去年のこの時期に観て感想を書いた映画「アメリカン・スナイパー」。そのモデルになった実在の人物が、実は自分の軍歴と表彰を作り上げていたことが分かった。もし事実なら残念なことである。彼が所属していた海軍が調査を始めたとのことである。

軍人に対して社会全体で敬意を表するアメリカのようなところでは、軍歴はその人間のキャリア、そして時には人格でさえも大きく形成する。就職の面でも軍人は民間人よりも優遇されるポジションが、特に政府の中に多い。私の友人や知り合いの中にもその影響を受けた人間は多い。元軍人ならではの職もある一方、必ずしもそうでない場合でも軍人が優遇される場合があるため、希望の通らなかった民間人からその種の話を聞く事がある。

しかし同時に、表彰されたメダルの数が2個ではなく5個だったからといって大きな違いを生むわけでもない。要はその経歴をどう使うことができるのか、自分の中でどう受け止めるのか、そして自分の利益や国益にどう反映させるかである。私も米軍を辞める際、予想もしていなかった名誉を頂いて嬉しかったが、今のところはそれが家宝になったくらいで、具体的にどのような恩恵を得られたかは私自身も不明に感じているる。