米軍は先日の爆撃で、アフガニスタンのタリバンのマンスール司令官を殺害した。パキスタン国内での爆撃に、イスラマバードに知らせることなく、そして許可を得ることなく攻撃を実行した。ビンラディン殺害のやり方に似ている。違いと言えば5年前は海軍のシールズを送ったが、今回はミサイル攻撃だったことである。早速タリバンは次の司令官を発表した。活動は今後も続くだろう。

アメリカとパキスタンの関係は対テロ戦争における必要上維持されてはいるが、信頼関係はほとんどない。中国と近いパキスタンは、ビンラディン殺害の作戦で不時着したブラックホークをまず最初に中国関係者に見せている。マイク・マレン・統合参謀本部議長はパキスタンのカウンターパートだったカヤニ陸軍参謀長との信頼形成に力を注いだが最終的に失敗したと認めている。アメリカの政治ドラマ「ホームランド」のシーズン4の舞台はパキスタンだが、そこでもアメリカとの極めて微妙な外交関係が上手に描かれている。

パキスタンが南アジア政情で重要な国であるのは今後も変わらない。そして限られた経験上の話だが、政治関係の教育は質が高いとの印象を持っている。米空軍では自分が担当した「アジアの世紀」のゼミでパキスタンからの留学生を教えたが、礼儀正しく優秀で、アメリカ人の優秀な佐官でさえも授業で何度も論破していた。