長かったためか、未だに保守派イデオロギーの傾向があり、いわゆる「普通の」民間人とは距離があった。一方で軍人の間での保守思想はきわめて強く、授業をしていても時たまビックリするような刺激的な意見を聞くことができた。そんなのも時間が経てば慣れてくることだが。