今週のディフェンス・ニュースの記事で、今後10年に渡りアメリカが核兵器をどう改良してゆくのかについて書かれている。

350億ドルの予算を使い、核ミサイル、潜水艦、爆撃機を更新し、核兵器を搭載可能な長距離巡航ミサイルも開発するという。

つい先日広島で核廃絶に向けての夢を語っていたオバマ政権の話である。

これが国際政治の現実である。そもそも核兵器は冷戦中も、冷戦後も世界の平和と安定に寄与している。大国の核兵器が可能にする相互抑止は今後も無くならない。

4月にワシントン大学で話した際も、学生から核兵器廃絶の可能性についての質問を受けた。8月号の治安フォーラムでもこのことについて言及する予定である。